クリストファー・ノーラン監督のSF超大作。
SF映画見るの結構久しぶりかもしれない。
2時間49分の長尺で、相対性理論が分かってないと理解出来なくて、
見通すには忍耐を要したけど、
結論から言うと、
素晴らしい作品でした。
近未来、地球は乾燥し、疫病で穀物は枯れ、食糧難に陥って
今の若年世代で人類滅亡の危機を迎えるとされていた。
農場で暮らすクーパーの娘マーフの部屋で、不思議な暗号を受け取る。
クーパーとマーフは暗号を解読し、
既に無くなっていたと思われていたNASAの秘密基地の場所を突き止める。
NASAではブランド教授をリーダーとして、
人類の惑星移住の研究が進められていた。
先発隊が移住の可能性があると思われている幾つかの惑星に辿り着いており、
データの確認の為にクーパーは宇宙船パイロットの任務に就く。
地球へ帰還出来る確率は低く、人類存亡をかけた命がけの飛行となる。
移住の可能性があるとされた惑星は3つ。
限られた燃料を駆使して行かなければならない。
最初の惑星では、データ送信されていたが、
先発の宇宙船は想像を絶する大波によって破壊されて、乗務員は全滅していた。
データを回収しようとしたアメリアが逃げ遅れ、
そのとばっちりでドイルが波に飲まれて死んでしまう。
惑星の重力の関係から、時間の進行に大きな違いがあり、
地球時間で20年近い年月を無駄にしてしまった。
残る二つの惑星の両方を回る燃料は無く、
どちらか一つを選択しなければならなくなった。
アメリアはエドマンズ飛行士の隊の惑星を提案するが、
クーパーはアメリアとエドマンズが恋人同士だと気づいていた。
アメリアは感情的な影響を認め、結局マン博士の隊の惑星へ向かう事に決定した。
マン博士の惑星は氷河に覆われていたが、地下に有益な酸素等があり、
移住の可能性が見込まれていた。
しかし、そのデータは、マン博士が救助の宇宙船の到来を求めての捏造だった。
また、マン博士は地球にいる間に、ブランド博士と共に、
移住計画が不可能である事を認識していた。
ブラックホールの量子のデータ収集が不可能な事が原因だった。
アメリアに託された人類の受精卵を育てるしかない。
マン博士は地球に帰還しようと宇宙船乗っ取りを目論むが失敗し、命を落とす。
その時に宇宙船の一部が破損し、
クーパーはアメリアをエドマンズの惑星に到達させる為に
自らブラックホールにはまる。
クーパーはロボットのTRASと共に5次元の世界に迷い込む。
しかしそれはクーパー達より未来の人類、
おそらく、科学者となったマーフが作り上げた世界で、
クーパーはブラックホールの量子のデータを収集し、時空を超えてマーフに伝える。
かくして人類は救われた。
役目を終えた5次元世界が閉じられ、
3次元空間に投げ出されたクーパーは宇宙を漂流していたところを救われる。
そこは数十年先の未来だった。
宇宙コロニーで多くの人々が生活していて、クーパーは
老衰で死の床にあるマーフと再会を果たす。
アメリアが到達した惑星は人類生存に最適の環境だった。
エドモンズは亡くなっていたが、アメリアはクーパーに思いを寄せていて、
クーパーの到着を待つべく冬眠状態に入っていた。
クーパーはアメリアに会いに、宇宙船を発車させる。
ワームホール、ブラックホール、5次元、そうした完全に理論上の事柄の他、
惑星の軌道とか宇宙空間での物理的法則とか、
とにかく、一般相対性理論くらいは理解出来ていないと
理解出来ない事柄が山のように出て来て、
それらをまともに考えていたら、もうこの映画見てらんないので、
その辺は分かった気になって進んで行くしかない。
SF小説は好きでよく読んでいたので、用語は感覚的に受け止めてるけど、
馴染みの無い人が見たらどうなんだろう? ツライのかな。
だもんで、少女誌ではなかなかSFマンガ描かせてもらえないんだよね。
女性のSF離れが加速していく。
命題は人類の存亡だけど、人が動くからには感情が働く。
科学者であっても、個人的感情に流される場面がある。
それが人類の未来を左右しかねない。
そこまで愚かではないと思いたいけど、思わず愚かになる事もあるのだろう。
惑星探査がアメリアの恋愛感情で判断されるところだった。
若い美人だからってその設定は無いんじゃ無い、って、脚本に反感を覚えたけど、
その後のマン博士の卑怯な振る舞いでバランスを取ってるかな。
クーパーは自己犠牲を厭わなかったけど、それも根底では、
地球に暮らす我が子を救いたい一心から生まれたものだと言える。
愛は力なり。
ところどころにちょっとクサい台詞もあるけれど、
究極の選択を迫られた時、個人的愛情が最も強く働くのかな。
クーパーは娘のマーフにやたら肩入れしていて、息子のトムには思い入れが薄い。
そこんところ、どうなのかな。
トムが年上で、出立の時にマーフが微妙な年齢だったってのはあるだろうけど、
もしもっと子供がいたら、親の感情も違ってくると思うんだよね。
マーフへの肩入れが、結果、人類を救った。
愛は地球を救う。
信じるしか無いか。
クーパー役のマシュー・マコノヒーは、かなり抑えめの演技だった。
宇宙飛行士としての冷静さを見せる為かな。
大人になってからのマーフを演じているのはジェシカ・チャスティン。
「ゼロ・ダーク・サーティ」をまだ見ていなかったので、この人を知らなかった。
映画出演はそう多く無いけど、凄い数の受賞歴が並んでる。
マン博士役はマット・デイモン。
好青年のマット・デイモンだから許されるけど、
他の俳優が演じてたら、映画公開後は総スカン食らうね。
SF映画見るの結構久しぶりかもしれない。
2時間49分の長尺で、相対性理論が分かってないと理解出来なくて、
見通すには忍耐を要したけど、
結論から言うと、
素晴らしい作品でした。
近未来、地球は乾燥し、疫病で穀物は枯れ、食糧難に陥って
今の若年世代で人類滅亡の危機を迎えるとされていた。
農場で暮らすクーパーの娘マーフの部屋で、不思議な暗号を受け取る。
クーパーとマーフは暗号を解読し、
既に無くなっていたと思われていたNASAの秘密基地の場所を突き止める。
NASAではブランド教授をリーダーとして、
人類の惑星移住の研究が進められていた。
先発隊が移住の可能性があると思われている幾つかの惑星に辿り着いており、
データの確認の為にクーパーは宇宙船パイロットの任務に就く。
地球へ帰還出来る確率は低く、人類存亡をかけた命がけの飛行となる。
移住の可能性があるとされた惑星は3つ。
限られた燃料を駆使して行かなければならない。
最初の惑星では、データ送信されていたが、
先発の宇宙船は想像を絶する大波によって破壊されて、乗務員は全滅していた。
データを回収しようとしたアメリアが逃げ遅れ、
そのとばっちりでドイルが波に飲まれて死んでしまう。
惑星の重力の関係から、時間の進行に大きな違いがあり、
地球時間で20年近い年月を無駄にしてしまった。
残る二つの惑星の両方を回る燃料は無く、
どちらか一つを選択しなければならなくなった。
アメリアはエドマンズ飛行士の隊の惑星を提案するが、
クーパーはアメリアとエドマンズが恋人同士だと気づいていた。
アメリアは感情的な影響を認め、結局マン博士の隊の惑星へ向かう事に決定した。
マン博士の惑星は氷河に覆われていたが、地下に有益な酸素等があり、
移住の可能性が見込まれていた。
しかし、そのデータは、マン博士が救助の宇宙船の到来を求めての捏造だった。
また、マン博士は地球にいる間に、ブランド博士と共に、
移住計画が不可能である事を認識していた。
ブラックホールの量子のデータ収集が不可能な事が原因だった。
アメリアに託された人類の受精卵を育てるしかない。
マン博士は地球に帰還しようと宇宙船乗っ取りを目論むが失敗し、命を落とす。
その時に宇宙船の一部が破損し、
クーパーはアメリアをエドマンズの惑星に到達させる為に
自らブラックホールにはまる。
クーパーはロボットのTRASと共に5次元の世界に迷い込む。
しかしそれはクーパー達より未来の人類、
おそらく、科学者となったマーフが作り上げた世界で、
クーパーはブラックホールの量子のデータを収集し、時空を超えてマーフに伝える。
かくして人類は救われた。
役目を終えた5次元世界が閉じられ、
3次元空間に投げ出されたクーパーは宇宙を漂流していたところを救われる。
そこは数十年先の未来だった。
宇宙コロニーで多くの人々が生活していて、クーパーは
老衰で死の床にあるマーフと再会を果たす。
アメリアが到達した惑星は人類生存に最適の環境だった。
エドモンズは亡くなっていたが、アメリアはクーパーに思いを寄せていて、
クーパーの到着を待つべく冬眠状態に入っていた。
クーパーはアメリアに会いに、宇宙船を発車させる。
ワームホール、ブラックホール、5次元、そうした完全に理論上の事柄の他、
惑星の軌道とか宇宙空間での物理的法則とか、
とにかく、一般相対性理論くらいは理解出来ていないと
理解出来ない事柄が山のように出て来て、
それらをまともに考えていたら、もうこの映画見てらんないので、
その辺は分かった気になって進んで行くしかない。
SF小説は好きでよく読んでいたので、用語は感覚的に受け止めてるけど、
馴染みの無い人が見たらどうなんだろう? ツライのかな。
だもんで、少女誌ではなかなかSFマンガ描かせてもらえないんだよね。
女性のSF離れが加速していく。
命題は人類の存亡だけど、人が動くからには感情が働く。
科学者であっても、個人的感情に流される場面がある。
それが人類の未来を左右しかねない。
そこまで愚かではないと思いたいけど、思わず愚かになる事もあるのだろう。
惑星探査がアメリアの恋愛感情で判断されるところだった。
若い美人だからってその設定は無いんじゃ無い、って、脚本に反感を覚えたけど、
その後のマン博士の卑怯な振る舞いでバランスを取ってるかな。
クーパーは自己犠牲を厭わなかったけど、それも根底では、
地球に暮らす我が子を救いたい一心から生まれたものだと言える。
愛は力なり。
ところどころにちょっとクサい台詞もあるけれど、
究極の選択を迫られた時、個人的愛情が最も強く働くのかな。
クーパーは娘のマーフにやたら肩入れしていて、息子のトムには思い入れが薄い。
そこんところ、どうなのかな。
トムが年上で、出立の時にマーフが微妙な年齢だったってのはあるだろうけど、
もしもっと子供がいたら、親の感情も違ってくると思うんだよね。
マーフへの肩入れが、結果、人類を救った。
愛は地球を救う。
信じるしか無いか。
クーパー役のマシュー・マコノヒーは、かなり抑えめの演技だった。
宇宙飛行士としての冷静さを見せる為かな。
大人になってからのマーフを演じているのはジェシカ・チャスティン。
「ゼロ・ダーク・サーティ」をまだ見ていなかったので、この人を知らなかった。
映画出演はそう多く無いけど、凄い数の受賞歴が並んでる。
マン博士役はマット・デイモン。
好青年のマット・デイモンだから許されるけど、
他の俳優が演じてたら、映画公開後は総スカン食らうね。
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