忍者ブログ
マンガ家Mの日常
タイトルの雰囲気からして、刑事もののサスペンスアクション映画かと思ったら、
社会派のヒューマンドラマ。
ハリソン・フォード主演だけど、
主人公が1人に限定されたストーリーではなく、
いくつかのエピソードが並行して描かれる。


移民関税執行局のベテラン特別捜査官マックスはチームと共に工場へ、
不法移民就労者の摘発に向かう。
怯えて隠れた若い女性ミレヤを見逃そうとするが、
他の捜査官の目に留まり、止む無く連行。
ミレヤは幼い息子の世話をマックスに委ねる。
職務規定に反する為、逡巡するが、ミレヤのメモに従って息子を探し出し、
メキシコの祖父母の元に送り届ける。
その後、ミレヤは国境越えの為の悪い業者に当たり、殺害されてしまう。

役人のコールは、オーストラリアから女優を夢見て来たクレアと出会う。
知人に頼んで就労ビザを出す事を条件に、クレアに関係を求める。
ビザの為の売春と割り切るクレアに対して、コールは真剣になり、
離婚も視野に入れるが、不正が発覚して逮捕され、クレアは強制送還される。

コールの妻弁護士のデニスは、施設に入れられている少女の為に
養父母を探す仕事をしていたが、
夫コールの事件発覚後、少女を引き取る決意をする。

アラブ系の少女タズリマは、
学校で9.11のテロリストに付いての作文を発表し、
クラスメイトから猛反発を受ける。
FBIからはテロリストの共感者として摘発され、出身国に強制送還が決まる。
3歳で母国を出た為、母国語は分からない。
弟妹はアメリカで生まれた為、アメリカの市民権を有している。
家族と引き離され、母親のみがタズリマと共に母国へ帰る。

韓国系の少年ヨンは、家族と共に明日アメリカ市民権取得の宣誓を控えていた。
不良仲間に強盗に誘われ、コンビニに行く。
仲間の1人が勢いで店主を撃ち殺してしまう。
偶然居合わせた捜査官ハミードは強盗メンバーを射殺。
ヨンは巻き込まれた事、明日宣誓式である事を涙ながらに告げると、
ハミードはヨンを逃す。


2009年公開の作品で、
その時期はまだ9.11の記憶も生々しかったに違いない。
10年前の映画を何故WOWOWが今頃放映したのには、
昨今のトランプ大統領の移民廃絶の動きに対抗してと思わされる。

地味な印象の作品だけど、提起された問題は重い。

ハリソン・フォードは大統領や会社重役の印象も強くて、
一介の捜査官として力が限られている様子がまだるっこしい。
PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック