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マンガ家Mの日常
ネットニュースの記事に主要な問題点が書かれていたが、少し補足する。

長引く出版不況からのデジタル化で、マンガそのものは読まれていながらも、
紙媒体は衰退の一途。
雑誌全般、発行部数が減少している。
それは主要な少年誌でも同様の現象ではあるけれど、
少女誌はいつどれが廃刊になってもおかしくない状況。

一説には、マンガ家を目指す若い層が減っているとも。
マンガの仕事が重労働であるという事が世に知られるようになり、
一方で、PCに慣れた世代では、イラストやゲームの中で絵を描く方が、
アナログな作画技術も必要なく、実入りが良いので、
そちらに目が向いているらしい。
また、マンガ制作というのは、ただ絵を描くだけではなく、
物語を絵で表現する難しさがあり、
PCで上手なイラストが描けても、マンガ家になれる訳でもない。

マンガ作品そのものの魅力は健在で、
現状、新人の現象は気に病む程ではないのだろうけど、
目指す人が少なくなるのは、やはり将来的に衰退を招く。

以前、別のネット記事で、
これまでのようなアシスタント制度がなくなってしまうと、
新人がベテランから学ぶ場が無くなるという事態に繋がるとの
懸念が伝えられていた。
今回のような厚手の増刊号の廃刊も、新人が学ぶ場を失う状況になる。
デジタル配信で、出版社に頼らずとも自由に作品を発表出来るが、
やはり、ただ単独では読者の目に触れる機会も少ないし、
何より、他の多くの新人作家と一緒の枠内で競い合う事が無くなる。
それはアンケート結果の単純な勝ち負けではなく、
仲間の中で切磋琢磨する感覚。

(続く。)
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