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マンガ家Mの日常
「特捜部Q」シリーズ第3弾。

主人公カールの鬱っぽい症状の原因が何だったか思い出せない。
シリーズを初めて見たような観客にも分かるように工夫してくれなきゃね。

カールとアサドの刑事コンビが猟奇的な犯罪に対峙する。
特捜部の重要性が徐々に認識され、今回は警察の協力態勢もしっかりしてる。


謎めいた男性ヨハネスが、信仰の厚い一家に取り付き、
農地を没収したり、子供達を誘拐したりして、散々苦しめる。
身代金の受け渡しに向かった父親は刺し殺される。

ヨハネスは偽名で、本名はトマス。
現在はドイツ在住の為、警察の捜査網になかなか引っ掛からなかった。
ヨハネスは子供の頃、狂信的な母親に虐待されて育った。
母親はヨハネスの姉のベッカの顔に硫酸のような薬剤を浴びせ掛け、
ベッカは皮膚がただれ、失明してしまった。
ヨハネスはまだ少年だったが、怒りに突き動かされ、
母親が普段使用していたハサミを用いて、母親を刺し殺す。
以来、自分を救った悪魔の力に傾倒し、信仰を憎むようになる。

カールは、かつて誘拐されたPという頭文字の子供が
助けを求めて海に流したメッセージ入りの瓶を手掛かりに、犯人像に迫りながらも、
追跡の途中で若手の刑事が殺され、自らもヨハネスに捕まってしまう。
既のところで誘拐された姉弟を助け、
ヨハネスは追跡して来たアサドに殺される。


世界の中でも最も幸福度が高いとされる北欧の国々も、
現実は様々な社会問題を内包している。
今回は家庭内の虐待と信仰心がテーマ。
アラブ系のアサドが訪問先の被害者宅で、父親に入居を拒否されるといった、
人種差別のシーンも描かれている。

犯人は最初から分かっている構成なので、そこはともかくとして、
犯人像にもうちょっと凄みのある魅力を持たせて欲しかったかな。
そこそこのイケメンなんだけど、やや物足りない。
こういったタイプの犯人だったら、カリスマ性を発揮して見せてもらいたいね。

前2作に比べると、やや低調かも。
全く罪の無い人々が犠牲になっていく設定にも、ちょっと抵抗があるかな。
次回作に期待したい。

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