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マンガ家Mの日常
社会の様々な状況が変化して、ジェンダーに関する見方も少しずつ変化して来た。
...揺り戻しもあるかな。

私などは昭和の生まれで、育ったのが福岡だから、男尊女卑の傾向がややあって、
嫌だとは思いつつも、その感覚が何処かに染み付いている。
母親が働く女性だったので、自分も仕事を持つのが当然のようには思っていたが、
当時としては少数派で、世の中的にはまだ、
「男性が外でバリバリ働いて、女性は家を守る。」という観念が強かった。
でも、最近は「イクメン」なんていう言葉も出来て来ているくらいで、
「育児や家事に積極的に取り組んで家庭を支える。」のが「男性的」なのかも?
...だと良いなぁ。

女性と男性では脳の構造が違うそうで、
女性は多数の事を一度に処理出来る「コミュニケーション型」で、
男性は「一点集中型」らしい、脳の構造上は。
でも、だったら、政治家や会社の上級管理職は全部女性が務めて、
男性は職人的な仕事か、ヒラの現場仕事についた方が良い訳なんだけど、
日本は全然そうはなってない。
これは、昔からの男尊女卑社会の弊害であるし、
脳の構造は個人差より優先される事は無いって証明でもある。

少し前に、ジェンダーの研究をされている大学教授と話をする機会があった。
ところが彼女は「私、仕事になると男なの。」などと簡単に口走っていた。
これ、どういう意味さ?
同世代だから、彼女が言わんとする事は想像がつく。
「男」イコール「バリバリ仕事に集中する。」とか、そんなとこ。
困ったもんだ。
仕事熱心な男性もいるだろうけど、仕事熱心な女性だって普通に沢山いる。
研究会でもなんでもなく、プライベートな集まりだったから
彼女もつい地が出ちゃったんだろう。
世の中、進歩しない訳だ。

「男」アピールをしたがる女性って時々いる。
「私って他の女性達とは違うのよ。」とか、
「私ってサバサバして小さな事にこだわらない人なの。」とか言いたいらしい。
且つ、「私って男性が打ち解けて付き合い易い女性なのよ。」アピール。

口には出さないけど、バカだなぁ、と思う。(あっ、言っちゃった。)
一生懸命男の機嫌を取って、媚びて、合わせようとしているだけ。
だもんで「男」アピール部分についての話しを聞くと、大概底が浅い。
突っつくとすぐボロを出して来るから面白いけど、
モメると面倒だから程々にせねばならんね。

私は個人の趣味としてスポーツ観戦が好きだったり、
ヘビメタのライブにひとりでも行ったりする。
女性としてはやや少数派の趣味なんだろうけど、そういう人は相当数いるし、
そんな事で自分が「男っぽい」とか思った事は無い。
格闘技のオリンピックメダリスト、吉田沙保里や三宅宏美、
古くは谷亮子だって、プライベートではピンク系の可愛い服が好きだったりする。
彼女達だって、というか、彼女達こそ自分が女性であることを強く自覚していて、
そういう傾向を楽しんでいる。
突き詰めて行くと、「女性イコールピンク」っていう私の表現も
ジェンダー的に問題ありなんだけど。

性別とか性差に関する問題は簡単に語れるものでもない。
でも、性別よりも個人として人を見る事がまず大事。

...「男」アピールしたがる底の浅い女達は、
まず自分の立ち位置をしっかり把握してくれ。
...それが出来ないから必死でアピッてるのかしらね、気の毒に。



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