HBO製作、2008年のアメリカ大統領選のドラマ。
TV版映画とは思えない素晴らしい出来映え。お金もかかってるんだろうな。
共和党副大統領候補に指名され、一夜にして有名になった
アラスカ州知事サラ・ペイリンの物語。
主演のジュリアン・ムーアが熱演。
当然ながら、元の顔立ちが似てる事が抜擢の主たる理由だろうけど、
さすが演技派、仕草のひとつひとつが政治家臭い。
美貌と確かな演技力で定評のあるジュリアン・ムーアだけど、
今ひとつ押し出しが弱いのか、スターと呼ばれる位置に辿り着けずにいる。
かつて、グレン・クローズが
「メリル・ストリープが断った仕事をやる女優。」と言われていたけど、
同様に、ジュリアンも「ハンニバル」を受けたのがかえって値を下げた。
きっと断れない事情もあったんだろうけど。
作品に全く恵まれなかった訳では無い。
でも、演技の上手さが逆に災いしたのかも。
上手過ぎるが故に、個性が光らない。
例えて言うなら、トム・クルーズは誰が何と言おうとトム・クルーズだもの。
今回のサラ・ペイリン役も、
まさしくサラ・ペイリン本人にしか見えないという点で
作品には大きく貢献しながらも、
ジュリアン本人の知名度を押し上げるものにはならないかもしれない。
でも、間違いなく、彼女の代表作になるだろう。
マケイン候補役のエド・ハリスは
いつもの毒気を封印して、好々爺を演じている。
一方、選挙参謀役のウディ・ハレルソンは脂ぎってて、
剃り上げた頭に血管を浮かせて、大きな目をギラつかせている。
どちらも見応え十分。
サラ・ペイリンの華々しい登場は日本でも話題に上ったので、
今更ストーリーを解説するまでもなかろうが、
映画では、裏舞台が事細かく描かれていて、
実在の人物、それもまだ現役の人達をここまで描いていいもんだろうか
日本との違いを感じる。
まぁね、野田総理の代表選ドラマでは企画も通らないだろうけど。
オバマ候補、バイデン副大統領候補に関しては 実際のTV映像が使われていて、
討論会などでは上手く合成されている。
他にも、当時のニュース映像がふんだんに使われていて
臨場感を盛り上げるのに一役かっている。
当時サタデーナイトライブでティナ・フェイがペイリンに扮した姿も映ってて、
スゴくよく似ていたもんで、
いっそペイリン役はティナ・フェイもありだったのでは、なんてね。
それにしても、
NYやカリフォルニアのような大都市圏とアラスカとでは
まるで事情が違うからとは言え、
ペイリンの外交オンチには驚かされる。
9.11とイラク派兵の区別も出来ていない。
そんな事、日本人の我々だって知ってるのに。
そりゃあ教育係どころか、見てるこっちも肝を冷やすよな。
インタビューに備えて必死で勉強するも、追いつかなくて、
挙げ句にバッシングされ、バカにされ、ダイエットの疲れも重なって
精神的にまいってしまう。
家族の支えがあって、討論会で成功して評価が上がると、
のぼせちゃってデカイ態度になる。
いやいや、大変な人ね。
生まれて間もないダウン症の次男を抱きながらの勉強姿には
ちょっとホロッとさせられる。
普通、ひとりになって勉強に集中したいものだけど、
時として、子供を抱いてる方が心が安定するのね。
政治家としては全く無知で失言だらけの困ったチャンだったけど、
大衆の人気は凄まじく、
ペイリンに対して苦い思いを抱いている参謀も
敗北宣言の時の観衆の熱気に、ただならぬ何かを感じる。
ブッシュjr.の例もあるけど、
アメリカの人達って、困ったチャンが好きなのよね。
選挙ってそういうもんじゃない筈なんだけど。
ペイリン効果でマケイン候補の支持率も上がったり下がったりして、
結局、時の人オバマ候補に敗れる。
でも、政治家として尊敬に足る素晴らしい人だったらしい。
こういうのを見るといつも思うんだけど...、
政治家って優秀な人達が揃ってる筈なのに、
なんで皆で仲良く協力出来ないんだろう。
それに尽きる。
優秀な人同士協力し合えばもっと国を良く出来る筈なのに。
どうにも、人材の持ち腐れがもったいなくて。
