青春映画の秀作。
昨晩何故か身体がぐったりしていて、早くに寝てしまった。
やり残した雑用への悔いに縛られ、よく眠れなかったような気がする。
明け方5時前に目が覚めてしまって、もう寝付けない。
タイトルと時間から、あまり重そうでない映画を見てみる。
WOWOWのプログラムでチェックして、気になった映画を録画するのだけど、
紹介文の具体的な内容については忘れてしまったりする。
なので、たまに予想外の作品を見る事になる。
今作はタイトルからして青春ものだと予想されたけど、
見始めてから病気ものと分かった。
普段病気ものは避けている。
感動の押し付けがましさが気持ち悪いから。
でも、今作は水のようにさらりと染み込む良い作品だった。
イケてない系のグレッグは争い事に巻き込まれないよう周囲に気を配りつつ
高校の最後の年を過ごしていた。
幼馴染のアールと、名作パロディのような自主制作の短編映画を撮るのが趣味。
ある日母親から、ご近所の同級生レイチェルが白血病だと知らされる。
親しくもない間柄だったが、母親に言われて渋々お見舞いに出向く。
やがてお見舞いが日課となり、打ち解け合う。
時折グレッグは恋愛映画のような展開を意識するが、そうはならなず、
アールも交え、友情だけが構築されて行く。
憧れのセクシー美少女マディソンから、レイチェルの為の映画を作るよう促される。
クラスメイトからインタビューを募って撮影するが、どうにもしっくり来ない。
制作が進行しないうちにレイチェルの病状は悪化していく。
イライラが募って、親友のアールとも喧嘩して仲違いしてしまう。
学業にも身が入らず成績は落ちる一方で、
内定していた大学への入学も取り消されてしまう。
レイチェルは容体が思わしくなく、入院。
おそらく病院で最期の時を迎える事になる。
八方塞がりな精神状態で混乱しているグレッグは見舞いに行けない。
両親、アール、教師、
それぞれがそれぞれのやり方でグレッグに寄り添う。
マディソンにプロムに誘われる。
プロムの日、グレッグはタキシードを着てコサージュ持参でリムジンに乗り込むが、
向かった先はレイチェルの病室だった。
思うようにはいかなかったが何とか完成させた映画を見せる。
レイチェルは映画を見ながら昏睡状態に陥り、その10時間後に息を引き取った。
葬儀の日、グレッグはレイチェルの部屋をゆっくりと見回し、
生前のレイチェルについて理解を深める。
レイチェルは自分に寄り添ってくれたグレッグの為に、
大学に改めて入学推薦文を書き送っていた。
グレッグは大学入学へ再度トライを試みる。
白血病の少女に寄り添う少年の友情物語、と簡単に括れてしまうが、
胡散臭い感動の押し付けにならず、さりげなく、しめやかな空気に包まれている。
最近の邦画のあざといお涙頂戴に辟易していた身を潤してくれる。
家族や友人、周囲の人々との関わり合い方に、「JUNO」を思い出す。
誰も秀でたヒーローではないが、心の作りが大人で、支え合いの距離感が良い。
サンダンス映画祭大賞受賞ながら、日本では劇場公開されなかったようで、
メインキャストがほぼ無名に近くて売りが弱く、興行的に考えれば仕方ないけれど、
こういう良い脚本の作品に焦点が当てられないのは損失に思える。
声で出演しているヒュー・ジャックマンはさすがに目が高い。
ブライアン・イーノがBGMを担当して、
映画をまとめ上げるのに大きく貢献している。
作中でグレッグが作っているパロディ作品もセンスが良い。
取り上げた名作映画は監督の趣味なんだろうね。
ラストのレイチェルの部屋のシーンは胸を打つ。
壁紙のリスの落書き、本をくり抜いたアート、窓に描かれた橋の線画に、
グレッグが生前のレイチェルが過ごした時間を再認識したように、
映画の全体像が改めて蘇る。
昨晩何故か身体がぐったりしていて、早くに寝てしまった。
やり残した雑用への悔いに縛られ、よく眠れなかったような気がする。
明け方5時前に目が覚めてしまって、もう寝付けない。
タイトルと時間から、あまり重そうでない映画を見てみる。
WOWOWのプログラムでチェックして、気になった映画を録画するのだけど、
紹介文の具体的な内容については忘れてしまったりする。
なので、たまに予想外の作品を見る事になる。
今作はタイトルからして青春ものだと予想されたけど、
見始めてから病気ものと分かった。
普段病気ものは避けている。
感動の押し付けがましさが気持ち悪いから。
でも、今作は水のようにさらりと染み込む良い作品だった。
イケてない系のグレッグは争い事に巻き込まれないよう周囲に気を配りつつ
高校の最後の年を過ごしていた。
幼馴染のアールと、名作パロディのような自主制作の短編映画を撮るのが趣味。
ある日母親から、ご近所の同級生レイチェルが白血病だと知らされる。
親しくもない間柄だったが、母親に言われて渋々お見舞いに出向く。
やがてお見舞いが日課となり、打ち解け合う。
時折グレッグは恋愛映画のような展開を意識するが、そうはならなず、
アールも交え、友情だけが構築されて行く。
憧れのセクシー美少女マディソンから、レイチェルの為の映画を作るよう促される。
クラスメイトからインタビューを募って撮影するが、どうにもしっくり来ない。
制作が進行しないうちにレイチェルの病状は悪化していく。
イライラが募って、親友のアールとも喧嘩して仲違いしてしまう。
学業にも身が入らず成績は落ちる一方で、
内定していた大学への入学も取り消されてしまう。
レイチェルは容体が思わしくなく、入院。
おそらく病院で最期の時を迎える事になる。
八方塞がりな精神状態で混乱しているグレッグは見舞いに行けない。
両親、アール、教師、
それぞれがそれぞれのやり方でグレッグに寄り添う。
マディソンにプロムに誘われる。
プロムの日、グレッグはタキシードを着てコサージュ持参でリムジンに乗り込むが、
向かった先はレイチェルの病室だった。
思うようにはいかなかったが何とか完成させた映画を見せる。
レイチェルは映画を見ながら昏睡状態に陥り、その10時間後に息を引き取った。
葬儀の日、グレッグはレイチェルの部屋をゆっくりと見回し、
生前のレイチェルについて理解を深める。
レイチェルは自分に寄り添ってくれたグレッグの為に、
大学に改めて入学推薦文を書き送っていた。
グレッグは大学入学へ再度トライを試みる。
白血病の少女に寄り添う少年の友情物語、と簡単に括れてしまうが、
胡散臭い感動の押し付けにならず、さりげなく、しめやかな空気に包まれている。
最近の邦画のあざといお涙頂戴に辟易していた身を潤してくれる。
家族や友人、周囲の人々との関わり合い方に、「JUNO」を思い出す。
誰も秀でたヒーローではないが、心の作りが大人で、支え合いの距離感が良い。
サンダンス映画祭大賞受賞ながら、日本では劇場公開されなかったようで、
メインキャストがほぼ無名に近くて売りが弱く、興行的に考えれば仕方ないけれど、
こういう良い脚本の作品に焦点が当てられないのは損失に思える。
声で出演しているヒュー・ジャックマンはさすがに目が高い。
ブライアン・イーノがBGMを担当して、
映画をまとめ上げるのに大きく貢献している。
作中でグレッグが作っているパロディ作品もセンスが良い。
取り上げた名作映画は監督の趣味なんだろうね。
ラストのレイチェルの部屋のシーンは胸を打つ。
壁紙のリスの落書き、本をくり抜いたアート、窓に描かれた橋の線画に、
グレッグが生前のレイチェルが過ごした時間を再認識したように、
映画の全体像が改めて蘇る。
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