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マンガ家Mの日常
今に始まった事ではなくて。

ネットニュースの狭間に見かける様々なマンガの断片。
おそらく皆さんも目にされた事があるであろう、
自サバ女を主人公にしたオフィス・ストーリー。
こんなに長い間バナーで出て来るというのは、出版社も余程力を入れているのだろう。

男勝りでサバサバした性格だと自負している女性会社員が、
空気を読まず、周囲との軋轢も意に介さない。
鬱陶しく見える時もあれば、小気味良く見える時もある。
主人公は自分を「男脳」だと思っている。

しかし!
そこが根本的に間違っている。

「男」は決してサバサバとなんてしていない。
むしろ、おしゃべりでネチッこく、嫉妬深い。
それは会社での争いの様に現れている。
シェークスピアの「オセロー」然り。

サバサバしてるかどうかも、
性差ではなく、個人差。
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コーヒーとかチョコレートの話ではなくて、
カカオトークとかを配信している韓国のメッセージアプリ会社。
日本で展開しているカカオピッコマとか、マンガアプリの会社が上場するとか。

その昔、出版社というのは、言論の自由を守る為に、株式公開しなかった。
大株主とかからあれやこれや指図されないようにね。
でも、メディアミックスとかが進んだ頃、株式公開するようになって来ていたのかな。
 
出版不況と言われて久しく、色々な雑誌が廃刊になり、
メジャー誌もガクッと部数を落とし続けて来ていた。
ところが、デジタル配信が進んで、デジタル版が紙ベースを追い越しつつあり、
ここに来て新たなマンガブーム到来。
で、カカオの上場と繋がる。

既存の出版社でも、コミックの範囲を広げて、事業を拡大するとか。

そういうのはマンガ家にとっても嬉しい話のようではあるけど…。

どうも、
マンガが好きなのではなく、
お金が好きなのかなと思えて仕方ない。

ウェブトゥーンとかも…
見てガッカリするようなレベルだったり…。

マンガも多様化していってるのは確か。
そのうち厳選され、淘汰されていくだろう。

iPhoneで眺めるネットニュースの合間に忍び込んでくるエッセイマンガ。
アラフォー、デブスのぷよ子さんの現在位置。
お見合いサイトで知り合った、かなりユニークな男性Z夫さんと何故か波長が合い、
交際0日状態でトントン拍子に結婚話が進む。
万事整って結婚の書類を役所に出すだけという段階になって、
いきなりのマリッジブルー。

その訳は...、

デブスの自分が結婚して幸せになれるのか?


この画面には流石に少し切なくなった。


女性の側で、容姿に関する劣等感の呪縛。

何故そんなものにいつまでも苦しめられなくてはならないのか。

容姿が女性の価値基準の大半を占めるという現実。


日本のジェンダーギャップは国際基準に照らし合わせると、
最下層グループに位置付けられる。
依然、男尊女卑が根深く蔓延る日本では、
女性は飾り物の人形としての役割が求められ、容姿に価値の重きをおかれる。
ファションや痩身に執着する様は異常な感じがする。

(続く。)


萩尾望都先生、アイズナー賞受賞おめでとうございます。

ネットニュースで知り、早速花屋へ行って、お祝いの花束を注文。
店頭に飾られた可愛い花のアレンジメントに決めた。
今の時期切り花は萎れやすいので、相手方の在宅に合わせて作られるらしい。

先の紫綬褒章で、もうあらゆる賞の取り納めかと思いきや。
アイズナー賞って初めて知ったのだけど、
アメリカでコミックを対象に贈られる賞らしい。
日本人では7人目とか。

来年、再来年あたり、フランスとか英国とか、アラブ首長国連邦とか、
またありとあらゆる国から表彰されるのかな。

日本のマンガがワールドワイドになった。

知人の紹介で、漫画村の摘発を主導された弁護士さんにお目にかかり、お話を伺った。
プライベートな集まりなので、仕事目的ではないのだけど。
少し前に放送されたNHK「クローズアップ現代」にも出演されていたらしい。
放送に気づかず、見逃していた。
そのうち再放送があるかな。

サイトの運営がベトナムや中国で行われていて、
両国の協力が得られた事が摘発の成功に大きく関与したらしい。
どうしてベトナム?と思って伺うと、
技能実習生として日本に来て、酷い待遇で残念な思いをした人達が、
それならば帰国後、日本に関係する事でお金儲けをしようかと、
違法ダウンロードのサイトを開設したのでは、と。

何だか、ベトナムの方々に申し訳ない。
それでベトナムの経済が潤うなら、多少見逃してもとも思うけど、
お金が全体に行き渡るわけでもなくて、やはり取り締まるしかない。

弁護士さん達の努力が実を結び、法整備が徐々進んで、
日本国内ではそうしたサイトの開設はほぼ不可能なところまで来ているらしい。

違法ダウンロードされるのは、絶対的に大ヒット作ばかりなので、
下々のマンガ家には響かない話。