日本では昨年10月の公開で、まだ2番館で上映中にも関わらず、
WOWOWで放送となった。
批評家からはそれなりに良い評価を得つつも、興行成績がイマイチだったんで、
早めにTVに降りて来たのは、そうした背景もあるのかなぁ。
リドリー・スコット監督による実話に基づく中世決闘もので、
代表作とも言える、70年代「デュエリスト/決闘者」、
00年代「グラディエーター」等を想起させる。
14世紀ノルマンディー。
無骨で気性の荒い従騎士カルージュは不作で地代の支払いが苦しい為、
裕福な家の若くて美しい娘マルグリットと再婚する。
カルージュと幼馴染で親友のル・グリは美男で知性的かつ社交的で、
領主ピエール伯に気に入られている。
ピエール伯はカルージュを嫌い、ル・グリにカルージュの土地の一部と
カルージュ家が代々務めていた城塞の長官職をル・グリに与えてしまう。
ル・グリはカルージュの件では何かとピエール伯を取りなして来たが、
誤解したカルージュはル・グリを憎むようになる。
ル・グリはパーティーでマルグリットに一目惚れして、
マルグリットの社交辞令での微笑みを、自分に気があると思い込む。
カルージュが騎士に格上げされ、給金を受け取りにパリに言っている間、
カルージュの母親が使用人屋敷をを連れて館を離れた為、
マルグリットが1人取り残されると、
従者を連れて館を訪れたル・グリは強引に館内に入り、マルグリットを強姦する。
マルグリットは帰宅したカルージュに全てを話すと、
カルージュはル・グリを告発する。
ピエール伯は強姦ではないとのル・グリの主張を受けて無罪とした為、
カルージュは国王の元で決闘裁判に申し出る。
カルージュとル・グリが決闘して、勝者の言い分が認められる。
しかし、もしカルージュが負けた場合、マルグリットは火刑に処せられるが、
マルグリットは事前にそれをカルージュから知らされておらず、
この決闘裁判はマルグリットの為ではなく、
カルージュが自分自身の名誉の為に行うのだと憤慨する。
国王や見物人の前で決闘が行われ、激しい戦いの末、カルージュが勝利する。
命を落としたル・グリは衣服を剥がれ、逆さ吊りにされる。
カルージュは人々から英雄として賞賛されるが、
マルグリットはもはやカルージュに愛情を抱けなくなった。
所謂「羅生門」スタイルで、
カルージュ、ル・グリ、マルグリットの3人の立場から事件が描かれる。
とは言え、わざわざ別にする程、3人の受け止め方に大きな違いは無くて、
そういうスタイルにする必要性があまり感じられない。
同じエピソードを繰り返し描く事で、上映時間が長くなっちゃってるし。
でも、この3人の微妙な受け止め方の違いこそに意味があるのかな。
リドリー・スコット監督は、
とにかくその時代を描く事に焦点を当てているようで、
例えば、室内とかも当時の照明であるろうそくの明かりを意識して、薄暗く、
映画としては画面が見辛かったりする。
監督のこだわりも良し悪し。
もちろん、こだわり故の現実味は強く感じられる。
マット・デイモンが体重を増やし、特殊メイクで顔に傷を施し、
ブサイクで無骨なカルージュを演じている。思い切ったなぁ。
ベン・アフレックがやや減量して髪を金髪にしてピエール伯を演じている。
映画を見ている間、正直ベン・アフレックだと気付かなかった。
この2人の仲良しコンビが製作と脚本を手がけてるのね。
ル・グリ役はアダム・ドライバーだけど、日本女性にはイマイチだろうな。
マルグリット役のジョディ・カマーはこれからの注目株。
色々複雑な気分。
無骨なカルージュはバカにされがちだけど、
実際に戦場に幾度も赴いて命がけで戦っているわけだし。
戦場から戻って、ピエール伯やル・グリがのんびり過ごしてる城に行ったら、
そりゃあ少しは自己主張したくもなるだろうなぁ。
強姦に関しては、当時と今とでは見方が違うだろうな。
被害にあった妻よりも、家名とか夫のプライドとか、
そういうものが大事にされる時代だったんだろう。
でも、何とかカルージュが決闘に勝って、結果オーライな感じ?
