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マンガ家Mの日常
何も考えずに気楽に見ていられるという点では、有難いドラマ。

シーズン1で、
ど素人の女子大生がいきなりハリウッド超大作の主役に抜擢されるという、
あまりにもリアルさに欠ける無理な導入で、
すっかり感情移入から遠のいてしまったが、
幸か不幸か、シーズン2で打ち切り完了するというので、
ラストまで見る事にした。

ドラマが進むにつれて、いくらか感情移入できる場面が出来てくると、
興味を持って見られる時もある。
しかしながら、やはり色々な意味でレベルの低さは免れない。

シリーズ物の群像劇では常套手段なのだけど、
数人の主要キャラクターそれぞれが何らかのトラブルを抱えていて、
並行する形で解決していく。
とは言え、今作では展開に乏しく、
バラバラに進行していて、主要キャラクター同士の絡みが弱く、
その為、エピソードの存在感が薄くなってしまっている。
脚本の段階で、それぞれの設定からの、多岐な展開が検討されるべきだった。

ジョーダンを演じるキース・パワーズが、ケンブリッジ飛鳥に似て、
完璧な美貌を持つ。
でも、ドラマの中で輝かない。
好青年というだけで、キャラクター設定が中途半端なんではなかろうか。

打ち切りが決まって、
とりあえず中心となるエピソードに決着をつけなければならなくなったからか、
キャラクター個々のエピソードがあちこちに置き捨てられてしまった。

優等生だったペイジが、ハリウッドスターになる過程で、
どんどん嫌な女になっていっているところだけが見ものと言えば言えるか。
それにしても、まだ公開されてもいない映画1作に出演しているだけで、
どうして往年の大スターのように振る舞えるんだろう。訳がわからない。
映画監督を目指す恋人ジェイクの資金集めに協力して、
パーティで出会ったスポンサー候補と深酒して、体調を崩し、
翌日に控えていたマーティン・スコセッシ監督の大作映画のオーディションを
すっぽかすなんて、女優として完全に道を踏み外している。

ドラマや映画の脚本家、およびマンガ家は、
今作を反面教師として見ると良い。

展開の中途半端さの意味が理解出来ない。
脚本家や製作者は、何に遠慮しているんだろう。
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