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マンガ家Mの日常
先週、北海道で、躾として7歳の男児が山道で置き去りにされ、
行方不明になった事件。
その間、男児は自衛隊の宿舎にもぐりこみ、水を飲んで過ごして、
6日後、自衛官によって無事発見、保護された。
3、4日間検査入院した後、回復して元気に帰宅。

海外でもニュースになった。
生きてて良かった、の一言に尽きる。

人や車に石を投げる等した男児に対してのよくある躾で、
父親も無茶をするつもりは無かった。
海外での反応は厳しいようだけど、
日本の感覚では、この父親をそう責めるものでもない。

とは言え、
一部のマスコミ、コメンテーターが、まるで美談のように語って、
男児を褒めそやかしていたのには違和感を覚えた。

賢いだ、冷静だ、と言っているけど、
男児が生き延びたのは奇跡のような偶然だと思える。
たまたま自衛隊の宿舎の鍵が開いていて、中に入れた。
水道が通っていて、清潔な水が飲めた。
もしそうで無かったら、山道に迷い込み、遭難していたかもしれない。
宿舎の中でじっとしていた事で、体力消耗が最低限に抑えられたのも良かった。
でも、それも、考えての事では無く、
他にどう行動する術も思いつかなかったからに過ぎない。


無事助かったから言える事ではあるけれど、
普通に考えれば、単なる迷惑なお騒がせ親子。


例えば、捜索隊の費用はどうなっているんだろう?
それは、警察や自衛隊の日常業務の範囲を越える。
専門の捜索隊が6日間も北海道の山林を捜索させられたとなると、
数百万円の費用がかかるのではなかろうか。
山岳救助隊の場合だと、遭難者本人負担となるけど、今回の場合はどうなんだろう。
税金? 我々が支払ったお金?

また、気になるのは、父子の信頼関係。
元々悪いのは男児の筈だったのに、すっかり立場が逆転してしまった。
今後はどう躾るんだろう。
男児を保護した自衛官は「もうお父さんは怒ってないよ。」と言った。
これはとても筋が通ってる。
でも、男児が戻った安堵感から、父親は男児に謝ってしまっていた。
謝るべきは、迷惑をかけた捜索隊に対してだけで良い。
男児は父親に対して「許すよ。」と返答したとか。
違うだろ。 まずはお前が世の全員に謝れ。
今後は母親がどう男児を諭して指導していくかにかかっている。

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