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マンガ家Mの日常
通常1シーズン22、3話あるので、もうちょっとあると思っていたら、
なんとファイナルは10話で終わり。
どうしちゃったんだろ。
展開を見れば成立はしてるんで、企画段階でそうなってたんだろうけど、
正直ちょっと肩すかし。

で、最後の最後でネタバラシです。

この手の青春群像ドラマは、続けようと思えばいくらでも続けられるんだろうけど、
元が高校生の人間関係から始まってるんで、
20代初めまでで締めくくったのはスッキリして良かった。
「ビバヒル」は元々主人公だった筈の双子が降りちゃってからも延々続いて
なんだか訳わかんなくなってたもんね。
「ER」とかもね。

最終的には、ブレアはチャックと、セリーナはダンと結婚してめでたしめでたし。
それは良いんだけど...。

チャックが対立していた父親のバートがあっけなく死んじゃって、
その責任の一端はチャックにあるのに、全部うやむや。
マンハッタンを牛耳ってた大富豪の事故死が、
そんなに簡単に終結する筈はないんだけど。
それがあるんで、シーズンが短く終わったのに
何か問題が潜んでいたのではないかと勘ぐってしまう。
バートの死の真相に比べたら、ゴシップガールの正体なんてどうでもよくない?

バートと結婚していたケイト(セリーナの母親)は、一体何だったんだ。
バートの裏の行動に疑念を持っていたとは言え、一応2回も結婚した相手だし、
夫婦として過ごしたふたりの時間もあった筈、
なのに、事故死に疑いも持たず、悲しむ事もせず、
元の夫ウィリアム(セリーナの父親)がいきなりやって来たのに飛びついちゃった。
この男がバートの失墜を画策してアイヴィを利用して騙してた事なんかは
全く知らんぷりされちゃった。
アイヴィは所詮使い捨てのコマだった。
そんなに悪い子ではなかったんだけどね。

ケイトは何度も結婚と離婚を繰り返し、
切れ間無く男性に付いていてもらわないと生きて行けない体質で、
また、こういうリッチな苦労知らずの金髪美人には次々男が言いよって来る。
娘のセリーナも当然同じ体質。
美人だから言いよって来る男性には事欠かないけど、
誰かと破局したら、すぐおかわりを捕まえないと不安定で仕様が無い。
毎日着飾ってパーティする以外、最後まで何も目標と言えるものが無かった。
一体この母娘は何だったんだ?
ドラマが進むに連れて、
セリーナよりもブレアが中心になる場面が増えて行ったのは
脚本家も視聴者も、
只美しいだけのセリーナに感情移入しきれなくなって行ったからではなかろうか。
 

はい、

ゴシップガールの正体は、

ダンと妹のジェニー。

庶民の兄妹がリッチな特権階級に相手にされず、
どうしたら仲間に入れるか、対等に扱ってもらえるか、
そこが鍵だったみたいね。

キーワードは「噂にならなければ只の人。」

リッチな地元有名人達をゴシップネタにすると同時に
自分達も敢えてその中に組み込まれて行くようにした。

成る程ねぇ。

リッチな特権階級の排他的仲間意識の強さは、マンハッタンでなくとも、
何処の小さな世界にもある事で、いやらしいもんだよね。
それでもやっぱり、貧乏よりは裕福でありたいと人は願うものだし、
一度足を踏み入れたら、その世界から降りたくは無い。
ダンの成り上がり物語。

TVドラマの観客として、傍観者として、華やかな世界と陰謀を楽しんで見て来た。
でも、自分の身の回りの現実を思うと、なんとも言い難いものがあるね。
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