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マンガ家Mの日常
同じグザヴィエ・ドランの作品で「Mommy」に取り掛かった。
見る気は無かったんだけど、
何かでちらっと見た評論家の人が、これが一番良かった、と書いていたので、
録画して、少しずつ見ている。

社会派作品で、訴えたいテーマは分かるけど、2時間18分は長過ぎる。
せめて100分位に出来んか。

やっぱり、見ていて、シンドイ。退屈に感じてしまう。
こういう作品を良いと思えるのは、マニアなんだろう。

「エレガント・ソング」「トム・アット・ザ・ファーム」は戯曲が原作。
「Mommy」はどうなのか分からないけど、近い作り。

グザヴィエ・ドランじゃなくても、戯曲の映画化って、著しく退屈になる。
限られた空間で、台詞であらゆる事を伝えようとするのが舞台劇だから、
とにかく、登場人物が説明台詞をまくしたてるばかり。
映画として面白い筈が無い。

同じように台詞をまくしたてていて、何故舞台劇の方は成立しているのか?

舞台では生の人間がその場にいて、観客に台詞を届けようとしているから、
観客も参加者として共鳴し、台詞が意識の中ににスムーズに入って来る。

一方で、映画は、スクリーンの中で完結していて、
台詞は登場人物同士のやりとりに限定されてしまう。
観客は傍観者に過ぎず、登場人物と同じレベルで台詞に共鳴は出来ない。

舞台劇と映画は、似ているようで、全く違う。
舞台劇の脚本を映画化するなら、「舞台劇」ではなく「映画」に勘案すべき。

よく分からないのは、
グザヴィエ・ドランは何故映画を撮っているのか?
舞台劇に進めば良いのではなかろうか。
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