日中真面目に仕事をしてたら、夜はバテて頭が働かなくなった。
気分転換。
言わずと知れた推理小説の先駆者エドガー・アラン・ポーを
主人公にしたミステリー映画。
ポーが公園で錯乱して瀕死の状態で発見されて、間もなく息を引き取った、
史実に基づいての創作。
アルコールとクスリの中毒だったんだって。
ポーってアメリカ人だったんだね。英国の人だと思い込んでた。
19世紀は英国ミステリーが栄えた時代だったし、
何と言っても「ポーの一族」の影響だね。
「ポーの一族」の方は舞台がアメリカじゃ様にならなかった。
ポーの作品の世界観と19世紀半ばのアメリカ、ボルチモアの様子を再現する為、
当然ながら電灯等無く、街中、映画画面全般が暗い。
...そうなんだろうけど、暗くて良く見えん。困ったもんだ。
こういうスリラー系ミステリーによくある事なんだけど、
陰鬱な雰囲気の表現を作品の個性としようとするのはいいんだけど、
微妙なさじ加減が難しくて、観客にアピールしきれなくなってるような。
いや、別に、売れたく無ければどうしてくれたって良いんだろうけど、
もうちょっと観客に寄り添った作り方をしてくれても良いんじゃなかろうか。
「羊たちの沈黙」「セブン」の後を追いかけて作られた失敗作が山の様にある。
ありがちなんだけど、
誘拐された富豪の令嬢でポーの婚約者、若い金髪美女を救う為にポーが奔走して、
ポーの推理に挑戦した犯人が、その謎解きの過程で数人殺害する。
警官は仕事だから仕方無いとしても、
ポー達と全く無関係の貧しい人達がゲームのコマとして殺されるのは
人の命に差を付けているようで、見ていて心が痛む。
連続猟奇殺人事件というのはエンターテインメントの王道のひとつだけど、
もうちょっと配慮があっても良いんじゃなかろうか。
結果、そこが映画の出来を左右するのでは?
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