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マンガ家Mの日常
もうひとつの準決勝、
フェデラーが勝つと思いきや、
チリッチがストレート勝ちで上がって来た。

戦績を見ると、錦織君がリードしているそうなので、
これはやってくれる、と思うのだけど、
上り調子のチリッチはやや不気味な存在ではあるので、油断出来ない。

これまで、才能と技術はトップクラスでありながら、
外国人選手に比べて小柄な為、体力負けしてしまっていた。
でも、24歳と言う、スポーツマンとしては最も良い年代に入り、
トレーニングの成果もあって、身体、特に上半身がガッチリして来て、
パワーが付いた。
ジョコビッチとのストローク合戦でも、パワーで押し勝った。

怪我で直前の大会を2つ欠場して、上手く休養に繋がったとも見られているし、
ファースト・ウィークを楽に、短時間で勝ち抜け出来た事も
体力温存に繋がって良かった。
相手選手の途中棄権もあったし、
ナダル欠場でドローに影響が出た事もあった。
苦手のマレーとの対戦も無かった。
そう言う細かな運も重なっている。
こういう時がチャンス。

決勝で勝つ!
只ひたすら信じる。


全米オープンでこれだけ活躍すると、
この後の楽天オープンはシンドイかもね。

11月にはアガシとのエキシビジョン・マッチもあるとか。
チケット取れるかなぁ?

日経新聞電子版の記事によると、
錦織君の活躍の陰には、マネージメント会社IMGのサポートも大きいらしい。
マイケル・チャンがコーチになったのも、IMGによるものでは無いか、と。
成る程〜。
IMGが早い時期に錦織君と契約したのも、その才能を見込んでの事だし、
錦織君の他にもテニス留学してアカデミーに通っていた日本人選手は
大半は夢破れて帰国した、とも記事では綴られていた。
才能と努力と環境、どれが欠けても偉業に至らない。

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歴史が変わった瞬間!!!


錦織圭選手、
ATPランキング1位、No.1シードの王者ジョコビッチを3−1で撃破!!!

遂に、日本人初の、グランドスラム決勝進出!!!

順当ならば、決勝の相手は元王者フェデラー。
今シーズン既に勝っている相手なので、十分に勝ちの目はある!!!


今日は午後からずっと外出していて、ちょっとクッタリ。
日本時間午前1時から始まる試合を見るには眠かった。
前半、ややボンヤリしつつも、最後まで何とか見切った。

正直言えば、ジョコビッチに勝てる見込みは厳しいと思っていた。
でも、ジョコビッチは準々決勝でマレーを破って、精神的に一段落してしまって、
最大のライバルのナダルは大会欠場で、影も無い、
全米は過去に優勝経験がある、 となると、
より勝利を欲しているのは錦織君の方で、
そのモチベーションと集中力で差がついた。

ラオニッチ、バブリンカよりはサーブを取り易い。
その後のストローク勝負で、錦織君は準々決勝よりも鋭く反応した。
王者ジョコビッチに全くひけを取らないばかりか、
コースを突いて、常に優位に試合を運んでいた。
ジョコビッチは次第に打つ手が無くなって来て、諦めの様子が浮かんで来た。

それでも、これまで幾多の死闘を制して来た実力者、
最後まで気は抜けないと思っていたが、
錦織君が要所を締めて、スマートに勝ちを収めた。
どっちがNo.1か分からないような戦いだった。

試合終了後、リラックスしている錦織君に対して、
スタンドのマイケル・チャンコーチは頬に緊張が伺えて、
サングラスの奥で涙を流しているのではないかと思えた。


あともう1勝、
相手が誰であれ、全力で獲りに言って欲しい!!!

生きている間にこんなスゴイ試合を見られるとは!!!


錦織君のベスト4進出が嬉しくて、
お昼のニュースをハシゴして見てしまった。
同じ映像が流れるだけなんだけど。

日本人男子選手としては96年ぶりの快挙というのも何処でも紹介されていた。
その中で、女性キャスターがこの数字を表現して、錦織君の事を
「まさに100年にひとりの逸材。」と紹介していた。

本当にそうだ。

プロ野球などで、10年にひとりの逸材、と言った表現がよくなされる。
どの選手も素晴らしい。
でも、10年にひとりの逸材が大体毎年輩出されている。
10年にひとりの逸材って、例えば、
イチロー、松坂大輔、松井秀喜、ダルビッシュ有、田中将大、
もう少し遡ると、桑田真澄、清原和博、野茂英雄、
今すぐには出て来ないけど、多分もっと沢山名前が上がる。
記録を打ち立てたと言う点では、
イチローは10年にひとりの逸材って言っても良いかな。

競技人口の数が全く違うので、同じ見方は出来ないけど、
与えられた環境の中で100年に一度の偉業を成し遂げた
錦織君に讃辞を惜しまない。

勿論、この次の世代が錦織君の背中を見てどんどん育ってくれれば、
100年に一度の大記録ではなくなるかもしれない。
そう願う。



朝、4時起きしてTVで試合観戦。
錦織圭vsバブリンカの準々決勝。

第1セット、出だしであっさりブレークされた時は、
これが力の差かな、と思ってしまったけど、
4回戦の再演、ここから見事に立ち直った。

全豪チャンピオン、ATPランキング4位のバブリンカ相手に互角の戦い。
ビッグサーバーには4回戦のラオニッチで目が慣れていたのが幸いして、
良く対抗出来ていた。
ラオニッチと違って、バブリンカはストロークでも崩れない。
でも、錦織君にはタイブレークを制する力があった。

ラオニッチはサイドによって、サーブの確率が下がる場面もあったので、
ブレークのチャンスは見えていたが、バブリンカにはそう言う隙は見られない。
第5セットになってもサーブでコンスタントにエースを取るバブリンカに対して、
錦織君はサービスゲームで苦戦していた。
やはり、ラオニッチ相手のようにはいかないか、と危ぶまれた
5−4からの第10ゲーム、
ファーストサーブが決まらなかったバブリンカの、僅かな隙を突いた!
錦織君はマッチポイントを危なげなく決めて、勝利を掴んだ!!!

