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マンガ家Mの日常
日本の夏は終戦を思う夏。


「八月がくるたびに」は、おおえひで著の児童書で、
原爆が投下された長崎の悲惨な実態を描いた作品。
小学校の課題図書で読まされた。

はっきり言って、嫌いだった。
怖くてむごたらしいばかり。
せっかくの夏休みなのに、楽しい気分が台無し。

このタイトルだけはいつまでも忘れられない。
文字通り、8月が来るたびに思い出す。


新聞で戦争にまつわる特集が続く。
中でも、浮浪児と呼ばれた戦災孤児についての記事には哀しみの波が押し寄せる。
子供達が疎開地から東京に戻らされてみたら、迎えの親はおらず、路頭に迷う。
子供を養う力が無く、捨てるしかなかった。
もしくは、戦争で命を落としていた。
子供達の多くは食べる物も無く、盗みを働くか、
親を思いながら、餓死して、路上に放置されていた。

いつも思う。
子供が飢えを感じた時、全ての戦争は一旦停止されるべきだ。
政治の理屈などは関係ない。


リビアの内戦に関する記事も掲載されていた。
被災して住む処も財産も全て失い、
母親が、子供に与える飴さえも無い、と嘆いていた。

状況は悲しい事ながら、
この子供には、傍らで見守り、食事の心配をしてくれる親がいるという
最大の幸福がある。


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