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マンガ家Mの日常
ミシェルがパトリックのレイププレイを容認していたのかどうか。

他の方がネットで投稿されていたように、容認していたように見えなくもない。
パトリックの妻レベッカがDV被害を受け続けていたから、
ミシェルは思い直して、パトリックを成敗すると決めたのか。

確かに、そう考えると分かり易い。
しかしそれでは、大きな気持ちの変化がいきなり過ぎる。
ヴァンサンに鉄パイプのような物で頭をカチ割られたパトリックが、
「何故?」と問い掛けるのをミシェルは冷静に見つめ返している。

また、それ以前に、防犯対策として武器を購入したりもしているので、
レイプ犯に対しては殺害も厭わない、怒りと覚悟があった。

やはり、いずれ制裁を加えるつもりであったのだと思う。

パーティーを辞する時、ヴァンサンに声をかけてから会場を出る。
ただ、それでヴァンサンが追って帰宅するかどうかは分からないので、
微妙に見える部分は残ってはいる。

ミシェルはパトリックに性的に惹かれていて、アプローチしていた。
だからレイププレイを容認したかと言えば、そうではない。
アプローチしたパトリックと、レイプ犯のパトリックは、
ミシェルにとって、全く異なるキャラクターの男性なのだから。

ミシェルの周囲には精神的に去勢された男性が多い。
父親は殺人犯として収監され、身動きが取れない。
夫リシャールは経済的落伍者で、ミシェルのお情けにすがる。
息子ヴァンサンも経済的に自立できず、恋人の言いなり。
母の恋人は若いツバメ。
会社の若い男性スタッフは社長であるミシェルに頭が上がらない。

だからミシェルが強い男性に惹かれるのだと考えられるのか。

未だ男性優位の世界にあっては、マッチョな男性に魅力を感じる女性は多くいて、
強引にリードして欲しいと願う女性も多い。
でもそれは、あくまでも「強引」のレベルでの事。
押さえつけられ、平手打ちされ、壁に頭を打ち付けられるといった、
傷害や死に直結する圧倒的暴力が容認される筈は無い。

(あともう少し。)
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