TV版映画とは思えない素晴らしい出来映え。お金もかかってるんだろうな。
共和党副大統領候補に指名され、一夜にして有名になった
アラスカ州知事サラ・ペイリンの物語。
主演のジュリアン・ムーアが熱演。
当然ながら、元の顔立ちが似てる事が抜擢の主たる理由だろうけど、
さすが演技派、仕草のひとつひとつが政治家臭い。
美貌と確かな演技力で定評のあるジュリアン・ムーアだけど、
今ひとつ押し出しが弱いのか、スターと呼ばれる位置に辿り着けずにいる。
かつて、グレン・クローズが
「メリル・ストリープが断った仕事をやる女優。」と言われていたけど、
同様に、ジュリアンも「ハンニバル」を受けたのがかえって値を下げた。
きっと断れない事情もあったんだろうけど。
作品に全く恵まれなかった訳では無い。
でも、演技の上手さが逆に災いしたのかも。
上手過ぎるが故に、個性が光らない。
例えて言うなら、トム・クルーズは誰が何と言おうとトム・クルーズだもの。
今回のサラ・ペイリン役も、
まさしくサラ・ペイリン本人にしか見えないという点で
作品には大きく貢献しながらも、
ジュリアン本人の知名度を押し上げるものにはならないかもしれない。
でも、間違いなく、彼女の代表作になるだろう。
マケイン候補役のエド・ハリスは
いつもの毒気を封印して、好々爺を演じている。
一方、選挙参謀役のウディ・ハレルソンは脂ぎってて、
剃り上げた頭に血管を浮かせて、大きな目をギラつかせている。
どちらも見応え十分。
サラ・ペイリンの華々しい登場は日本でも話題に上ったので、
今更ストーリーを解説するまでもなかろうが、
映画では、裏舞台が事細かく描かれていて、
実在の人物、それもまだ現役の人達をここまで描いていいもんだろうか
日本との違いを感じる。
まぁね、野田総理の代表選ドラマでは企画も通らないだろうけど。
オバマ候補、バイデン副大統領候補に関しては 実際のTV映像が使われていて、
討論会などでは上手く合成されている。
他にも、当時のニュース映像がふんだんに使われていて
臨場感を盛り上げるのに一役かっている。
当時サタデーナイトライブでティナ・フェイがペイリンに扮した姿も映ってて、
スゴくよく似ていたもんで、
いっそペイリン役はティナ・フェイもありだったのでは、なんてね。
それにしても、
NYやカリフォルニアのような大都市圏とアラスカとでは
まるで事情が違うからとは言え、
ペイリンの外交オンチには驚かされる。
9.11とイラク派兵の区別も出来ていない。
そんな事、日本人の我々だって知ってるのに。
そりゃあ教育係どころか、見てるこっちも肝を冷やすよな。
インタビューに備えて必死で勉強するも、追いつかなくて、
挙げ句にバッシングされ、バカにされ、ダイエットの疲れも重なって
精神的にまいってしまう。
家族の支えがあって、討論会で成功して評価が上がると、
のぼせちゃってデカイ態度になる。
いやいや、大変な人ね。
生まれて間もないダウン症の次男を抱きながらの勉強姿には
ちょっとホロッとさせられる。
普通、ひとりになって勉強に集中したいものだけど、
時として、子供を抱いてる方が心が安定するのね。
政治家としては全く無知で失言だらけの困ったチャンだったけど、
大衆の人気は凄まじく、
ペイリンに対して苦い思いを抱いている参謀も
敗北宣言の時の観衆の熱気に、ただならぬ何かを感じる。
ブッシュjr.の例もあるけど、
アメリカの人達って、困ったチャンが好きなのよね。
選挙ってそういうもんじゃない筈なんだけど。
ペイリン効果でマケイン候補の支持率も上がったり下がったりして、
結局、時の人オバマ候補に敗れる。
でも、政治家として尊敬に足る素晴らしい人だったらしい。
こういうのを見るといつも思うんだけど...、
政治家って優秀な人達が揃ってる筈なのに、
なんで皆で仲良く協力出来ないんだろう。
それに尽きる。
優秀な人同士協力し合えばもっと国を良く出来る筈なのに。
どうにも、人材の持ち腐れがもったいなくて。
PR
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック