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マンガ家Mの日常
Wikiで見ると、映画は当初ハリウッド女優を主役に考えられていたらしい。
ニコール・キッドマンを筆頭に、
シャロン・ストーン、シャーリーズ・セロンといった、
強気系美人女優の名前が候補に挙がっていた。
しかし、大胆な設定に彼女達が難色を示した為、
また、撮影がフランスに決まった事から、
フランス人女優であるイザベル・ユペールに落ち着いた。

興行収入を考えるならば、ハリウッドでの撮影が良かったのだろうけど、
作品のテーマを確実に表現するという点では、最良の選択だった。

イザベル・ユペール演じるミシェルの自信に満ちた目は、無力な男性達を威嚇する。
彼等の劣等感を刺激し、それが彼等を暴力に導く。
体力的に劣る女性が、どのように彼等に対抗すべきか。
「その女、アレックス」を産んだフランスならではの展開。

「肉を切らせて骨を断つ」
その姿は、侍の闘いに共通する。

ミシェルは自らの身体を囮にしながら、徐々にパトリックを誘導していった。
パトリックが好むレイプをミシェルが容認しているように見せかけ、
息子ヴァンサンがいる自宅での行為にも慣れさせた。
そうしてパトリックの慢心と油断を膨らませ、最終的にヴァンサンに攻撃させた。
ここにはミシェルのもう一つの策略がある。
ミシェルは刃物を用意するなど、自衛、
もしくはパトリックを死に至らしめる手段を講じる事も出来たが、
イマイチ頼りない息子に、家族を守る決意を染み込ませ、成長させる為、
敢えて決着をヴァンサンに委ねた。

ミシェルは大胆な性生活を送るタイプなので、
レイププレイも楽しんでいるのでは、という説もあるようだけど、
体格の良い男性にマジな力で顔を何度も平手打ちされたり、
壁に頭を打ち付けられたりして、喜ぶ女がいるかっての!
命の危険があるんだよ。

(もう少し続く。)


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