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マンガ家Mの日常
この日はやはり来てしまった。

フィギュアスケートに愛された少女、不世出の天才スケーター、
浅田真央、引退。

他の誰がどういう得点を出そうとも、
浅田真央のスケーティングは全てを超越していた。
特別な存在感があった。

同じ天才、天使のような外見でも、
羽生結弦はどこまでも人間臭く、情感を身の内に詰め込んだ演技をする。
真央ちゃんは、無色透明。
フィギュアスケートそのもの。


ファンとしては、
オリンピックの金メダルを獲らせてあげたかった。

でも、23歳で迎えたソチ五輪への道程の逆風は厳しく、
緊張感の下、ショートプログラムのミスで希望は潰えてしまった。

もう一度の挑戦を、本人もファンも期待しつつも、
無理があるのかもしれないという懸念が現実になってしまった。

躍動感溢れる演技を心に刻みたい。


小塚崇彦が、
快活なナンバーのプログラムを、一番真央ちゃんらしいと挙げていた。
個人的に、真央ちゃんにはクラシカルバレエのような振り付けよりも、
男性的なパキパキした振り付けの方が映えると、前々から思っていたので、
やはり、見る人が見れば、と、少し胸に迫るものがあった。
王道のスタイルから離れられなかったのは、どこに原因があったのだろう。
もっと挑戦的な作品ならば、キム・ヨナの遥か上を行けたのではなかろうか。
また、バンクーバー五輪の時期、
タラソワコーチが世界の潮流を見誤っていたのも悔やまれる。


世界選手権の結果、日本女子フィギュアは五輪2枠にとどまった。
真央ちゃんの引退決断は、枠を後進に譲りたい思いもあっての事だと思える。

男子は、高橋大輔引退の後、どうなる事かと思う間も無く、
羽生結弦が目覚ましい躍進を遂げた。
女子もいずれまた躍進の時が来ると信じる。


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