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マンガ家Mの日常
「Mommy」が長くてシンドイので、途中のまま、
手短に見られるサスペンスに手をつける。

世界的に有名なビール「ハイネケン」の社長が誘拐された、実話に基づく映画。
1983年の事件。
実話ってところがスゴイね。
まだ、街中の監視カメラも携帯電話も無い時代だったから起こり得たのかもね。


コルは、建設会社の共同経営者でもある友人達と、銀行に融資を求めに行くが、
あっさり断られ、経営不振で破産寸前。
父がかつて勤めていた「ハイネケン」のオーナーで、大富豪の
フレディ・ハイネケン誘拐を計画する。

大掛かりなテロ組織かマフィアの仕事に見せかけるべく、計画を練り、
実行資金調達の為に、まずは銀行の現金輸送車を襲う。

自宅の前でハイネケンと運転手を誘拐し、用意した隠れ家に連れ込む。
3500万ギルダーという高額の身代金を要求。
数日で支払われるとタカをくくっていたものが、なかなか連絡が来ず、
焦りが募る中、3週間が経とうとしていた。

ようやく身代金の支払いがあり、5人は大金を手にする。
しかし、警察に追われる懸念から、次第に仲間の結束が崩れていく。
年下のブレイクスやカットは間も無く逮捕され、スパイクスは自首する。
ヴィレムの愛人を頼って、共にパリに逃げおおせたコルは、
妊娠中の妻が気になって、遂に電話をかけてしまい、居所がバレ、
ヴィレム共々逮捕される。

各自、10年前後服役した後、釈放される。
奪われた身代金の大半は行方不明のまま。
釈放後、ヴィレムとコルはマフィアのボスになった。


誘拐犯の中心人物コルを演じているのはジム・スタージェスで、
何となく聞き覚えはあるものの、他の出演作が思い浮かばない。ゴメンね。

ヴィレム役が「アバター」のサム・ワーシントン。
あまり上手い俳優でもないのだけど、このくらいの役どころだとカッコよく見える。

ハイネケン役のアンソニー・ホプキンスが、やはり、圧倒的な存在感を示していた。
誘拐され、殺されるかもしれない状況にありながら、威厳を保ち、
部下の運転手を気遣い、警察に保護されるその時まで心が折れなかった。

誘拐犯が主役の作品なので、警察の捜査内容については描かれていない。
エンディングで、ちょこっとだけ説明がでて、
どうやら、早い段階から、何者かによる密告があったらしい。
密告者が誰かも分かっていない。

10年前後の服役で済んで、大金を手にしたとなると、
誘拐犯達、素人ながらよくやった。
映画のテーマとしては、大金を手にしても、仲間の友情を失う、というところ。

元の事件が衝撃的だった事を思うと、やや物足りない出来。
いっそ、ハリウッドでリメイクしてもらいたい。

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