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マンガ家Mの日常
森氏が、女性蔑視発言の責任を取って、東京五輪開催委員会の会長職を辞任した。

遂に、と言うか、やっと、と言うか。

森氏本人は会長職に固執していなかったが、
海外との交渉能力があり、周囲が強くて遺留を求めたらしい。
日本国内だけなら、やがてなあなあで済ませたのだろうけど、
当初、謝罪会見で問題解決としていた筈のIOCが、掌返しで失言を責め、
他、海外の様々なメディアから、強い拒否反応があり、
事態を収拾させるには、森氏の辞任しか方法が無くなった。

日本の女性活動家の方々も声をあげた。

しかし、やはり男性からは、森氏を擁護する声も聞かれる。
Facebookの音楽のグループ内で、ある男性が、
森氏の失言は、マスコミが発言の一部を切り取って歪曲させたと投稿した。
すると、男性陣からはゾロゾロと森氏擁護の投稿が続いた。

マスコミによる発言の切り取りは理解するとしても、女性蔑視発言には変わりなく、
女性蔑視の問題をマスコミの対応にすり替えようとするのは、明らかに筋が違う。

差別する側とされる側とでは、発言の影響も大きく異なる。
男性は、そうした差別の本質を理解していないのかというのではなく、
既得権益者として、男尊女卑の問題を直視したくないのだ。


これを機に、日本の女性の地位が、海外のスタンダードに少しでも近づくよう願う。
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コロナの影響で、例年より1ヶ月程遅らせての開幕。
僅かながら観客も入れているのだろうか。

開幕前、コロナの陽性検査で、多くの選手が不自由な環境におかれて、
練習もままならない状況で試合に臨まなくてはならなくなった。
不安や無念もあるだろうけど、しっかりプレーする姿はさすが世界のプロ。

故障明けの錦織君は、前哨戦からまだ調子が上がらない。
対戦相手が、メドべデフ、シュワーツマン、カレーニョブスタという
トップランカーばかりだったのを見れば、
負けても、それぞれまぁまぁのスコアかもしれないが。
しかしながら、1回戦からシード選手達と対戦すると、勝ちが難しく、
勝てなければランキングが上がらず、今後も不利な対戦カードが続く。
体力を蓄えて、250くらいの大会を数こなして、
コツコツとポイントを稼ぐしかない。
ただ、ここまで連敗しているのは、その体力不足が最大の要因で、
回復までに時間がかかりそう。
テニスはシーズンが長いので、
試合と体の調整を同時に行わなければならないという難しさがある。

年齢と、これまでの度重なる故障を考えると、
もうグランドスラムタイトルを狙うのは厳しい。
それでも、ランキング4位まで上り詰め、トップ10を長くキープした
実績とプライドがあり、
現在のような40位前後、
トップ100に入っていれば良しとするような形での現役続行は、
錦織君自身が許さないだろう。

完全復調か、引退か。
待ったなしの状況。


森喜朗会長の女性蔑視発言について、
ニュース等ではまだ多少なりとも議論が続いている。
でも、国内からというよりは、
海外からの抗議を受けてとの印象が否めないのが残念。

焦点は森氏の辞任についてで、
今朝のワイドショーで、コメンテーターの石原良純氏が、
森氏を糾弾する側に対して「不寛容」という表現を用いていた。
その直後、番組内の別のコメンテーターによって否定されていたが。

「不寛容」
そう言うのであれば、
何百年も前から、男性の側に突きつけられるべき言葉。
日本の封建主義社会による男尊女卑で、女性がどれ程苦しめられて来たか。

今回の森氏の失言は、単なる失言ではなく、
強大な影響力を維持する権力者が女性蔑視の思想を持ち続けている事で、
女性の社会進出が脅かされているという、基本的人権の問題なのだ。

石原家のボンボンには分からんのだね。

女性コメンテーターが、涙を堪えながら、悔しい胸の内を吐露していた。

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長の森喜朗氏が、
五輪関係の会合で、
「女性の話は長いから会議が長くなる。」といった趣旨の発言をして、
世界各国の報道機関からの抗議を受けて、撤回と謝罪の会見を開いた。

高齢の大物政治家なので、会見時間が短いのは仕方ないかもしれないけど、
それにしても、記者達の質問の甘さが目立って、
結局、森氏に弁明の機会を与えただけになってしまった。
日本の報道機関のだらしなさ。
もっと準備して、追い込めば、森氏の女性蔑視を糾弾して、
大会会長辞任まで引き出せたのに。
後々、五輪関連の取材とかがし難くなったら困るからとか、
そういう事で忖度したのかな。

森氏はかつては総理大臣として、現在は五輪の会長として、
前向きに尽力されて来られたであろうとは思う。
でも、森氏自身が口にしたように、既に「老害」の影響が及んでおり、
国民の一人として、森氏が潔く身を引かれるのを望む。

83歳という年齢で、政界の中枢に長く身を置いて来て、
絶対的既得権益の頂点にあったからこそ、
心身に染み付いた昔ながらの封建主義は除去出来ない。

日本の女性蔑視の堅い壁に一撃の楔を打ち込む、またとないチャンスだったのに、
忖度記者達はスルーしてしまった。
日本の報道機関はこうまで腑抜けだったのか。

テニスファン以外の方には馴染みの無い名前かと思いますが、
かつて、松岡修造やボリス・ベッカーを育てた名コーチ。

ベッカーはともかく、当時の松岡はまだランクが低くて、
ブレットのような有名コーチが相手にする選手ではなかったのだけど、
テニスにかける松岡の真っ直ぐな情熱を信じて、
ブレットは折々に適切な指導をしてくれた。
ブレット程の名コーチが指導してくれた事で、
松岡も自分の未来を信じられたのではないだろうか。
ウィンブルドンベスト8、ATPランキング46位は、
当時の日本男子としては奇跡とも言われた。
もし、それらの記録が無かったら、
世界における日本男子テニスの地位は、低く見積もられ、
大きな大会の招聘にも弊害となっただろう。

現在の錦織圭選手の活躍も、松岡という選手の土台があったからこそ。

ブレットは日本のテニス雑誌等でも、コーチングを披露してくれた。