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マンガ家Mの日常
もう1本、短めの映画を続けて見る。

アメリカで実際に怒った事件を元にした作品。

郊外のファストフード店にある日突然警察から電話がかかって来る。
従業員の若い女性が、客の金を盗んだと容疑をかけられた。
警察を名乗る男は、店長を言葉巧みに誘導し、
容疑者扱いされた女性の持ち物検査に始まって、
服装検査だと言って裸にさせたりする。
要求はエスカレートし、店長の婚約者の男性が呼びつけられ、
女性の見張り役から始まって、性的暴行を強要させるまでに至る。

もっと早い段階で気付けよ、と、傍から見れば思う訳だけど、
店長は忙し過ぎて気が回らなかったり、
前日のミスを受けて気を回し過ぎたり、が重なった。
女性や店長の婚約者は上手く弱みを握られて、電話の相手に逆らえなくなった。

店の修理業者の男性が、ようやく歯止めをかけて、電話は終わる。
店長はやっと会社の本部長と電話でやり取りして、
客からの訴え等無かった事を知る。
通報して、本物の警察が来て捜査を開始し、犯人は逮捕される。
犯人は銀行セキュリティの電話勧誘の仕事をしている男だった。

この男だけでなく、全米各地で似たような事件は多発している。
金銭目的では無い愉快犯なのだけど、度を超している。
「シンプソンズ」ではバートがモーの店に電話をかけて、
客の呼び出しをさせるんだけど、
それはモーに変な言葉を言わせるイタズラだった、ってのがあるよなぁ。
それが今作みたいな犯罪に繋がったとまでは言わないけど。

日本ではこういう事件は聞かないけど、電話での犯罪としては
おれおれ詐欺があるよねぇー。
こっちは暴力団による金銭強奪で、状況が全く違うけど。

電話って、姿が見えない他に、人を惑わす何かの要素があるんだろうか。

本物の警察による事情聴取で、「洗脳」の言葉が出て来た。
矛盾しているようなしていないような理屈を次々並べられると、
どれかを否定した事で安心してしまって、次の大きな罠に引っ掛かるのかも。
怖いね。



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