ちょっとホッとした。
ル・グリは殺され、カルージュも数年後には戦地で命を落とす。
マルグリットは息子を育てながら、領地を管理して、
その後30年間くらいシングルマザーのまま過ごした。
身勝手な男達は消え去り、知的で意思の強い女性が生き残る。
WOWOWで放送となった。
批評家からはそれなりに良い評価を得つつも、興行成績がイマイチだったんで、
早めにTVに降りて来たのは、そうした背景もあるのかなぁ。
リドリー・スコット監督による実話に基づく中世決闘もので、
代表作とも言える、70年代「デュエリスト/決闘者」、
00年代「グラディエーター」等を想起させる。
14世紀ノルマンディー。
無骨で気性の荒い従騎士カルージュは不作で地代の支払いが苦しい為、
裕福な家の若くて美しい娘マルグリットと再婚する。
カルージュと幼馴染で親友のル・グリは美男で知性的かつ社交的で、
領主ピエール伯に気に入られている。
ピエール伯はカルージュを嫌い、ル・グリにカルージュの土地の一部と
カルージュ家が代々務めていた城塞の長官職をル・グリに与えてしまう。
ル・グリはカルージュの件では何かとピエール伯を取りなして来たが、
誤解したカルージュはル・グリを憎むようになる。
ル・グリはパーティーでマルグリットに一目惚れして、
マルグリットの社交辞令での微笑みを、自分に気があると思い込む。
カルージュが騎士に格上げされ、給金を受け取りにパリに言っている間、
カルージュの母親が使用人屋敷をを連れて館を離れた為、
マルグリットが1人取り残されると、
従者を連れて館を訪れたル・グリは強引に館内に入り、マルグリットを強姦する。
マルグリットは帰宅したカルージュに全てを話すと、
カルージュはル・グリを告発する。
ピエール伯は強姦ではないとのル・グリの主張を受けて無罪とした為、
カルージュは国王の元で決闘裁判に申し出る。
カルージュとル・グリが決闘して、勝者の言い分が認められる。
しかし、もしカルージュが負けた場合、マルグリットは火刑に処せられるが、
マルグリットは事前にそれをカルージュから知らされておらず、
この決闘裁判はマルグリットの為ではなく、
カルージュが自分自身の名誉の為に行うのだと憤慨する。
国王や見物人の前で決闘が行われ、激しい戦いの末、カルージュが勝利する。
命を落としたル・グリは衣服を剥がれ、逆さ吊りにされる。
カルージュは人々から英雄として賞賛されるが、
マルグリットはもはやカルージュに愛情を抱けなくなった。
所謂「羅生門」スタイルで、
カルージュ、ル・グリ、マルグリットの3人の立場から事件が描かれる。
とは言え、わざわざ別にする程、3人の受け止め方に大きな違いは無くて、
そういうスタイルにする必要性があまり感じられない。
同じエピソードを繰り返し描く事で、上映時間が長くなっちゃってるし。
でも、この3人の微妙な受け止め方の違いこそに意味があるのかな。
リドリー・スコット監督は、
とにかくその時代を描く事に焦点を当てているようで、
例えば、室内とかも当時の照明であるろうそくの明かりを意識して、薄暗く、
映画としては画面が見辛かったりする。
監督のこだわりも良し悪し。
もちろん、こだわり故の現実味は強く感じられる。
マット・デイモンが体重を増やし、特殊メイクで顔に傷を施し、
ブサイクで無骨なカルージュを演じている。思い切ったなぁ。
ベン・アフレックがやや減量して髪を金髪にしてピエール伯を演じている。
映画を見ている間、正直ベン・アフレックだと気付かなかった。
この2人の仲良しコンビが製作と脚本を手がけてるのね。
ル・グリ役はアダム・ドライバーだけど、日本女性にはイマイチだろうな。
マルグリット役のジョディ・カマーはこれからの注目株。
色々複雑な気分。
無骨なカルージュはバカにされがちだけど、
実際に戦場に幾度も赴いて命がけで戦っているわけだし。
戦場から戻って、ピエール伯やル・グリがのんびり過ごしてる城に行ったら、
そりゃあ少しは自己主張したくもなるだろうなぁ。
強姦に関しては、当時と今とでは見方が違うだろうな。
被害にあった妻よりも、家名とか夫のプライドとか、
そういうものが大事にされる時代だったんだろう。
でも、何とかカルージュが決闘に勝って、結果オーライな感じ?
ちょっとホッとした。
ル・グリは殺され、カルージュも数年後には戦地で命を落とす。
マルグリットは息子を育てながら、領地を管理して、
その後30年間くらいシングルマザーのまま過ごした。
身勝手な男達は消え去り、知的で意思の強い女性が生き残る。
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