「オリバー・ツイスト」「クリスマス・キャロル」「二都物語」等々の
歴史的名作で知られる作家チャールズ・ディケンズの半自伝的小説
「デイヴィッド・コパフィールド」の映画化作品。


恵まれた紳士階級の家庭に生まれたデイヴィッドだったが、
父親が早くに亡くなると、母親の冷酷な再婚相手に家を追い出され、
瓶詰め工場の劣悪な環境の下で働かされた。

青年になった頃、母親が無くなると、工場から逃げ出し、裕福な大伯母を頼る。
大伯母の支援を得て大学に進学し、法律家となる。
事務所の所長の娘ドーラと恋仲になり、結婚。

大伯母は管財人の秘書ヒープに騙されて財産を失う。
デイヴィッドの友人で管財人の娘であるアグネスがヒープの悪事の証拠を掴み、
無事財産を取り戻す。
ドーラと気持ちがすれ違うようになっていたデイヴィッドは、ドーラと離婚。
アグネスとの間に芽生えていた恋心に気づき、再婚する。

幼い頃から想像力豊かなデイヴィッドは、大伯母の友人の勧めもあって、
作家として自伝小説を書く。


正直なところ、原作がディケンズだとは知らなかった。
主人公デイヴィッドをインド系のデーヴ・パテールが演じているところから、
色々脚色もされているのだろうけど、あらすじは原作に忠実らしい。
いかにも英国な映画。
全体的には、風刺の側面が強く、カリカチュアライズされているようで、
どうしても感情移入し難かった。

１９世紀英国の極端な貧困の世界。

英国のロックバンド、ユーライア・ヒープのバンド名は、
今作の悪役ユーライア・ヒープから名付けられてるのね。
ベン・ウィショーが怪演。
この人は２枚目なんだか３枚目なんだか。行ったり来たり。