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マンガ家Mの日常
録画してしばらく経っていたので、ほぼ予備知識無しに観た。
邦題と、スティーヴ・カレル主演という事で、
ドタバタコメディを期待してたんだけど、ややシリアスな内容のロードムービー。
上映時間がちょっと長過ぎて、退屈に感じられた。
監督は「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター。
この人はこういう長尺が好きなんだろうか。


NYのサルの寂れたバーに、ベトナム戦争時代の海兵隊の親友ドクが現れる。
ドクは1年前に病気で妻を亡くし、つい最近、イラクで息子ラリーが戦死。
遺体を引き取りに行くのに同行するよう、サルに求める。
今は牧師になっているミューラーも誘う。
 
戦争の英雄としてアーリントン墓地に埋葬される筈だったが、
遺体引き取りの付き添いで、ラリーの戦友チャーリーから死亡時の話を聞いて、
ドクは地元の墓地へ、一般人としての埋葬を決意する。
戦闘時ではなく、買い出しの最中にイラク人に背後から撃たれたのだった。

3人は移送の途中、ベトナムで死んだ戦友ハイタワーの実家を訪れる。
戦争の苦痛から逃れる為に、兵士達はくすねたモルヒネでハイになっていた。
その為、緊急時にモルヒネが不足して、
負傷したハイタワーは苦痛の中で息を引き取った。
モルヒネをくすねた罪は一番若いドクが被り、当時2年間服役した。
今ではすっかり年老いたハイタワーの母親に会い、
サルは真実を告げて謝罪しようとするが、
母親は息子が大勢の仲間の命を救った話を信じていて、3人は話に合わせた。

時々横道に逸れながらも、無事地元に到着し、埋葬の手配をする。
ドクはラリーに軍服の礼服を着せて、母親の墓の横に埋葬する。
サルとミューラーが軍隊式の葬儀を執り行う。


前述の通り、長尺でやや退屈だったのは否めない。
設定は2003年になっていて、
イラクのフセイン大統領がアメリカ軍に捉えられた、生々しい映像も挟まれる。
ベトナム戦争とイラク戦争の間に生きる親子の物語はアメリカ特有で、
日本人には感覚的にストレートには響かない。
そこは如何ともし難い。

サル役は「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストン。
ヒゲと長髪で、色気のあるイケメンを演じて、ハマっていた。
サム・ロックウェルに通じる感じ。

それにしても、この邦題、もうちょっと何とかならなかったのだろうか。
原題は「Last Frag Flying」で、
映画の内容通り、戦地での過去との決別、もしくは清算をイメージさせる。
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