発売日程も何も知らされておらず、ご報告出来ずゴメンナサイ。
編集さんに聞けば教えてもらえるんだろうけどね。
表紙カラーの締め切りはは大体4週間前だから、
予想としては来月上旬、4月10日頃?
浅見光彦を単体で描いた訳なのだけど、
基本のユニフォーム?が、白いブルゾンと白い帽子で決まってて、
カラーにしようが無いのよね。
他に小道具も持たせられないし。
本編で絵になるよう、ブルゾンはなるべく凝ったデザインにした。
最初に秋田書店「サスペリア増刊」で描いた時、
白ばっかりで困ったから、マフラーを下げて描いたら、それだけで
当時の担当編集者からむちゃくちゃ怒られた。
描きようが無いって。
あ、すっごく嫌な事思い出しちゃった。
掲載される増刊の前の号で、光彦で表紙を描いたのだけど、
CGで着彩するから、ペン画のみで、という指定だった。
前に表紙を描かれたいのまたむつみ先生のイラストとかを見せられて、
そういう仕上がりになると聞かされていたのだけど、
いざ出来あがった雑誌を見たら、何かもう、酷くて...。
色味が滅茶苦茶汚いの。
いのまた先生のカラーはご本人によるもので、
こっちはデザイン会社によるものらしかった。
まともなデザイナーの仕事とも思われなかった。
読者の方がわざわざ目次に書かれたCGデザインの会社まで
チェックしはしないだろうから、
あれがたまいまきこのカラー原稿だと思われるのだろう。
不名誉で、あまりに悲しくて、その雑誌は保存せずリサイクルゴミに出しちゃった。
よくは分からないのだけどね、
秋田書店とデザイン会社に仕事以外の癒着、
親族間のコネ的なものがあったとも聞いた事がある。
そんな事でマンガを犠牲にされてはたまったもんじゃない。
同じく秋田書店のコミックスでも単体で描いたのだけど、
そりゃカラーの付けようが無い。
おまけに表紙のデザインが光彦よりも風景写真がメインで、
帯が付いたら、光彦は殆ど隠れちゃう。
こちらはベテランのデザイナーさんが担当されたそうで、
本の装丁としては綺麗な仕上がりだったけど。
なのに、コミックスの売れ行きが良くなかったら、
編集者からは、光彦のイラストのせいにされちゃったよ。
白っぽいからって。
白くて当然でしょ。
原作はマンガの為に書かれたものではなく、
新書でミステリーを読むサラリーマン中高年男性がメインターゲットだったから、
少女マンガで必ずしもマッチするものじゃ無い。
元の読者は新書で読んじゃってるから、少女マンガには手を付けないだろうし。
なので、少女マンガの読者向けにもっと改正を加えるべきなんだけど、
編集者に内田先生のオフィスとの調整能力が無かった。
内田先生に限らず、
改正を望まない作家の原作に無理に手を出すべきでは無いと思う。
作家も不愉快だろうし、マンガ家はひたすら困る。
綱渡りが大変で、
当時、内田先生にお目にかかるとにこやかに対応して下さっていたけど、
実際のところ内田先生がマンガに納得しておられたかどうかは分からない。
でも、ちゃんと良い作品に仕上がっていると思うので、
手に取っていただけたら嬉しいです。