忍者ブログ
マンガ家Mの日常
ハーレクインの長い仕事にかかってると、季節が飛んじゃったりするんで、
段々季節感を失ってる、日本人なのに。

雑誌に描いてると、後ろの方にコメント欄とかあったりして、
チョコチョコ何か書かされる。
小さくてもイラストが入ると 原稿料が2千円とか出たりするんだけど、
文章だけだと只だったりする。
小説家ではないけど、マンガ家だってマンガの中の台詞を書いたりするんだから、
何か文章書いて、只ってこたぁないだろう。
出版社によっても違うだろうけど。

コメント欄は、近況報告の自由な内容のものもあるけど、
毎回何かお題を与えられて、それに答える形で書く事もある。

ずっと前、別の雑誌に知り合いのマンガ家さんが描いていて、
その時のコメントのお題が「春を感じる時は?」というものだった。
知人は「コートをクリーニングに出す時。」と答えていた。
ステキな感性のコメントだと思った。
生活感がありつつ、コートというアイテムが上質さを感じさせる。

以前は年賀状のやり取りくらいしていたけど、
さほど親しくは無かったので、疎遠になり、そのうち聞くところに寄ると
彼女はもうマンガの仕事を辞めたとか、さだかでは無いけど。
編集さんと折り合いが悪くなったとかいうような話も聞いたけど。
よくある話かな、辞める時には。
よっぽど人気がある時は編集さんも丁寧に対応してくれるけど、
落ち気味になると やっぱり厳しくなる。
どんな仕事でもそういうもんだろうけど。
その辺りで煮詰まっちゃうんだよね。
まぁ、今時は同人誌とかの方が稼げたりするから、そっちで描いてるのかも。
でも、ちょっともったいない気がする。

コメントの時のような感性を発揮できる人だったんだから、
何かもっと違う方向の作品にトライすると、思いがけないものが描けたのかも。
余計なお世話なんだろうけどさ、
長所って、案外自分では気付き難いものだったりするから...。
PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック