忍者ブログ
マンガ家Mの日常
80日間世界一周ヨットレース映画。

「最強のふたり」でいけ好かない富豪の男を演じたフランソワ・クリュゼが
一転して、タフな海の男を演じている。
撮影の状況が分からないのだけど、全部CGって事はあり得なさそうなので、
世界各地の大海で実際にヨットを操ったのかな。


フランスの一流ヨットマンのヤンは
怪我をした友人フランクの代役でレースに出場する。
シングルファザーで、8歳くらいの一人娘レアは
フランクの妹でヤンの恋人のマリーが同居して面倒を見る。
最初は嫌がっていたレアだったが、徐々にマリーと仲良くなる。

ヤンはトップグループで航海していたが、途中、漂流物がヨットにぶつかって、
破損した舵を修理する為に1、2日停泊を余儀なくされる。
無事修理が終わって遅れを取り戻そうとしたが、
停泊中にヨットにモーリタニアの少年マノが潜り込んでいた。
マノは呼吸器系に遺伝性の病気を抱えており、
叔父から紹介されたフランス人医師の治療を受ける事を望んで、
フランスの旗を見てヤンのヨットに忍び込んだのだった。

しかし、レースは始まったばかり。
ゴール地点でもあるフランスに戻るのはずっと先の事。
単独レースなので、他に乗員がいたら失格となってしまう。
ヤンは近くの港でマノを降ろそうと思うが、アクシデント等も重なり、
最後まで一緒にレースを続ける決意を固める。
フランクとマリーもヤンの決意を受け止める。

トップグループが1隻ずつ脱落していく中、ヤンは見事に1位で帰還する。
しかし、敢えてゴールラインを外れ、自ら失格を選択する。


ヨットや海が好きな人には嬉しい映画だと思う。
個人的にはそこまで感情移入しきれないかな。
80日間、たった一人でヨットを操縦してレースしなければならないんだけど、
ハイテクの世の中なんで、ネットでいつでも家族とビデオ通話出来ちゃうから、
孤独の悲壮感は無いよね。
当然レースは衛星で管理されていて位置は特定されているし、
いざとなればすぐ救助が来てくれる。
でも、いきなりの転覆とか、ヨットの故障とか、やっぱり過酷。
ヨットの修理も自分でしなきゃならないのね。
...って、全く素人な事しか言えない。

マノが食料の心配をする場面があったけど、結局どうしたんだろう?
幾らかは余分を積んでいたかもしれないから、何とか分け合ってしのいだ?
でも足りないよねぇ。

あと、やっぱり、いくら信用してるとは言え、
小学生の娘を恋人に預けっぱなしにしちゃうっての、
日本だったらかなり叩かれる。欧米でも同じかな。
他に親戚とかいなかったのかな。

ライバル達も皆気の良い仲間で、
良い人達ばかりで、これまた波乱の無い物語ではあったけど、
あまり考え過ぎなければ、爽やかで良かったかな。

それにつけても、波の大きなうねりに囲まれている様子は凄い。
マノは途中で体調を崩すだけでなく、不安に襲われる。
それでも海に出たい人達がいるんだね。


PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック