2017年、アメリカ国家安全保障局(NSA)の契約社員
リアリティ・ウィナー(25歳女性)が、機密情報漏洩で逮捕された事件で、
逮捕時のFBIとのやり取りの記録を舞台劇にしたものを、TV映画化。
リアリティが食料品の買い出しから帰宅すると、FBI捜査官が来ていた。
家宅捜索の霊場を携え、家屋を捜索。
任意としながらも、事情聴取が始まる。
次第に追い詰められたリアリティは、捜査官に従って、漏洩を告白。
逮捕される。
FBIによる事情聴取の音声記録を全てそのまま再現した。
日本だったら、そういう記録って民間人が見られるのかな?
FBI捜査官達が、比較的物腰柔らかで、ペットの話とか交えつつ、
穏やかに話が進むんだけど、逆にそれが不気味。
予備知識無しに観たので、最初は冤罪とかを描いたのかなと思ったけど、
リアリティがそれなりに落ち着いて聴取に応じているのは、
身に覚えがあったからだったんだろうな。
リアリティは、2016年のアメリカ大統領選でトランプ氏が勝利したのは
ロシアのハッカーによる陰謀だとする情報を幾度も目にして、
それをプリントアウトしてメディアにリークしたとされている。
テロとか、そういう類では無いわけなんだけど、
懲役5年という、個人の情報漏洩事件としては最長の刑期を言い渡された。
リアリティ・ウィナーっていう本名が、なんか凄いね。
中東の多言語のエキスパートで、アフガニスタン派遣を望んでいたが、
日々地味な翻訳ばかりさせられて、ちょっと鬱々としていた。
そういう心境が情報漏洩に繋がったんだろう。
アメリカでは「第2のスノーデン」と呼ばれて、有名らしい。
リアリティ役はシドニー・スウィーニー。
同時期に撮影された「恋するプリテンダー」のヒロイン役で、
以前ブログで酷評したように、駄作ラブコメ映画だったので、
スウィーニーへの評価も決して賞賛されるようなものではなかったけど、
今作は自然体で、地味に説得力があった。
所謂正統派の美人女優という顔立ちでは無いので、
こういう社会派ドラマの方が生きるのかもしれない。
リアリティ・ウィナー(25歳女性)が、機密情報漏洩で逮捕された事件で、
逮捕時のFBIとのやり取りの記録を舞台劇にしたものを、TV映画化。
リアリティが食料品の買い出しから帰宅すると、FBI捜査官が来ていた。
家宅捜索の霊場を携え、家屋を捜索。
任意としながらも、事情聴取が始まる。
次第に追い詰められたリアリティは、捜査官に従って、漏洩を告白。
逮捕される。
FBIによる事情聴取の音声記録を全てそのまま再現した。
日本だったら、そういう記録って民間人が見られるのかな?
FBI捜査官達が、比較的物腰柔らかで、ペットの話とか交えつつ、
穏やかに話が進むんだけど、逆にそれが不気味。
予備知識無しに観たので、最初は冤罪とかを描いたのかなと思ったけど、
リアリティがそれなりに落ち着いて聴取に応じているのは、
身に覚えがあったからだったんだろうな。
リアリティは、2016年のアメリカ大統領選でトランプ氏が勝利したのは
ロシアのハッカーによる陰謀だとする情報を幾度も目にして、
それをプリントアウトしてメディアにリークしたとされている。
テロとか、そういう類では無いわけなんだけど、
懲役5年という、個人の情報漏洩事件としては最長の刑期を言い渡された。
リアリティ・ウィナーっていう本名が、なんか凄いね。
中東の多言語のエキスパートで、アフガニスタン派遣を望んでいたが、
日々地味な翻訳ばかりさせられて、ちょっと鬱々としていた。
そういう心境が情報漏洩に繋がったんだろう。
アメリカでは「第2のスノーデン」と呼ばれて、有名らしい。
リアリティ役はシドニー・スウィーニー。
同時期に撮影された「恋するプリテンダー」のヒロイン役で、
以前ブログで酷評したように、駄作ラブコメ映画だったので、
スウィーニーへの評価も決して賞賛されるようなものではなかったけど、
今作は自然体で、地味に説得力があった。
所謂正統派の美人女優という顔立ちでは無いので、
こういう社会派ドラマの方が生きるのかもしれない。
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ストーリーの続きから。
マーヴェリックは基地破壊へ向かう編隊4機のうち、自らが1機操縦。
2人乗り爆撃機2機の他、もう1機にはルースターを選出した。
弱気なルースターは飛行でも遅れを取るが、
マーヴェリックの言葉に励まされて、見事任務を成し遂げる。
しかし、僅かな時間の遅れから、高性能の敵機が襲来。
マーヴェリックは、狙われたルースターの機を助けて、撃墜される。
脱出して敵基地に降りたマーヴェリックを、ルースターが救出に来る。
マーヴェリックは敵基地の倉庫に眠る古いF-14を操縦して脱出。
敵機に撃墜されそうになったところを、ハングマンが助ける。
任務は無事成功し、皆が生還する。
めでたしめでたし。
終盤の展開は、まあ予想はついたけど、
ドッグファイトのシーンの迫力はさすが。
今回は味方は命を落とす事なく、
敵パイロットはマスクで顔がわからず、撃墜されても脱出したようだった。
戦闘シーンを見せても、人は死なないよう配慮したと見られる。
敵基地への爆撃では、現実的に考えれば死傷者は出ただろうけど。
全体として、トム・クルーズの魅力が光る爽やかな作品に仕上がっていた。
第1作目とはさすがに年齢が違うから、ヤンチャっぽさがないのは寂しいけど。
ルースター役はマイルズ・テラー。
かつてのアイスマンの位置のハングマン役はグレン・パウエル。
2人とも若手注目株だけど、
トム君やヴァル・キルマーと比べると物足りないなぁ。
1作目の恋人役だったケリー・マクギリスは、体調不良で随分太って、
恋人役を演じられる状態ではないとされたのか、
新しい恋人役としてジェニファー・コネリーが登場。
でも、他の人間関係が1作目と密接に繋がっていたのに対して、
こちらは取って付けた感が否めない。
3作目が制作中らしい。
年齢的に、トム君もアクションはそろそろ集大成とするのかな。
(完了。)
マーヴェリックは基地破壊へ向かう編隊4機のうち、自らが1機操縦。
2人乗り爆撃機2機の他、もう1機にはルースターを選出した。
弱気なルースターは飛行でも遅れを取るが、
マーヴェリックの言葉に励まされて、見事任務を成し遂げる。
しかし、僅かな時間の遅れから、高性能の敵機が襲来。
マーヴェリックは、狙われたルースターの機を助けて、撃墜される。
脱出して敵基地に降りたマーヴェリックを、ルースターが救出に来る。
マーヴェリックは敵基地の倉庫に眠る古いF-14を操縦して脱出。
敵機に撃墜されそうになったところを、ハングマンが助ける。
任務は無事成功し、皆が生還する。
めでたしめでたし。
終盤の展開は、まあ予想はついたけど、
ドッグファイトのシーンの迫力はさすが。
今回は味方は命を落とす事なく、
敵パイロットはマスクで顔がわからず、撃墜されても脱出したようだった。
戦闘シーンを見せても、人は死なないよう配慮したと見られる。
敵基地への爆撃では、現実的に考えれば死傷者は出ただろうけど。
全体として、トム・クルーズの魅力が光る爽やかな作品に仕上がっていた。
第1作目とはさすがに年齢が違うから、ヤンチャっぽさがないのは寂しいけど。
ルースター役はマイルズ・テラー。
かつてのアイスマンの位置のハングマン役はグレン・パウエル。
2人とも若手注目株だけど、
トム君やヴァル・キルマーと比べると物足りないなぁ。
1作目の恋人役だったケリー・マクギリスは、体調不良で随分太って、
恋人役を演じられる状態ではないとされたのか、
新しい恋人役としてジェニファー・コネリーが登場。
でも、他の人間関係が1作目と密接に繋がっていたのに対して、
こちらは取って付けた感が否めない。
3作目が制作中らしい。
年齢的に、トム君もアクションはそろそろ集大成とするのかな。
(完了。)
昨日、俳優ヴァル・キルマーの訃報に接し、
遺作となった「トップガン マーヴェリック」を鑑賞。
トム・クルーズにハリウッドのトップスターの座を確約させた大ヒット作
1986年「トップガン」の、36年ぶりの続編。
もはや説明不要。
マーヴェリックは米海軍最高峰のパイロットとして現場に拘り、
昇進を拒んで大佐の地位に留まっていた。
極超音速機「ダークスター」の試験飛行で成果を示すも、
結果として機体を破壊してしまう。
飛行禁止とされるところ、海軍大将の盟友アイスマンからの指令があり、
3週間後、某国が稼働させるウラン濃縮基地の破壊を使命として、
パイロットを訓練するよう、ノースアイランド海軍航空基地の教官職に就く。
かつての自分達を思い起こさせる「トップガン」達の指導に当たる。
選抜チームの中に、事故で亡くなった親友グースの息子ルースターもいた。
父親が亡くなった当時、幼かったルースターは事情を知らず、
また、息子の安全を願った母親が、マーヴェリックに
息子を海軍パイロットにしないよう密かに頼んでいて、その事情も知らず、
マーヴェリックがルースターの海軍兵学校志願書を破棄した事を恨んでいた。
反発するルースターと生意気なトップガン達を、
マーヴェリックは自らの遥か格上の実力を示しながら指導していく。
しかし、トップガン達でさえ、マーヴェリックが予想する
基地破壊の困難な状況に対応出来るまでの飛行技術への到達に至らず、
焦った上官達はマーヴェリックを外し、目標を下げてしまう。
一方、アイスマンは難病に侵され、余命いくばくもない状況だった。
邸宅を訪ね、アイスマンに励まされるが、間も無く他界し、
マーヴェリックは後ろ盾を失ってしまう。
マーヴェリックは自らFー18を操縦して、困難な任務の実効性を示し、
改めて上官達の信頼を得て、マーヴェリック自身が編隊長として任務に当たる。
(時間なくて、続きは次回。)
遺作となった「トップガン マーヴェリック」を鑑賞。
トム・クルーズにハリウッドのトップスターの座を確約させた大ヒット作
1986年「トップガン」の、36年ぶりの続編。
もはや説明不要。
マーヴェリックは米海軍最高峰のパイロットとして現場に拘り、
昇進を拒んで大佐の地位に留まっていた。
極超音速機「ダークスター」の試験飛行で成果を示すも、
結果として機体を破壊してしまう。
飛行禁止とされるところ、海軍大将の盟友アイスマンからの指令があり、
3週間後、某国が稼働させるウラン濃縮基地の破壊を使命として、
パイロットを訓練するよう、ノースアイランド海軍航空基地の教官職に就く。
かつての自分達を思い起こさせる「トップガン」達の指導に当たる。
選抜チームの中に、事故で亡くなった親友グースの息子ルースターもいた。
父親が亡くなった当時、幼かったルースターは事情を知らず、
また、息子の安全を願った母親が、マーヴェリックに
息子を海軍パイロットにしないよう密かに頼んでいて、その事情も知らず、
マーヴェリックがルースターの海軍兵学校志願書を破棄した事を恨んでいた。
反発するルースターと生意気なトップガン達を、
マーヴェリックは自らの遥か格上の実力を示しながら指導していく。
しかし、トップガン達でさえ、マーヴェリックが予想する
基地破壊の困難な状況に対応出来るまでの飛行技術への到達に至らず、
焦った上官達はマーヴェリックを外し、目標を下げてしまう。
一方、アイスマンは難病に侵され、余命いくばくもない状況だった。
邸宅を訪ね、アイスマンに励まされるが、間も無く他界し、
マーヴェリックは後ろ盾を失ってしまう。
マーヴェリックは自らFー18を操縦して、困難な任務の実効性を示し、
改めて上官達の信頼を得て、マーヴェリック自身が編隊長として任務に当たる。
(時間なくて、続きは次回。)
アメリカのコメディ映画。
監督は「アバウト・シュミット」等のアレクサンダー・ペイン。
1970年12月、ニューイングランドの男子寄宿学校バートン校。
クリスマス休暇を前に、古代史教師ハナムは
厳しく採点したテストの答案用紙を生徒に渡し、休暇明けの追試を告げる。
大方の生徒達は自宅に帰って家族とクリスマスを過ごすが、
家庭の事情で居残りせざるを得ない生徒が数名いる。
優秀だが問題児のアンガスもその1人。
教育熱心で融通が利かないハナムを嫌う校長が、
ハナムに居残り生徒の監督を命じた。
ハナムは生徒達を監督しつつ、
一人息子をベトナム戦争で亡くしたばかりの料理長メアリーを気遣う。
数日後、居残り組生徒の1人の親が、生徒達をスキー旅行に招待し、
ヘリコプターで迎えに来るが、
直前に親と連絡が取れず許可をもらえなかったアンガスだけは参加出来ず、
ハナムとメアリーと共にそのまま居残りが続く。
アンガスはハナムに逆らいながらも、次第に打ち解けていく。
クリスマスの翌日、ハナムとアンガスは社会授業としてボストンに行き、
美術館、ボウリング、映画等を楽しむ。
ところが、アンガスは映画上映中に抜け出し、
療養所にいる実父に会いに行こうとする。
数年前、父親は精神病を発症し、離婚、施設へ入所となった。
母親は再婚したが、新しい家庭を守る為、アンガスと疎遠になっていた。
久々の再会に感激するアンガスだったが、父親の症状は進行していた。
悲しむアンガスをハナムが元気付ける。
施設からの連絡で、アンガスが母親に無断で施設に行った事が学校にバレる。
ハナムは自分がアンガスに父親に合うよう促したとしてアンガスを庇う。
アンガスは退学を免れたが、ハナムは退職させられる。
ハナムの温情を深く受け止めたアンガス。
2人は新しい人生に踏み出す。
地味だけど心温まる作品で、133分の長尺を感じさせない良い流れだった。
(ここでは全部は書ききれないので、いくつかのエピソードは省きました。)
アレクサンダー・ペイン監督、上手い。
アカデミー賞等の常連なのがわかる。
登場人物達は、それぞれ不器用で不遇ながらも、
人の心の優しさが数珠のように少しずつ繋がって、お互いを支え合っている。
少しずつの思いやりと優しさが、人の人生を大きく変えていくのだろう。
皆を救ってくれるスーパーヒーローではなく、
人と人との小さな優しさの繋がり。
今作でも2人がボストン旅行を楽しむ場面があるけれど、
ペイン監督は自作で、そういう御当地紹介みたいな場面を盛り込むんだって。
監督は「アバウト・シュミット」等のアレクサンダー・ペイン。
1970年12月、ニューイングランドの男子寄宿学校バートン校。
クリスマス休暇を前に、古代史教師ハナムは
厳しく採点したテストの答案用紙を生徒に渡し、休暇明けの追試を告げる。
大方の生徒達は自宅に帰って家族とクリスマスを過ごすが、
家庭の事情で居残りせざるを得ない生徒が数名いる。
優秀だが問題児のアンガスもその1人。
教育熱心で融通が利かないハナムを嫌う校長が、
ハナムに居残り生徒の監督を命じた。
ハナムは生徒達を監督しつつ、
一人息子をベトナム戦争で亡くしたばかりの料理長メアリーを気遣う。
数日後、居残り組生徒の1人の親が、生徒達をスキー旅行に招待し、
ヘリコプターで迎えに来るが、
直前に親と連絡が取れず許可をもらえなかったアンガスだけは参加出来ず、
ハナムとメアリーと共にそのまま居残りが続く。
アンガスはハナムに逆らいながらも、次第に打ち解けていく。
クリスマスの翌日、ハナムとアンガスは社会授業としてボストンに行き、
美術館、ボウリング、映画等を楽しむ。
ところが、アンガスは映画上映中に抜け出し、
療養所にいる実父に会いに行こうとする。
数年前、父親は精神病を発症し、離婚、施設へ入所となった。
母親は再婚したが、新しい家庭を守る為、アンガスと疎遠になっていた。
久々の再会に感激するアンガスだったが、父親の症状は進行していた。
悲しむアンガスをハナムが元気付ける。
施設からの連絡で、アンガスが母親に無断で施設に行った事が学校にバレる。
ハナムは自分がアンガスに父親に合うよう促したとしてアンガスを庇う。
アンガスは退学を免れたが、ハナムは退職させられる。
ハナムの温情を深く受け止めたアンガス。
2人は新しい人生に踏み出す。
地味だけど心温まる作品で、133分の長尺を感じさせない良い流れだった。
(ここでは全部は書ききれないので、いくつかのエピソードは省きました。)
アレクサンダー・ペイン監督、上手い。
アカデミー賞等の常連なのがわかる。
登場人物達は、それぞれ不器用で不遇ながらも、
人の心の優しさが数珠のように少しずつ繋がって、お互いを支え合っている。
少しずつの思いやりと優しさが、人の人生を大きく変えていくのだろう。
皆を救ってくれるスーパーヒーローではなく、
人と人との小さな優しさの繋がり。
今作でも2人がボストン旅行を楽しむ場面があるけれど、
ペイン監督は自作で、そういう御当地紹介みたいな場面を盛り込むんだって。
実話を基にした社会派コメディ映画。
第72回ベルリン国際映画祭、主演俳優賞、脚本賞受賞。
2001年、9.11アメリカ同時多発テロの1ヶ月後、
ドイツで暮らすトルコからの移民一家クルナス家の長男ムラートが、
結婚相手の宗教について学ぼうと行ったパキスタン旅行中に、
タリバンとの疑いをかけられ、逮捕され、
悪名高きキューバのグアンタナモ米軍基地収容所に収監された。
知らせを受けた母親ラビエは、人権派弁護士ベルンハルトに救出を依頼する。
ドイツ在住のトルコ移民という立場の為、両国政府の支援を得られず、
キューバに置かれた米軍基地収容所という特殊性から、
現地とのやり取りも叶わず、救出手続きは難航する。
ベルンハルトが国際社会への訴えかけとして
母親であるラビエを記者会見等の表舞台に立たせると、次第に注目を集め、
遂にはブッシュ大統領を相手取った裁判となる。
(ブッシュ大統領は登場しませんが。)
度々失意の底に落とされながらも、諦める事なく戦い、
およそ4年後にようやくムラート救出となった。
テロ、グアンタナモ、等々、生々しい記憶が蘇る。
今作の主人公ラビエは、まさに肝っ玉かあさんという感じで、
何事も無ければ、3人の息子を育てる専業主婦として、家事に勤しみ、料理好き。
一転して、家族の危機に際して、パワフルで、めげず、押しの強さを発揮する。
ラビエの天然な明るさが元のテーマの暗さを吹き消している。
ベルンハルトも、最初はラビエの押しの強さに閉口しながらも、
次第に心惹かれて行っているように見える。
結果として、ベルンハルトの粘りと戦略が功を奏して救出に漕ぎ着けたわけだけど、
4年は長いなぁ...。
生きていて良かった。
長期の収監はトラウマを引き起こしただろうけど、
あの元気一杯のお母さんがそばに居れば大丈夫だって思える。
夫と下の幼い2人の息子達も、母親不在をよく我慢した。
母親がいない間、自分達で食事の工夫をしたりしてた姿も健気。
家族愛にジワる。
第72回ベルリン国際映画祭、主演俳優賞、脚本賞受賞。
2001年、9.11アメリカ同時多発テロの1ヶ月後、
ドイツで暮らすトルコからの移民一家クルナス家の長男ムラートが、
結婚相手の宗教について学ぼうと行ったパキスタン旅行中に、
タリバンとの疑いをかけられ、逮捕され、
悪名高きキューバのグアンタナモ米軍基地収容所に収監された。
知らせを受けた母親ラビエは、人権派弁護士ベルンハルトに救出を依頼する。
ドイツ在住のトルコ移民という立場の為、両国政府の支援を得られず、
キューバに置かれた米軍基地収容所という特殊性から、
現地とのやり取りも叶わず、救出手続きは難航する。
ベルンハルトが国際社会への訴えかけとして
母親であるラビエを記者会見等の表舞台に立たせると、次第に注目を集め、
遂にはブッシュ大統領を相手取った裁判となる。
(ブッシュ大統領は登場しませんが。)
度々失意の底に落とされながらも、諦める事なく戦い、
およそ4年後にようやくムラート救出となった。
テロ、グアンタナモ、等々、生々しい記憶が蘇る。
今作の主人公ラビエは、まさに肝っ玉かあさんという感じで、
何事も無ければ、3人の息子を育てる専業主婦として、家事に勤しみ、料理好き。
一転して、家族の危機に際して、パワフルで、めげず、押しの強さを発揮する。
ラビエの天然な明るさが元のテーマの暗さを吹き消している。
ベルンハルトも、最初はラビエの押しの強さに閉口しながらも、
次第に心惹かれて行っているように見える。
結果として、ベルンハルトの粘りと戦略が功を奏して救出に漕ぎ着けたわけだけど、
4年は長いなぁ...。
生きていて良かった。
長期の収監はトラウマを引き起こしただろうけど、
あの元気一杯のお母さんがそばに居れば大丈夫だって思える。
夫と下の幼い2人の息子達も、母親不在をよく我慢した。
母親がいない間、自分達で食事の工夫をしたりしてた姿も健気。
家族愛にジワる。