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マンガ家Mの日常
はいはい、日に3回も4回もブログ更新してる寂しい人間ですよ。

以前は仕事が終わると単純に休みが待っていて嬉しかったのだけど、
年々世間様とのしがらみが増えて来て、
溜まった雑務の処理に追い立てられるようになってしまい、
気持ちよく仕事完了を迎えられなくなった。
やっぱり仕事に埋没している方が楽しい。


「華の下にて」に引き続き、「長崎殺人事件」、ぶんか社より再録が出ます。
雑誌の発売は前回同様多分今月20日過ぎ頃?
追ってお知らせしますね。

コミックスの時に一通り修正したから今回はスルーでも良いや、
と思ってたんだけど、
見直してると、汚れはいっぱいあるし、写植の問題もほっておけないし、
で、やっぱりあちらこちらトーンを足したりして、結構時間がかかりました。
作品って、完成形って無いものですね。
また何年か後に見返したら、また修正せずにいられなくなるかも。

とにかく頑張りましたんで、見てやって下さい。

内田先生の浅見光彦シリーズは、
ルポライターの光彦が全国を回るという設定の、所謂ご当地もの。
最初に依頼を受けた時、その土地をきちんと描く必要性を考えて
なるべく近場で取材に行ける地域を候補に挙げたんだけど、通らなくて、
ギリギリ長崎に落ち着いた。

福岡出身なので、九州の方言にはある程度の理解がある。
厳密には長崎とは違うんだろうけどね。
それでも、全く知らない土地の方言をあやふやな知識で書くのは避けられた。
台詞は原作通りに書けば良いと思われるかもしれないけど、
小説とマンガではシーンの作り方が違うので、
台詞を自作しなければならない箇所が沢山出て来る。

近場で入手出来る資料では限界があるので、
長崎市内在住の友人を頼って、必要な箇所の写真を撮って送ってもらった。
今ならね、ネットの画像検索でそこそこの写真資料も手に入るけど、
当時はそんな便利なものは無かったんで、ひたすらアナログ。
友人はその後マンガ家デビューして活躍した方で、
写真の構図がマンガ家目線で使い易くて、とてもありがたかった。
グラバー邸に関しては、建物の構造がわかり易いようにビデオ撮影までしてくれた。
勿論幾らかの謝礼はしたのだけど、本当はもっと出せれば、と感じた。

秋田書店にしろハーレクインにしろ、
こうしたご当地ものの企画を提出しておきながら、取材費とされるものが全く出ない。
全く知りもしない土地の事をどうやって描けと言うのか。
企画した側として、もう少し実施的に考えてもらいたいものです。



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