SF超大作の後は、エスプリの効いたフランス映画。
監督、脚本、主演を務める、ギヨーム・ガリエンヌの自伝的コメディ。
10代の少年がアイデンティティを模索しながら、
母体との同一化から脱却する物語。
裕福な家庭の3男として誕生したギヨームは母親が大好きで、
母のしぐさや口癖を真似してばかりいるうちに、女性っぽい男の子に成長した。
恵まれた家庭だが、どうやら父親は秘書と浮気しているらしく、
夫婦仲は冷めていて、母はやや態度が冷たい。
ギヨームは父親の望むような逞しい男にはなれそうもない。
男子校の寄宿学校では当然ながらいじめの対象になる。
かばってくれた男子についフラッとする。
次に英国の共学の寄宿学校に編入させられるが、
同級生の男子に恋心を抱いてしまう。
自分はゲイなのか?
なんと、家族は全員ギヨームはゲイだと確信していた。
叔母の勧めに従い、とりあえずゲイバーに行って、男性体験を目指す。
しかし、思うようには事が運ばない。
仲良し女子の集まりに誘われたギヨームは、アマンディーヌに一目惚れ。
その時、自分はゲイではなかったと確信出来た。
アマンディーヌと結婚するというギヨームの告白にショックを隠せない母親。
その様子を見て、ギヨームは、母が自分を手放したくなくて
女の子のように育てていたのだと気づく。
アイデンティティの悩みやいじめはあるけれど、理解者も周りには多くいるし、
ギヨーム自身の観察者的な目線があるので、悲惨さは皆無。
冒頭、母親の声がやたらハスキーだな、と思いつつ、よく見ると、
ギヨームの一人二役。
「トッツィー」みたいなお母さん。上手い。
ギヨームが母親から脱却した直後、なんと、別の女優に変わる。
ゲイか、ストレートかで悩むというのは極端なのかもしれないけど、
子供のうちは親の影響下にあって、親が望む子供になろうと意識して、
本来の自分とは違う方向に行く事もよくある。
素直で良い子程そうなりがち。
アイデンティティ確立の時期が来て、親子の葛藤が始まるけど、
それは大事な通過儀礼。
親も子も、頑張らなきゃね。
ギヨームが大人になって俳優として一人舞台を演じるという形で語られる。
舞台に上がる直前、ギヨームは逆に顔のファンデーションを取る。
これは、母親から姿を抜け出す象徴的なシーンなんだろう。
監督、脚本、主演を務める、ギヨーム・ガリエンヌの自伝的コメディ。
10代の少年がアイデンティティを模索しながら、
母体との同一化から脱却する物語。
裕福な家庭の3男として誕生したギヨームは母親が大好きで、
母のしぐさや口癖を真似してばかりいるうちに、女性っぽい男の子に成長した。
恵まれた家庭だが、どうやら父親は秘書と浮気しているらしく、
夫婦仲は冷めていて、母はやや態度が冷たい。
ギヨームは父親の望むような逞しい男にはなれそうもない。
男子校の寄宿学校では当然ながらいじめの対象になる。
かばってくれた男子についフラッとする。
次に英国の共学の寄宿学校に編入させられるが、
同級生の男子に恋心を抱いてしまう。
自分はゲイなのか?
なんと、家族は全員ギヨームはゲイだと確信していた。
叔母の勧めに従い、とりあえずゲイバーに行って、男性体験を目指す。
しかし、思うようには事が運ばない。
仲良し女子の集まりに誘われたギヨームは、アマンディーヌに一目惚れ。
その時、自分はゲイではなかったと確信出来た。
アマンディーヌと結婚するというギヨームの告白にショックを隠せない母親。
その様子を見て、ギヨームは、母が自分を手放したくなくて
女の子のように育てていたのだと気づく。
アイデンティティの悩みやいじめはあるけれど、理解者も周りには多くいるし、
ギヨーム自身の観察者的な目線があるので、悲惨さは皆無。
冒頭、母親の声がやたらハスキーだな、と思いつつ、よく見ると、
ギヨームの一人二役。
「トッツィー」みたいなお母さん。上手い。
ギヨームが母親から脱却した直後、なんと、別の女優に変わる。
ゲイか、ストレートかで悩むというのは極端なのかもしれないけど、
子供のうちは親の影響下にあって、親が望む子供になろうと意識して、
本来の自分とは違う方向に行く事もよくある。
素直で良い子程そうなりがち。
アイデンティティ確立の時期が来て、親子の葛藤が始まるけど、
それは大事な通過儀礼。
親も子も、頑張らなきゃね。
ギヨームが大人になって俳優として一人舞台を演じるという形で語られる。
舞台に上がる直前、ギヨームは逆に顔のファンデーションを取る。
これは、母親から姿を抜け出す象徴的なシーンなんだろう。
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