アメリカの統計によると、夫婦の離婚率50%。
これが障がい児を持つ夫婦だと、離婚率は80%にまで上がる。
何の記事で読んだのかも覚えていないので、どこまで正確か定かでないし、
それ以上の事を覚えていない。
何故離婚率が高くなってしまうのか?
子育てはただでさえ大変な事であるのに、障がい児となると更に複雑で、
育て方で夫婦の意見の相違が大きくなってしまうからだろうか。
フィリップの離婚がそのどちらだったか?
結婚生活そのものはそれなりに長く続いていたので、
直接の離婚原因がお嬢さんの障がいにあるとは考え難い。
あくまでも、私見で、
あくまでもフィリップ個人の場合として考えてみる。
フィリップは10代からスポーツマンであったが、
極端な健康オタクぶりは、
お嬢さんの世話をする為に長生きしなければ、という思いが強いからだろうか。
アスペルガー症候群について、お嬢さんの状態について、
専門家では無いので正確な事は言えないが、
フィリップからの話と、数日一緒に過ごしての感じから語ってみる。
アスペルガーと自閉症はやや似ていながら、やっぱり別もの。
TVのドキュメンタリー等で伝えられる自閉症児の様子としては
環境の変化に馴染めずにパニックになって自傷行為に及んだり、
というケースが多く見られた。
お嬢さんの場合、元の性格もあってか、とても穏やかで大人しい。
他人に迷惑をかけるような行動を取る事は決して無い。
私のような他人が来ても、動揺する事無く受け入れてハグ出来る。
ただ、ずっとボンヤリしているようなのは、
精神安定剤のようなものを定期的に服用しているからかもしれない。
現在、アメリカにおける成人年齢の21歳を越えたくらい。
フィリップとはさすがに親子だから、
いくらかの会話らしい事は出来ているようだったけど、
発音が不明瞭でわかり辛い。
体つき全体も年齢の割にかなり華奢で、目が悪かったりもするそうで、
身体の不具合もアスペルガーの傾向としてあるのだろうか。
フィリップの話によると、情緒面では13歳くらいなのだそうだが、
日常生活の面では、3歳児レベルにしか見られない。
身の回りの事が全く出来ない。
ふと、ヘレン・ケラーの逸話を思い出す。
少女時代、障がいの為に、金持ちの両親から甘やかされたままで育っていた。
障がいの内容が違うので同じには語れないのだが、
フィリップのお嬢さんの場合、iPadで音楽を聞いたり、
TVのコメディーショーを見て笑ったりしているから、
情緒面は13歳くらいで確かなんだろう。
だとすれば、もう少し身の回りの事が自分で出来ていても
良いのでは無かろうかと思ってしまう。
ところが、フィリップも元妻も、熱心に世話を焼くあまり、躾をし損ねた。
まぁ...
お金さえあれば将来的にも何らかのサポートを得て生きて行けるのだろうから
それで良いのかもしれないが...、
お嬢さんが嫌がっても、親に不満を感じても、
躾をして、少しでも身の回りの事を自分で出来るように導くのが、
親の愛情ではなかったろうか、と思ってしまう。
他人だから簡単にそう言えてしまうのかもしれないが。
フィリップは家事がさほど苦では無い事もあって、
甲斐甲斐しくお嬢さんの世話を焼いていた。
見ていて親としての深い愛情と誠実さを感じた。
また、障がいを受けとめる事で、人の多様性や
弱い立場の人に対しての理解もあるのだろうと思ったのだが...、
何故か、そこはまるで逆だった。
(続く。)
これが障がい児を持つ夫婦だと、離婚率は80%にまで上がる。
何の記事で読んだのかも覚えていないので、どこまで正確か定かでないし、
それ以上の事を覚えていない。
何故離婚率が高くなってしまうのか?
子育てはただでさえ大変な事であるのに、障がい児となると更に複雑で、
育て方で夫婦の意見の相違が大きくなってしまうからだろうか。
フィリップの離婚がそのどちらだったか?
結婚生活そのものはそれなりに長く続いていたので、
直接の離婚原因がお嬢さんの障がいにあるとは考え難い。
あくまでも、私見で、
あくまでもフィリップ個人の場合として考えてみる。
フィリップは10代からスポーツマンであったが、
極端な健康オタクぶりは、
お嬢さんの世話をする為に長生きしなければ、という思いが強いからだろうか。
アスペルガー症候群について、お嬢さんの状態について、
専門家では無いので正確な事は言えないが、
フィリップからの話と、数日一緒に過ごしての感じから語ってみる。
アスペルガーと自閉症はやや似ていながら、やっぱり別もの。
TVのドキュメンタリー等で伝えられる自閉症児の様子としては
環境の変化に馴染めずにパニックになって自傷行為に及んだり、
というケースが多く見られた。
お嬢さんの場合、元の性格もあってか、とても穏やかで大人しい。
他人に迷惑をかけるような行動を取る事は決して無い。
私のような他人が来ても、動揺する事無く受け入れてハグ出来る。
ただ、ずっとボンヤリしているようなのは、
精神安定剤のようなものを定期的に服用しているからかもしれない。
現在、アメリカにおける成人年齢の21歳を越えたくらい。
フィリップとはさすがに親子だから、
いくらかの会話らしい事は出来ているようだったけど、
発音が不明瞭でわかり辛い。
体つき全体も年齢の割にかなり華奢で、目が悪かったりもするそうで、
身体の不具合もアスペルガーの傾向としてあるのだろうか。
フィリップの話によると、情緒面では13歳くらいなのだそうだが、
日常生活の面では、3歳児レベルにしか見られない。
身の回りの事が全く出来ない。
ふと、ヘレン・ケラーの逸話を思い出す。
少女時代、障がいの為に、金持ちの両親から甘やかされたままで育っていた。
障がいの内容が違うので同じには語れないのだが、
フィリップのお嬢さんの場合、iPadで音楽を聞いたり、
TVのコメディーショーを見て笑ったりしているから、
情緒面は13歳くらいで確かなんだろう。
だとすれば、もう少し身の回りの事が自分で出来ていても
良いのでは無かろうかと思ってしまう。
ところが、フィリップも元妻も、熱心に世話を焼くあまり、躾をし損ねた。
まぁ...
お金さえあれば将来的にも何らかのサポートを得て生きて行けるのだろうから
それで良いのかもしれないが...、
お嬢さんが嫌がっても、親に不満を感じても、
躾をして、少しでも身の回りの事を自分で出来るように導くのが、
親の愛情ではなかったろうか、と思ってしまう。
他人だから簡単にそう言えてしまうのかもしれないが。
フィリップは家事がさほど苦では無い事もあって、
甲斐甲斐しくお嬢さんの世話を焼いていた。
見ていて親としての深い愛情と誠実さを感じた。
また、障がいを受けとめる事で、人の多様性や
弱い立場の人に対しての理解もあるのだろうと思ったのだが...、
何故か、そこはまるで逆だった。
(続く。)
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