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マンガ家Mの日常
年末、途中まで見ていた映画の残りを見る。

タイトルからちょっとウィットのあるロマンスコメディ映画を期待したけど、
ただベタなだけの話だった。


ニューヨークで暮らす小説家志望の24歳の青年ブライアンは、
作品を出版社に送っては断られ続けていた。
バイトしてる風でもないのに生活に困ってる様子でもないから、
両親から支援してもらっているのか。

ある日通りで美しい女性アリエルに一目惚れして声をかける。
アリエルは33歳でフランス人。
来週の同じ時刻、5時から7時までなら付き合っても良いという返事。
意気投合した二人はデートを繰り返すが、
実はアリエルは人妻だったと後から知らされる。
5時から7時まで、というのは、フランス流の人妻の密会合図のようなものだった。

アリエルの夫ヴァレリーは成功した裕福で寛大な男性。二人の子供がいる。
夫婦はお互いに、愛人を持つのを認め合っている。
ヴァレリーはブライアンを夕食に招き、家族として受け入れる。
ブライアンはヴァレリーのつてで出版社の編集者とも繋がり、才能を認められ、
憧れの雑誌「ニューヨーカー」への掲載も決まる。

やがてブライアンはアリエルへ本気の愛情を抱いていると自覚し、プロポーズする。
アリエルも同じ感情を抱いていて、一度はO.K.するが、
若い頃に心もとなかった自分を支えてくれたヴァレリーを裏切れず、
密会していたホテルのドアマンに手紙を託して去る。

ブライアンは奔放な恋愛と傷心を糧に、創作に打ち込み、作家としての成功を掴む。

アリエルは一度はヴァレリーと別れたが、子供もいる事から復縁する。
数年後、ブライアンも結婚して一児の父親となり、偶然アリエル一家と再会する。
アリエルはブライアンが渡した指輪を着けていた。
お互いの過去の愛情を再確認する。


何と言うか、人妻の火遊び以外の何物でもない。
若い男性が本気になったら逃げ出すって、だったら最初からやんなきゃ良いのに。
夫のヴァレリーはアリエルから別れを切り出され、
ちょっとは怒ってブライアンの部屋に乗り込んで一発平手打ちを食わせるが、
何と、二人の生活資金の為にと、25万ドルの小切手をブライアンに渡す。
えっ、そんな事があるんかい!?
その25万ドルはその後どうなったんだろう。

ブライアンが時々見ている古い映画はトリュフォーの「突然炎のごとく」で、
女性一人と男性二人の3人での恋愛関係を描いた作品。
最近ではそういう3人でのパートナーシップもあるそうだけど、
トリュフォーの映画では関係は破綻してしまう。
この映画がブライアンとアリエルの関係の将来を暗示しているのか。

とにかくね、
若くて可愛い青年が年上の人妻とイチャイチャする様子を楽しむ映画。

主演のアントン・イェルチンは子役時代から活躍し、
大作「スター・トレックBEYOND」への出演も果たすが、
直後に不慮の自動車事故で27歳の若さで命を落としてしまう。
今作の中で、同世代の若い女性編集者ジェーンとの会話で、
ジェーンが「若くて、たっぷり時間がある。」と言い、
ブライアンの作家としての将来についても語ったりするシーンが、見ていて切ない。

ヴァレリー役はランベール・ウィルソン。久しぶりに見た。
雑誌の編集長役でエリック・ストルツも久々に見た。もっと映画に出れば良いのに。
ブライアンの両親の役で、フランク・ランジェラとグレン・クローズが
妙な存在感を発揮している。




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