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マンガ家Mの日常
朝、洗濯物を干していて窓の下をふと見ると、
大通りを挟んだ斜め向いのビルの出口付近に数名の救命士の制服姿があった。
手前に救急車と消防車が1台ずつ停まっている。火の手は見えない。
救命士のひとりが懸命に身体を上下させている。
あっ、心臓マッサージだ。
ストレッチャーの上の人の姿は他の救命士に隠れて見えない。

少し間があって、救急車へと運ばれて行った。
生と死の瀬戸際がそこにあった、救命士の両手のひらに。
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