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マンガ家Mの日常
ジェラルド・バトラー主演のファミリー映画。

頭がカラッポだったら、家族の再生の話として見てられたんだろうけど、
表面的で気持ちの悪い脚本だった。

ジョージは往年のサッカーのスタープレイヤー。
36歳の時に故障して引退。
妻の故郷のバージニアに移り住むが、離婚。
不動産業等に失敗して、定職も見つからず、
自身の選手時代の記念のユニフォーム等を売って糊口を凌ぐ暮らしを送っている。

元妻のステイシーは新しいパートナーを見つけて、3年程一緒に暮らしていて、
2ヶ月後には結婚式を控えていた。
経済的な問題はさておき、ステイシーとしては、ジョージの女性関係や、
息子のルイスをほったらかしにする事等が離婚原因だった。

未練を断ち切れないジョージは関係を取り戻そうと頑張る。

何かね、一見ハートウオーミングドラマなのかもしれないけど、
とにかく、登場人物がどいつもこいつも甘ったれで気持ち悪い。
ジョージが子供のサッカーチームのコーチになると、
金を掴ませて近寄って来る地元の名士や、
お楽しみを求めるサッカーママ達が寄って来る。
この辺の中途半端なキャラクターに、デニス・クエイド、ユマ・サーマン、
キャサリン・ゼタ・ジョーンズといった名優達が顔を連ねてるのは
もったいないとしか言い様が無い。
何でオファーを受けたのか、理解に苦しむ。

ジョージは息子のルイスの信頼を得ようと努力するが、それも何処か中途半端。
まず、無職の文無しだったんで、
サッカーママのひとりで、元スポーツキャスターのデニースの紹介で
コネチカットのESPNのキャスターの仕事を得る。
このデニースとも関係を持ったりしてたのだが、ジョージはアッサリ切っちゃう。
デニースもすぐ納得してアッサリ離れるってのもなんか腑に落ちない。

で、おまけに、やっぱり息子のルイスの近くにいたいからってんで、
仕事を断っちゃう。
ESPNの仕事に穴を開けて、デニースの面目を潰して、
おまえ、どんだけ人に迷惑かけるんだ。
無職でどうやって暮らしていくつもりなんだ。
家賃も払えず、
名士から子供に便宜を払うよう掴まされた賄賂的なお金に手を付ける始末。
それだってね、一応「チームのユニフォーム代に。」って断りはあったんだ。
人としてどうなんだ、っての。

ステイシーはジョージの押しに負けて、
「ずっと彼を愛してたの。」とか言って、
3年同居していた婚約者をアッサリ切り捨てる。最低。
婚約者もアッサリ引き下がっちゃう。 そんな事あるかっての。

息子のルイスとかにしたって、甘やかされ放題。9歳にしては幼稚。
ちょっとは我慢しろよ。
大人の事情ってのがあるんだよ。

エンディングでは、ジョージは地元TV局のスポーツキャスターの職に就いて
めでたしめでたし。

何もかも、主人公とその家族にだけ都合よく出来た話で、現実味がカケラも無い。
好き勝手やっておいて、制裁も受けず、悩む事さえしない。
あまりにも人をバカにした話だ。

ジェラルド・バトラーは「Dear フランキー」がスゴく良かったので
注目の俳優のひとりだったのだけど、
今作ではプロデュースにも関わっているそうで、
余計な事はしない方が良いって感じ。

レヴューはやっぱり酷かったみたい。
ジェラルド・バトラーがサッカー上手いってとこぐらいしか見所無いもんね。

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