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マンガ家Mの日常
こういう時期に見るのは自虐的かなぁ、と思いつつ。

結末、どうせ良い男が見つかるんでしょ、っていうネタバレ感もあってか、
正直、何がどう面白いのかわかんなかった。
映画の限られた時間枠とか台詞の量では、表現しきれなかったのかも?

占い師に言われた事を鵜呑みにしちゃって離婚。
きっと、元からあった不安が助長されたからで、それは良しとするにしても、
なんか、どうなんだろうね。
現状に不満並べてたら、誰だって色々あると思うんだけど。

えっと、ボンヤリ見てたもんではっきりしないんがけど、
このヒロインって、売れっ子作家なのかな。
だったら、会社勤めの人とは事情が違うよねぇ。
全財産吐き出して、1年間休業しても、またすぐ復帰できて、収入も戻る。
おそらく、実際はそう簡単でもなかったんだろうけど。
とはいえ、1年間海外旅行してたんだから、
離婚で財産投げ打っても、まだ数百万円は貯金が残ってた訳だ。
安アパート借りたって、ローマは物価が高いんだもの。

映画だから、周りの男達が彼女をほっとかない訳なんだけど、
とにかく男の人達がやたら彼女に干渉してくる。
で、彼女もそれで気持ちを動かされてしまう。
自分探しの旅をしてるんじゃなかったの?
旅やら瞑想やらの過程を経て、内面が変化してきたからこそ
最終的に良いパートナーと繋がり合えたんだろうけど、
映画見てる限りでは、いっつも男の言うなりな感じ。
そう! 年下のBFを友人宅のディナーに連れてった時、
友人の夫から言われてた、相手の趣味にいつの間にか合わせてしまってるって。
結局このヒロインは最後まで、相手に従う事でしか
関係をキープ出来ないんじゃ?

グダグダ悩んでいると、何処からか男の人がスルスルッと現れて、
強引に彼女を引っ張ってくれて、
それで自己の確立が出来た気になっちゃうなんて、危険だなぁ。
自分探しの旅、なんて格好をせず、
最初から 自分をじっくり見つめ直して、見合った男をゲットしよう、って
流れにすれば良かったんじゃ?

自己の確立は 孤独と向き合うところから始まるものだと思う。
他者との調和はまた別の問題。
関係を繋ぐには協調の精神が必要で、
時には相手に合わせたり、妥協したりもしなきゃならない。
でも、それって、ただ従うっていうのとは違う。


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