忍者ブログ
マンガ家Mの日常
「シュレック」シリーズから「長ぐつをはいたネコ」スピンオフ2作目。


伝説の無敵のヒーローの異名を得て、冒険の旅を続けるプス。
しかし、デル・マーの町で巨人と戦った後、命を落とすと、
目覚めた時、医者から猫の9つの命のうち8つを失ったと告げられる。
賞金稼ぎの狼(死神)に命を狙われ、怯えて逃げ出し、
医者から教えられた保護施設に入り、怠惰な日々を過ごす。

ゴルディロックスと3匹のクマは、悪党のパイ屋ホーナーが
願いを叶える星の在り処を記した地図を持っていると知り、
プスに地図を盗み出す手伝いを頼みに来るが、
伝説のヒーローの姿はそこに無かった。
プスは9つの命を取り戻す願いを叶えるべく地図を手に入れようと、
施設で知り合ったワンコと共にパイ屋に行くが、
元婚約者キティに邪魔をされる。
プスはキティとの結婚式から直前で逃げ出した過去があった。
かろうじて地図を手にすると、ワンコとキティと共に旅立つ。

追って来たホーナーとの戦いに勝ちを収めると、
ゴルディロックスは3匹のクマ親子こそが自分が求めていた家族だと悟り、
地図を手放す。
キティの願いは信じ合えるパートナーを得る事で、それはプスの筈だったが、
死に怯えて自己中になるプスの様子を見て諦める。
ワンコは、自分の命は1つだけだが、プスやキティと知り合えて
楽しい人生だと告げる。

プスを追って来た死神と激しい戦いになるが、
大事な仲間を得て、傲慢さを捨てたプスを殺す事が出来ず、死神は去って行く。
プスはキティとの愛情を復活させ、ワンコと共に船を盗んで、
古い友人(シュレック)がいる「遠い遠い国」に旅立つ。


さすがドリームワークス、映像が見事。
繊細な猫の毛1本1本が風に揺れる。
CGのキャラクター達に対して、背景は絵画表現の美しさに溢れている。
映画の中の僅か数秒間の為にこれらの絵が描かれたのかと思うと圧倒される。
ここまで緻密な映像が完成されると、
幼い子供達はこれが実際の世界であるように錯覚しはしないだろうか。

一方で、
ふんだんなアクションシーンにいささか振り回され過ぎる感があり、
ドラマの展開やテーマに意識が向き難い。
まぁ、本来アニメは子供向けだから、楽しめるのが一番なんだろうけど、
家族愛や友情といった分かり易いテーマと共に、
死に怯える転落ヒーローというシリアスな問題も掲げている。
正直言えば、これはそうあっさり解決出来る問題とは思えない。
そこのところはどうしても不満が残る。

いずれにしても、ドリームワークスの腕力に圧倒された。

プスの吹き替えは前作に引き続きアントニオ・バンデラス。
やや嗄れた大人の声で、日本のアニメの吹き替えとは一線を画す。

最近の日本のアニメの吹き替えって、
「アニメ声」に終始して画一的になってしまっている。


PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック