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マンガ家Mの日常
少し前にホール・オブ・フェイムの中継をやっと見終わって、
遅ればせながら、ジェイニーの死を知った。

知ってる人は知ってる、知らない人は知らない、
80年代後半から90年代にかけて一大ムーブメントとなった
LAビッグヘアーメタルの人気バンドWARRENTのヴォーカリスト。
とにかく可愛かった。
さすがの私でも、当時のLAメタルのチャラさには
付いて行けないものがあったんだけど、
ジェイニーの可愛らしさは際立っていて、
PVのアップにはドキリとさせられた。(勿論、その為のアップなのだから。)

検索してみると、キャッチーな曲作りには高い評価を示す人もいるようで、
PVに惑わされずにちゃんと聞くべきだったのかな。

WARRENTの全盛期、日比谷の野音でのコンサートで
観客の女の子が圧死する事件があった。
それから野音では基本全席指定に変更された。
WARRENTはこの事件でミソがついちゃって、
その後日本で活動し辛くなってしまった。
その日のコンサートに行っていた人に話を聞くと、
当日の会場整理、係員の誘導にまず問題があって、
係員が整理番号を無視するような形で観客を入場させた為、
コンサート開始前から観客が前方に詰め込む状態になってたとか。
プロモーターや会場側も、わざと客を煽ったりする。
挙げ句に責任は観客とバンドに押し付けるのだから...。

ジェイニーの死因はおそらくドラッグだろうと思っていたが、ちょっと違った。
80年代ロックスターらしく、ドラッグの問題は抱えていたそうだが、
直接の死因は、適法の薬に拠るものらしい。

適法薬で死ぬっていうのが、なんとも理解し難いのだけど、
このところ続くよね。
マイケル・ジャクソン、ヒース・レジャー、エイミー・ワインハウス、
皆、直接の死因は適法薬だった。
でも、ジェイニーに関する記事でもあったんだけど、
皆、それまでのドラッグ、アルコールの中毒で身体が弱ってたらしい。
そこへ強い薬を服用したから、身体が保たなかったんだろう。

アメリカの薬事法って、ちょっとヤバイ。
要するに、薬品メーカーを儲けさせる為にロビイストが動いて
政治家にプッシュして、認可を通しちゃう。

日本人とアメリカ人では身体の大きさも作りも違うから
それなりに強い薬になるのかもしれないけど、
アメリカでフィリップに薬をもらうと、
効きは良いんだけど、強烈に眠くなったりした。
ハワイでは酔い止めの薬を買って来てくれて、
それもよく効いたけど、めちゃめちゃ眠くなった。

日本の薬局で販売している酔い止めでも、やっぱり眠くなるそうで、
薬の効能上そういうもんだそうなんだけど。
でもね、日本で買うと、標準的な1箱タイプに錠剤3個しか入ってないんだよ。
おそらく、効き目の強い薬だから過剰摂取を警戒しての事だろう。
ところが、ハワイで同じ大きさの箱で買うと、16個くらい入ってた。
薬飲み放題。
1個でことっと眠っちゃうんだから、それ以上になると睡眠薬より危ないかも?
消費者が薬漬けになっても構わない。

薬って、やっぱり、精神的に依存をもたらす。
体調にちょっと不安があると、薬に頼りたくなる。
一度でも良い成果があると、余計にあてにする。
同じ薬を飲み続けると、身体に耐性が出来てきて効きが鈍くなるから
薬の量が増えてしまう。
(専門家ではないので、この辺の事は一般人の意見として受け取ってね。)

特にアメリカでは向精神薬とか、痛み止めとかの依存症が怖い。
「Dr.ハウス」「ナース・ジャッキー」といったドラマでは
医療関係者が手近に薬品が手に入る為に依存症の度合いを強めていく様が
描かれている。
皆、入り口は痛み止めだった。

日本でもね、その昔、外科手術や痛み止めにモルヒネが使われていて、
回復後、モルヒネ中毒に陥るケースもあったんだって。
でも、それって、物の無い戦後間もなくの話だよ。
その後も色んな薬害の問題、事件はあったけど...。

