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マンガ家Mの日常
仕事、無事完了。
さて、映画。

マーク・ウォールバーグ主演の社会派サスペンス。

自動車窃盗で服役していたレオが、刑期を終えて帰宅。
逮捕されても仲間の事は黙っていたレオは、家族や仲間に喜んで迎え入れられる。

叔母の再婚相手フランクの地下鉄事業関連会社に就職。
フランクは地道な修理工の道を薦めたが、
レオは、友人ウィリーの金回りの良さに惹かれて、ウィリーと同じ交渉担当を選択。
しかし実態は、競争相手の会社を脅したり、賄賂を受け取ったりする仕事だった。

ウィリーに連れられて、操車場に妨害行為に行くが、交渉がまとまらず、
焦ったウィリーは現場監理官を刺し殺してしまう。
レオは警報を聞きつけてやって来た警官ともみ合いになり、殴り倒す。
警官は意識不明で病院に運ばれる。

警官が回復してレオを特定し、捜索が始まる。
殺人の濡れ衣も着せられて、レオは身動き出来ずにいた。
レオから汚職の実態が発覚することを恐れたフランクや取引相手達は
ウィリーにレオを殺させようとする。
身内に裏切られた事を知ったレオは、自首して、
汚職の実態について証言する事に決める。

聴問会に出向くが、フランクや市長達は結託して、警察を丸め込もうとする。
警察に協力しているレオは汚職メンバーに加担するふりをして、
当事者全員の特定を果たし、改めて議会で証言する。

フランクに見捨てられたウィリーは、
フランクの娘で恋人のエリカと揉み合いになり、誤って死なせてしまう。


監督、脚本を手がけたジェームズ・グレイの実体験に基づく作品。
その為か、リアルさを追求しようとしたせいなのか、
マーク・ウォールバーグの他、ホアキン・フェニックス、シャーリーズ・セロン、
ジェームズ・カーン、エレン・バースティン、フェイ・ダナウェイ、といった
そうそうたる顔ぶれが出演しているにも関わらず、映画全体が地味な印象。

貧しい環境に生まれ育った青年達がのし上がる悲哀や、
実業家、政治家、警察ぐるみの汚職の実態といった
社会的なテーマを重要視したいのは分かるけど、
もう少しエンターテインメントな演出をすれば、
もっと良い作品に仕上がっただろうと思うと、いささか残念。

この監督はそういう作品ばかり撮っているようで、こだわりが強いのね。
それはそれで、一つの姿勢なんだけど、観客を退屈させても良くないし、
大勢に見てもらえる作品作りを心掛けるのも大事なんじゃないかな。

2000年製作で、まだ若いホアキン・フェニックスがすっきりとした顔立ちで、
カリスマ性を感じさせる。
シャーリーズ・セロンはちょっと中途半端で役所にはまりきれていない感じ。





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