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マンガ家Mの日常
「アーティスト」のイケメン、ジャン・デュジャルダン主演のラブコメ映画。


ディアーヌは元夫と弁護士事務所を共同経営しているが、何かにつけ衝突ばかり。
口論で我を忘れ、うっかり携帯電話をカフェに置き忘れた。
その夜、携帯電話を見つけたという男性アレクサンドルから自宅に電話が入った。
軽妙なトークに引き込まれ、受け取りがてら会う約束をする。

アレクサンドルは有能な建築家で、リッチで、成人した息子と豪邸で二人暮らし。
ハンサムで、会話上手で、申し分ない男性だが、
幼い頃からの脳下垂体異常で136cmの低身長。
ディアーヌは戸惑いながらも人柄の魅力に惹かれていく。

アレクサンドルの低身長を受け入れたつもりのディアーヌだが、
周囲の視線は無視しきれず、ギクシャクしてしまう。
ディアーヌ自身、背の高い白馬の王子様に憧れていたかつての少女としては、
こだわりが捨てきれていなかった。

一旦は別れを決意したが、思い直し、ディアーヌから復縁を求める。
めでたしめでたし。


特殊効果でジャン・デュジャルダンが低身長になっている。
ごく僅かに不自然な時もあるけれど、大半は自然に見られる。
最近のCGとかって流石だね。
「赤い風車」のホセ・ファーラーは、
膝歩きで低身長のロートレックを演じたものだったけれど。

さてさて、そりゃあね、
大人として、人は人間性が第一、と言いたいけれど、
恋愛となると、そう簡単には見た目のこだわりを無視し切れない。
私なんて、とにかくガタイ優先だもん。ごめんなさい。
女性の方が、あらゆる場面で容姿で優劣をつけられて生きて来ているから、
女性が男性の容姿に何らかのこだわりを持ったって、許されて然るべきでしょう。

でも、そういうこだわりは、時が解決するのかな、
相手がアレクサンドルくらい魅力的だったらね。

ジャン・デュジャルダンの人懐こい笑顔が、愛嬌があって可愛い。

マルセイユの風景や、衣装のセンス等、フレンチシックが目を楽しませてくれる。


映画を見ていて、
最近ブレークした視覚障害の芸人さんが思い浮かんだ。
今作でも、低身長を笑いのネタにしている場面が多々あるけれど、
そういうのをカラッと笑って済ませられれば良いのかな。
身体的な事でなくても、人は誰しも様々な欠陥を持ち合わせているのだから。
お互いが欠陥を笑い飛ばせるところまで来られれば、やっと個性と認められる。
色々ハードルは高い。




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