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マンガ家Mの日常
アイスランドの重苦しいサスペンス映画。


郊外の森の中で、幼い姉妹の遺体が発見される。
絞殺、撲殺の痕跡があり、殺人事件として捜査が開始される。

警察は地域に住む元性犯罪者を対象に捜査を始めるが、確証が得られない。
捜査によって地域住民から白い目で見られるようになるなどして、
悩んだ男性が自殺を図るといった2次的事件発生にも繋がってしまった。

知的障害のある男性マグニが逮捕され、事件は解決したかに思われたが、
車が犯行に使われたとされながら、男性は運転が出来ないという矛盾があり、
自白は刑事の強引な誘導が明らかだった。
刑事のエッダは幼い頃に父親から性的虐待を受けた経験があり、
事件の捜査に誰よりも熱心に当たっていて、尚も別の犯人の可能性を探っていた。

エッダの弟アンドリもまた児童に対する性的犯罪の過去があった。
捜査対象となった事で、勤めている印刷工場の同僚から暴行を受け、
瀕死の状態で発見されて、病院に運ばれる。
病室に見舞いに来たエッダは、事件の目撃者の証言にあったのと同じスタジャンが
アンドリの病室のロッカーに掛けられていたのを見て、愕然となる。


正直、ストーリーに物足りなさを感じた。
現実の捜査はこんなものなのだろうけど、映画としての面白みにかける。

児童虐待の悪循環と、再犯、社会への適合といった問題は万国共通。

ラストの映像で、アンドリが犯人であると、映画を見ている我々には知らされるが、
事件そのものはすっきりとした解決はなされていない。
酷い暴行を受けて昏睡状態にあり、目覚めたとしても深刻な障害が残るとされる
実の弟をエッダは刑事として逮捕するのだろうか。

また、ネットで他の方のブログを読んだところ、
目撃者である夫婦の証言が食い違っているのは、
アンドリとマグニの共同犯行だったからでは、という意見があり、納得がいった。
何れにしても、映画の中では諸々すっきりしない点が多く、不満が残る。
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