薬を服用してサッと直すのが良い時も多々ある。
でも、健康はやはり自然な生活から得られるものだろう。
...と言いつつ、仕事の追い込みになると、薬やサプリに手が伸びるんだろう。
過剰な仕事、そこから生まれる過剰なストレス、
それをまずなんとか解消しなきゃなんだけど、
解消出来るものならとっくにやっている...。


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ここ暫く仕事中はTVつけ流しの事が多かった。
適度な話題を提供してくれるし、手間もかからない。

ネームは勿論、下描きから人物のペン入れまでは感情移入が必要なので、
その間は 基本、無音。
でも、今日はちょっと困った。

アシスタントさんが仕事に来てくれているのだが、
最近は花粉症やアレルギー持ちの人が多くて、鼻をかんだり、すすったり、
その音が気になる。
音が気になるというか、そこに人の存在を意識させられると
物語の世界に入れなくなり、人物にしっかり感情移入出来ない。
音を止めて欲しいのだが、アレルギーが都合良く治る筈も無く、
どうにもならない。
自分が寝室に道具を運んでそっちで仕事する事も考えたが、それも大変。
それで、音をゴマカす為に、久々でCDをかけた。

随分前に買ったまま、封を切らずにほったらかしにしてしまっていた、
カイル・イーストウッドの「メトロポリタン」をプレイヤーにかけた。

以前は仕事中CDをかけっぱなしにする事が多かったのだが、
5枚入るターンテーブルでも、あっという間にひと回りふた回りしてしまい、
別のCDをセットし直すのが面倒になって、それで遠のいてしまっていた。
PCでダウンロードだ何だとなったら、もっと面倒だな。

いや、本格派のメロディックジャズ。ツボ。
非常に美しい旋律。
一部、「死ぬ時はこんな旋律を聞いているのだろう。」と思わされた程。
全体の印象として、強い独創性は感じなかったので、
スタンダード過ぎてありきたりと思う人もいるかもしれない。
でも、美しくて良かった。
疲れているので、今ここではまともな寸評は書けないけど。

父親は勿論あのクリント・イーストウッド。
父親譲りの美貌と音楽の才能を受け継ぎ、素晴らしい作品を生み出している。
いや、まぁね、世の中にはこんな人もいるもんなんだ。
今度ブルーノートに来たら、絶対行くんだ!




先日のドリームシアターのコンサートの帰り、
電車に乗ると、コンサート帰りの客でいっぱいになる。
混んでたけど、ひと駅かふた駅行ったところで運良く座れた。

目の前に立っていた男性3人組が色々話してるのを聞くとも無しに聞いていた。
30代くらい? ごく普通の服装で、サラリーマンらしいが、
一緒にバンドを組んで、オリジナルの曲を作ったりもしているらしい。
ヘヴィメタルの話はさすがに詳しかった。

日本、欧州の他に、南米もヘヴィメタルシーンが熱い。
ブラジルからは いくつかの有名なバンドも出ている。
3人組は とあるブラジルのバンドについて話し出した。
良い曲があって、ひとりが他の2人にそれを熱心に勧めていたが、
曲のタイトルがどうにもおかしい、との事。
聞く限り、同意します。

ただ、彼らは何故か、ブラジルの公用語は英語だと思い込んでいた。
違う、ポルトガル語の筈。
だから、英語の歌詞やタイトルが多少変でもしょうがない。
世界のミュージックシーンはアメリカとイギリスがリードしてきたから
何処の国のバンドであれ、英語で歌う事が求められる。
ツライけど、売れる為には仕方無い。

座席に座ったまま、「ブラジルの公用語はポルトガル語だよ。」と、
彼らに言いたいのをずっとこらえていた。

間が空くと書き忘れそうになるので、そろそろ着手しないとね。

昨年のU2以来、コンサートは久しぶり。
ゴリゴリのヘヴィメタルは更に久しぶり。
いや、なんだか燃えたね。

正直、今途中の仕事があるもんで、それを中断するのもシンドクて、
ウチを出る前はあまり気乗りしてなかった。
着いたら着いたで、会場の仕切りが悪いし。

でも、オープニングの曲が流れた瞬間、
身体の細胞隅々に血がバァッと注ぎ込まれる感じがした。
これだぁーっ!!!
生きてるなって感じ。
もうね、身体にヘヴィメタルが染み付いてるんだ。
美輪明宏先生が何と言おうと、モーツアルトではこの感覚は満たされない。

少し前にドラマーが交替しちゃって、それはちょっと寂しい。
でも、まぁ、フロントのふたりのカッコイイことったら!!!
ベースのジョン・ミュングは全てが完璧。
ギターのジョン・ペトルーシは、見た目だけで言えば
錆びたフォードのピックアップで 誇りっぽい未舗装の道路を転がしてそうな
小太りのおっさんなんだけど、
演奏中の風格がこの数年で特に身に付いて来た。
自分が最高に上手いってのがわかってるって感じが 見てて伝わる。
アル・ディ・メオラみたいだなぁ。

このところかなり楽曲が硬質になって来てる感じがあって、
今回もそうかな、と覚悟してたら、思ったよりソフトな流れだった。
新規のファンの為なのかな。

全曲ため息ものだったけど、
アンコールの「Pull me under」で一番盛り上がってしまうのが
古いファンのサガだな。
(クラプトンのコンサートで「コカイン」と「レイラ」で
 一番盛り上がっちゃう、みたいな。)
以前はもっと聞き込んでたんだけど、仕事がキツくなってきてから
新譜が出てもちゃんと聞けてなかったりするから...。

この後、CD聞こう。

いつもながらに思うんだけど、
彼氏でも彼女でも、
恋人を自分の好きなバンドのコンサートに連れて来ちゃいけない。
ハンパなヤツがいると、会場の温度が下がる。
この手のヘヴィメタルは特に。

ドリームシアターのライブに行って来ました!
でも、その前に、会場についてひと言。

今回はアクセスの事があって、新横浜からではなく、菊名駅から行きました。
検索して地図を調べたんだけど、なんかルートがよくわかんなくて、
で、行ってみたら、住宅街の細い道を抜けてく感じだった。
なんとか迷わずに行けたけど、初めてだと細くてうねってる道は
わかりにくいので、もうちょっと標識が数あると良かったかな。

開場が4時で、5時スタート。
だいたい4時半頃ついたんだけど、会場の回りに人が溢れてた。
スタンディングでもないのに、最後尾に並んで列に付いて
会場の周囲をグルグル歩かされた。
入場出来た時には5時を回ってた。
ゲートの辺りはそう混雑してなかったのに、一体何だったんだろう。
横浜アリーナは狭い土地にギリギリで建てられてるから、
入場待ちの人達のためのスペースが無い。
それで変な風に歩かされる。
でも、いずれにしても、人の動線をあまり考えてないような気がする。
会場にも寄るんだろうけど、ケータイの普及もあって、
プロ仕様でなければ場内の撮影はもう見逃さざるを得ないようになって、
それで鞄チェックも緩くて、ほぼ素通り。
ゲートで待たされる事はなかった。
だったら、余計、スムーズに客入れ出来る筈なんだが。

入場したら、入り口すぐのところにマーチャンダイズのブースがあって、
そこも長蛇の列。全然客をさばけてない。
武道館だと、外にテント出して、入場前にゆっくり買えるのに。
外にテントを出すのは何かしらの規制があるかも、だけど、
それもやっぱり、土地ギリギリだから、そうしたスペースも無い。
う〜ん、要は、用途と客の事をあまり考えずに建てたって事に尽きるな。

パンフレットが欲しかったんだけど、既に完売。
そうゆうのももっとちゃんと計画できんのかなぁ。
ホント、何を取っても仕切りが悪い。

こんな仕切りになってるのは、主催者側がロックファンを見くびってるからだ。
オペラやバレエでこんな仕切りが許される筈は無い。

ライブは30分遅れで前座がスタートした。