以前 新聞で読んだ記事。
ある新聞社(多分毎日新聞)の記者がコツコツと小説を書いていて、
やがて作品が賞を獲って、小説家として独り立ち出来る目処が立ったので、
上司にその旨を話し、辞職の申し出に行った。
そうしたところ上司から
「記者というのは皆内心は作家志望。
周囲からの嫉妬もあるから、退社寸前まで黙っておくように。」
って言われたそうな。
新聞記者や編集者が皆作家になれる訳ではないけれど、
実際そこから作家デビューする人は多い。
作家修行の為に新聞社で働いたり、
或いは働いているうちに本を書いてみたくなったか。
マンガの編集者の中に、ごく僅かではあるけど
元々マンガ家志望で、投稿歴もある人がいたりする。
そういう人が必ずしも編集者として良いとは限らない。
だって、いくらかはマンガの描き方を知っているとは言え、
デビュー出来たか出来なかったかくらいの腕なんだから、
プロのマンガ家の指導にはそんなに役には立たない。
むしろ、オタクなうんちくがうるさくて面倒だったりする。
で、はたして、なんだけど、
マンガの編集者からプロのマンガ家になった例があるか?
わかんないけど、知る限りでは聞いた事が無い。
長崎尚志さんみたいに、企画、原作者という方向に行った方はおられるけど、
それも極小数派だと思う。
一度会社員になって、固定給、ボーナス、有給休暇、その他諸々の手当がもらえて
生活の安定と将来の保証が手に入ると、そこを脱して
明日の事がどうなるかもわからない自由業、ましてやマンガ家なんて
とても目指す勇気は出ないだろう。
それに、マンガの仕事は体力と技術が必要とされるから、
若い頃からコツコツ描き始めるか、なんらかの絵心が元からあるか、でなければ
デビューは無理だし、仮にデビュー出来たとしても続かない。
さて、それで、何が言いたかったかと言うと。
新聞や雑誌の編集者は将来的に作家を目指す心持ちがあると、
自ずと作家業に対しての扱いに 保護的な色合いが生まれるのではなかろうか。
出版社が作家を擁護する構えを整えていないと、
いざ自分が作家になった時に大変な事になる。
一方、マンガの場合、マンガ家と編集者は完全に棲み分けされているから、
出版社がマンガ家を擁護する態勢作りをする動機付けが無い。
それで、佐藤秀峰先生のように、マンガ家がどんなに窮状を訴えかけても
編集者から「前例が無い。」のひと言で門前払いされてしまうのではなかろうか。
マンガの編集者が人気の職種になりつつある一方で、
マンガ家は子供達の人気職業のランキングを滑り落ちつつある。
そうしたら、一体誰がマンガを描くのか?
ある新聞社(多分毎日新聞)の記者がコツコツと小説を書いていて、
やがて作品が賞を獲って、小説家として独り立ち出来る目処が立ったので、
上司にその旨を話し、辞職の申し出に行った。
そうしたところ上司から
「記者というのは皆内心は作家志望。
周囲からの嫉妬もあるから、退社寸前まで黙っておくように。」
って言われたそうな。
新聞記者や編集者が皆作家になれる訳ではないけれど、
実際そこから作家デビューする人は多い。
作家修行の為に新聞社で働いたり、
或いは働いているうちに本を書いてみたくなったか。
マンガの編集者の中に、ごく僅かではあるけど
元々マンガ家志望で、投稿歴もある人がいたりする。
そういう人が必ずしも編集者として良いとは限らない。
だって、いくらかはマンガの描き方を知っているとは言え、
デビュー出来たか出来なかったかくらいの腕なんだから、
プロのマンガ家の指導にはそんなに役には立たない。
むしろ、オタクなうんちくがうるさくて面倒だったりする。
で、はたして、なんだけど、
マンガの編集者からプロのマンガ家になった例があるか?
わかんないけど、知る限りでは聞いた事が無い。
長崎尚志さんみたいに、企画、原作者という方向に行った方はおられるけど、
それも極小数派だと思う。
一度会社員になって、固定給、ボーナス、有給休暇、その他諸々の手当がもらえて
生活の安定と将来の保証が手に入ると、そこを脱して
明日の事がどうなるかもわからない自由業、ましてやマンガ家なんて
とても目指す勇気は出ないだろう。
それに、マンガの仕事は体力と技術が必要とされるから、
若い頃からコツコツ描き始めるか、なんらかの絵心が元からあるか、でなければ
デビューは無理だし、仮にデビュー出来たとしても続かない。
さて、それで、何が言いたかったかと言うと。
新聞や雑誌の編集者は将来的に作家を目指す心持ちがあると、
自ずと作家業に対しての扱いに 保護的な色合いが生まれるのではなかろうか。
出版社が作家を擁護する構えを整えていないと、
いざ自分が作家になった時に大変な事になる。
一方、マンガの場合、マンガ家と編集者は完全に棲み分けされているから、
出版社がマンガ家を擁護する態勢作りをする動機付けが無い。
それで、佐藤秀峰先生のように、マンガ家がどんなに窮状を訴えかけても
編集者から「前例が無い。」のひと言で門前払いされてしまうのではなかろうか。
マンガの編集者が人気の職種になりつつある一方で、
マンガ家は子供達の人気職業のランキングを滑り落ちつつある。
そうしたら、一体誰がマンガを描くのか?
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