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マンガ家Mの日常
開会式に先立って、いくつかの競技の予選がスタート。

勿論、注目はフィギュアスケート。
団体戦、宇野昌磨が男子SPで2位におよそ15点差をつけての堂々の首位。
金メダル候補筆頭とされているアメリカの天才ジャンパー、
ネイサン・チェンが振るわなかった。

団体戦は順位で点数が決まるので、
各国とも、負担の少ないSPにエースを投入している。
団体戦の最初の種目が男子SPという事もあって、
チームに勢いをつける為でもあるのだろう。

ところが、ネイサン・チェン、パトリック・コリヤダといった
トップクラスの若手選手にジャンプのミスが相次いだ。
五輪初出場の緊張感も当然あるだろう。

絶対王者羽生結弦が故障明けでの参戦で不安要素がある中、
チェンやコリヤダはメダル獲得のチャンスの筈。
しかし、スポーツ選手のメンタルって、そう単純ではない。
羽生が4回転ジャンプのミスで故障した事、
団体戦欠場で、まだ五輪のリンクに姿を表していない事、等々が、
彼等にとって微妙なプレッシャーになったのではなかろうか。

4回転ジャンプのリスクと共に、
姿が見えない事で余計に絶対王者の大きな影が不気味にのしかかって来る。

羽生が目の前で完璧な演技をして見せていれば、
彼等は挑戦者として、王者に追随しつつ、思い切った演技が出来る筈だったが、
姿が見えない状況では、余計な想像に囚われてしまう。

そんな中、団体戦男子SPで宇野ひとり安定した演技で高得点を叩き出したのは、
同じ日本チームで、羽生に関する情報がある程度届いているから、
安心感があったのではなかろうか。

全選手が自身のパーフェクトな演技をして競い合うのが最良の形ではあるけれど、
五輪には思わぬところに魔物が潜んでいる。



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