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マンガ家Mの日常
日本の男尊女卑は根深い。

古来は卑弥呼の例の通り女性が最高権力者になったり、
天皇になったりもしていたのに、
戦乱の世に突入してから、暴力が世の中を支配する感覚になり、
武家社会、封建社会が根付いてしまった。
女性は家督の相続や参政権から弾かれたのみならず、
家事労働に押し込まれ、職業を持つ事さえ認められない時代も長く続いた。
第二次世界大戦終結で、憲法が改正され、
女性の参政権が認められるようになったが、
平等の道のりはまだまだ遠い。

法律上の整備も現状進んでいない事柄が多々あるが、
それ以上に、男尊女卑の恩恵を受けて来た世代の男性の抵抗は凄まじい。
気味が悪い。
陰湿なネットいじめ。

フェイスブックにネットニュースが上がって、
それぞれがコメントを書き込んでパブコメよろしく意見交換するが、
ひとたび「男尊女卑」のワードが出るか、それに類推する話が出ると、
一部の男性がどこまでも執拗に攻撃をして来る。
大体は中高年世代と思われるが、たまにやや若い世代も混じっているだろうか。
対抗する側が彼らを傷つけないように
丁寧に言葉を選んでいる事にも頓着しない。

もちろん、女性の中にも、封建主義に浸かって恩恵を受けていて、
それが当たり前であるかのように思い込んでいる人達もいるが、
概ね女性の意識は変化して来ている。

ところが、
時代の変化に全く追いつけない男性がワンサカいる。
自分の無知や差別意識をさらけ出して、恥ずかしくないのか。
このような世代、おおよそ50歳以上が死に絶えて世代交代しないと、
日本の明るい未来は訪れない。
その頃には少子化対策も気持ちよく進むだろう。

アメリカのマスキュリストの背景と同様に、日本の男尊女卑支持者達も、
自らの社会的地位や権力の低下に慌ておののいているに過ぎない、
哀れな人達だとわかれば納得もいく。
実際、理性的な男性も多くいて、
先頃のJALの女性社長就任のニュースも前向きに捉えている。
(それが果たして本音でなかったとしても、公言する事に意味がある。)


男尊女卑のネットいじめはまだまだ続くだろう。

しかし、時代は確実に動いている。

アンバー・ハードの闘いもいつかは報われる日が来る。


もっともっと平等な社会の実現を体感したいが、
自分の寿命を考えると、やや難しいのが惜しまれる。


(完了。)

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