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マンガ家Mの日常
日本では、大坂なおみ選手の優勝は大きく報じられたけど、
男子決勝についてはマスコミの関心が薄い。

オーストリアのティエムがドイツの若手ズべレフを破って、優勝。
ズべレフの2セット連取から、ティエムが必死の追い上げで逆転勝利を掴んだ。
第5セットは2人ともクタクタで、決め手に欠いた。
接戦を精神力でよく戦い抜いたとは思うけど、
ジョコビッチ、ナダル、フェデラーのビッグ3の対決に見られるような、
劇的なスーパーショットの瞬間は無かったから、
テニスマスコミの酷評も仕方ないのかな。


BLMに関しての話の続き。

トランプ政権では、黒人やヒスパニックに投票させないよう、
写真付きのID必携としたり、郵便投票を排除しようとしたり、あの手この手。
それが選挙戦略というのは情けない。
こうした投票妨害工作にも対抗しなければならない。

いずれ、有色人種の人口割合が白人を上回ったとしても、
選挙権を行使出来なければ、政治を動かせない。

その為に必要な事は何か。

生活の安定と、教育。これに尽きる。
一定水準の生活が出来て、十分な教育を受けられれば、
やがて社会的地位の向上に繋がり、政治への参加の道も拡がる。
政治に参加出来れば、社会を動かせる。

スポーツ選手が、抗議の証として試合を延期したりするのは構わないけれど、
本気で改善に取り組む意識があるなら、
$数十億を優に超える年俸を、自身の豪華なセレブ生活の為でなく、
貧困地域の生活支援や教育資金にもっと注ぎ込むのが良い。

自分達は自力で今の地位を手に入れたのだから、お前達も自力で頑張れ、
と思っているのだとしたら、
誤ったアメリカン・ドリーム思想の域を出ず、
黒人社会全体の底上げには繋がらない。

生活の安定と、教育。
そこにお金を使って欲しい。

ずっとそう思っていたのだけど、
つい先日、ネットニュース等を見ていたら、
グラミー賞歌手のアリシア・キーズが、そうした大きな援助団体を立ち上げていた。
さすが知性派アーティスト。


民主党副大統領候補のカマラ・ハリス氏が、
初の黒人女性大統領を視野に入れている。
ミシェル・オバマ氏にもいずれ政界進出を期待している。

人種差別の完全な撤廃は、生きているうちには見られないだろうけど、
少しずつ光が見えている。

日本の性差別は...、まだまだ闇の中。

(このテーマ、完了。)
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大坂なおみ選手、優勝!
全米2回目、グランドスラム3回目のタイトル。

タイマーをかけていたけど、つい寝過ごして、
起きた時には第一セットを取られたところでした。
このままガタガタと崩れるかと心配したけど、大坂なおみの成長著しく、
パワーとしぶとさのアザレンカに、気力でも打ち勝った。

大坂なおみ選手、全米オープン決勝進出。
元1位アザレンカと対戦決定。
アザレンカの粘りに、精神的に押されなければ、
パフォーマンスで勝る大坂なおみの優勝は堅い。


様々なデモについて。

以前、安保法改正の際、学生団体シールズが抗議デモを行ったが、
自民党重鎮達は歯牙にもかけなかった。
デモで法案の可否が左右される事は無いと分かっていたから。

デモの様子が、先々の選挙に影響を及ぼす可能性はある。
しかし、大半の人達は、選挙の頃になると、古くなったデモの報道は忘れ、
経済対策に関心が移っている。


日本とアメリカとでは社会制度やお国柄が違うので、
デモの効力というのもまた少し違うかもしれない。
しかしながら、効力が限定的だというのは、
60年代公民権運動を経て尚、人種差別が横行している現状が示している。


アメリカの黒人差別を無くす、簡単な方法がある。


日本同様アメリカも法治国家である限り、あらゆる事はほぼ議会で決定される。
(大統領の拒否権とかあって、100%では無いんだけど。)
議会に法案を提出し、賛成多数で決定する。
議会制民主主義は実に単純。

賛成多数にするにはどうすれば良いか。
黒人差別撤廃の立場の議員(主に黒人議員)が多数いれば良い。

黒人議員を議会に送り出すにはどうすれば良いか。
黒人の有権者を増やせば良い。
アメリカではヒスパニックも含め、有色人種の割合が増える傾向にあり、
多数派になるのも時間の問題でしかない。
少子化の現代、敢えて子供を沢山作ったら、人口増加は加速する。
後は、有権者登録できる年齢になるのを待つだけ。
この方法で、400年続いた人種差別は、概ね20年で解決する。

では、黒人有権者を増やす具体的な方法は。

ネットニュースで続報を読むと、
大坂なおみ選手が抗議の為に大会を棄権したという最初の報道には、
誤解があるようだった。

大坂なおみ本人による説明を見ると、
NBAを見ていたら、抗議行動として試合中止になっていて、
テニス界でも何らかの意思表示をすべきだと思い、
まずマネージャーに相談し、それからテニス協会に話を通し、
テニス協会と他の選手の同意の下で、試合の1日延期を決定した、との事。

大坂なおみが独断で抗議行動を起こしたわけではなかった。
マスコミは、もっと慎重に報道して欲しい。


ただ、何度も言うように、個人的には、
こうした抗議行動にはあまり効果があるようには思っていない。

大坂なおみ選手、好調を維持してストレートで準々決勝を勝ち上がり、
準決勝に駒を進めた。
女王セリーナ・ウィリアムズもまだ残っているが、
大腿部の故障が悪化しなければ、大坂なおみの優勝は見えて来たと言える。


対岸の火事で、日本ではBLMについての報道は、もうほぼ見られない。
それよりも、コロナや自民党総裁選等、直接生活に関わる問題が沢山あるので。

アメリカでは、一過性の騒ぎで済む問題では無い。
今回のデモ等々で、解消できる問題でも無い。

前回書いたように、デモは、一定のインパクトは認められるが、
解決策としての効力は低い。
一旦治ると、問題は解消される事なく、再開、継続される。

デモの本質は何なのか。
抗議の意義はどこにあるのか。

単なるストレス解消のお祭り騒ぎ、著名人の売名と言われないようにする為にも、
主目的、獲得目標をはっきりさせ、
そこに到達するまでの経緯を明確にする必要がある。


最終的な到達点は、当然、真の平等。


様々な差別が存在するけれど、
この場では、とりあえず、黒人への差別に限定して考える。