バブリンカは最後までサーブが安定していたのだけど、
第5セットは錦織君が先攻でサーブをするセットになっていた為、
サービスキープが続けば、後攻のバブリンカにプレッシャーがかかる。
勝敗の決め手はそう言う小さな所だったかもしれない。
サービスゲームで危ない場面もあったけど、そこを粘ってキープした、
メンタルの強さが勝利をもたらした。

日本人男子選手が全米オープンで準決勝に進むのは、96年ぶりとの事。
錦織君以前の日本人男子選手ベスト4の姿を見た人はおそらくもういない。
我々は今、それくらい素晴らしい歴史的快挙を目撃した。

準決勝の対戦相手はおそらく、ジョコビッチ。
バブリンカより、更に強豪。
厳しい戦いになるのは分かっているけど、
ここまで来たからには、一歩も引かない戦いぶりを見せて欲しい。


朝刊のスポーツ欄、
厳し過ぎる指導の為にその競技を辞めてしまった少女の記事が載っていました。
連日の厳しい練習や体罰もさることながら、
失敗して、チームが次の大会に進めなかったような時の
コーチからその子への責任の向け方がハンパ無くって、重圧が酷かったみたい。

どの競技でも、オリンピックやプロを目指すとなれば、
常識を超えた鍛錬が求められるものだから、
この場合の指導者が全部間違ってたとも言い切れない。
それこそ、プロになったら、大勢の生活を背負う訳だからね。

いつも思うのは、
競技者として上を目指すのと、レクリエーションとして楽しむのと、
棲み分けが出来れば良いのに、ってとこ。
でも、予算や施設が限られてるから、そこまで進まない。

中学や高校の部活って、大会に出て勝つ事を目標にやってるから、
そのスポーツが好きでも、ちょっと下手だと排除されちゃう。
スッゴクイヤな気分。
何が爽やかスポーツマンシップだっての、って、子供の頃からずっと思ってた。

ジムの先生も、最近は年齢とともに、加えて運営の経済的側面を考えてか、
随分丸くなって来たけど、
もっと若い頃は、そのスポーツ至上主義みたいなところがあって、
付いて行くのが時々シンドかった。

テニスのコーチもちょっとそう言うところがある。
コーチとして、練習生を教えて上手くさせるのが仕事だから、なんだけど、
時々、ちょっと強引ではないかと思える時がある。

専門の指導者の人達って、その競技に人生を賭けて来たのだから、
真剣さの度合いが、一般人とは全く違って当然なのだ。

自分を振り返っても、マンガを仕事として真剣にやって来てる訳だけど、
マンガなんてのは読者からしても、一瞬笑って終わりの暇つぶしみたいなもの。
雑誌なんて、1度読んだらゴミ箱行き。
そこには大きな気持ちの落差があるけど、そう言うもんだから受け入れるしか無い。

スポーツの指導者の人達って言うのは、
現役時代には猛特訓して来て、高い結果は残したものの、
王、長嶋、イチローレベルには到達出来ず、
栄光と挫折の狭間の微妙な感情を抱いている。

クラシック音楽でも同じ。
もの凄い競争率を勝ち抜いて演奏家を目指しても、演奏家としては食べて行けず、
殆どは指導者の側に回る。
指導者になれるって言うだけでも、もの凄いキャリアが必要とされる。
でも、演奏家としては認めてもらえないし、
出来ればかつての自分と同じような、
プロを目指す生徒を本格的に指導したいのだけど、
そう言う生徒にもなかなか巡り合えず、
すぐに辞めちゃう子供のレッスンばかり。

プロの立場からすると、
次の世代の人達に目覚ましい成果を発揮してもらいたい、と思う。
モーツァルトやピカソ、マイケル・ジョーダンの超人技の感動と興奮を見たい。
スポーツでは、オリンピックの金メダリストを願うのであれば、
中国の養成機関のように、幼少期から子供を選抜して、特訓を重ねる必要がある。
音楽は3歳くらいからスタートしなければならない。
絵だってね、実際はそれなりの鍛錬が必要。

でも、絵でも音楽でもスポーツでも、
それをまず楽しいと思う事が、その人にとっての財産だと思う。
だから、「絵を描きたい。」と言ってくれる人がいれば、
「他人の評価は気にせず、絵を描くのを楽しむ事。」と話す。
プロを目指すんならそうはいかないけどね。

予算の問題、指導者の考え方の幅、そう言う事が大事になって来る。
プロを目指すタイプ、レクリエーションとして楽しむタイプ、
それらが共存出来るのが望ましい。

とにかく、楽しく無ければ、好きでいられないし、続かない。
好きな事が楽しく無くなってしまって辞めなければならなくなるのは
あまりにも悲しい。