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マンガ家Mの日常
何とか見終わりました。


マット・ディロン演じるシリアルキラーのジャックが、
時に衝動的に、時に用意周到に、獲物を次々と歯牙にかける。
残忍でリアルな殺人が映画の中で表現されていく。

潔癖症の強迫性障害。
建築家として理想の家を建てるという欲望があるが、度々途中で頓挫する。
何かの精神的象徴なのだろうと思うけど、よく分からない。
殺人を重ねるに連れて、強迫性障害が軽減していく。
被害者達の絶望を糧にしているかのように。

警察に捕まりたくないという意識が働いているのだから、
正常さを持ち合わせての犯行という事になるのだけど、行動は常に杜撰。

ヴァージという、死の使いのようなキャラクターに導かれて、地獄へ行く。
さながら、ダンテの地獄篇。


タイトルがマザーグースに由来するものだったり、
キリスト教的なイメージが散りばめられているので、
日本人には余計に分かりにくい。

それにしても、ラース・フォン・トリアー監督は、
いかにもハリウッド的な俳優であるマット・ディロンを何故起用したのだろうか。
被害者女性達が惹きつけられてしまう容姿や、
シリアルキラーとしての名声を求める姿に、
マット・ディロンのスター性が必要だったのかな。
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