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マンガ家Mの日常
日曜日の朝に放送されている「ぼくらの時代」という番組が好きで、
早朝という事もあって、毎週録画して見てる。
まぁ、どっちにしろ出演するのは芸能人ばかりなんで、話題は限られるけど
なんらかの共通項のある3人が集められて、司会者無しにフリートークする。
その辺の若干の緩さが良い。

先日は大橋巨泉、永六輔、藤田(あれっ、藤井だったかな。)潔の重鎮3人。
TVの将来を憂えるのがテーマだった。
で、芸能人のプロフェッショナル性についての話。
大橋巨泉は元ジャズ評論家として、AKBやピンクレディーみたいな
踊りながら歌うのを認められない、って言ってた。
踊りながらでは声がかすれて、まともに歌えない、
それで大人数になるんだけど、それは声のかすれをカバーする為であって、
歌はユニゾンで、ハーモニーになっていない、...と。

大橋巨泉は、マイケル・ジャクソンさえも認めないって言ってて、
まぁ、それは論旨の流れでの事なんだろうけど、
マイケルがどうだったかはともかく、
アメリカのショービジネスでは、口パクがある程度常識だものな。
やってる本人達が一番よくわかってる。

まぁ、ああいうのって、厳密には音楽と言うより、
パフォーマンスのジャンルのものだよね。
代表的なのは ラスベガスのショーかな。
オペラとかミュージカルとかだって、芝居したり踊ったりしながら歌ってる。
西洋の文化の流れなのかしら。
実際、歌の聞かせどころでは動きを止めて 歌に専念してるけど。

マドンナがなかなかグラミー賞の主要部門を獲れなかったのは 有名な話。
いや、まぁ、アルバムの発表時期がU2と被っちゃって、
U2に全部持ってかれたってのもあるんだけど。
でも、グラミーの選考委員も、多分、マドンナの方向性は
ちょっとグラミーの主旨と違う、って思ってたんじゃないかな。

ビヨンセもグラミー獲りたくて、かなり歌に専念していた。
...歌に特化して言えば、ビヨンセって、
マライア・キャリーの亜流みたいな歌い方で、
一生懸命声を震わせて ソウルっぽくしようとしてるけど、
そういうのって、あんまり上手いとは思えなかった。
マライアは自分なりのスタイルが出来てるけど、
ビヨンセのスタイルって見えて来ないし。
歌だけだったら、他に上手い人大勢いると思う。
他に対抗馬がいなかったからグラミー獲れたけど、
映画の「ドリームガールズ」で、まだ出始めのジェニファー・ハドソンが
ビヨンセを差し置いて注目を浴びたのが、まぁ象徴的かな。

デスティニーズ・チャイルドの時のステージを TVで見たことがある。
パフォーマンスは確かにスゴかったんだけど、
激しいダンスをしながらでは、やっぱり息が切れるようで、
なんだか しょっちゅうステージから下がって、
ショーがとぎれとぎれになってる印象があった。
インシンクなんかは、そこを全部衣装替えにしちゃって 場を持たせてた。

前述の通り、歌って踊ってのスタイルっていうのは、音楽って言うより、
パフォーマンスアートの一ジャンルとして 捉えるべきなんだろうね。
ちょっとマンガと共通するかもしれない。
マンガだって、絵だけを取り上げられたらツライけど、
全体のバランスで読者に楽しんでもらうものだから。

AKBとか、アイドルの歌って、音域もかなり限定されている。
それは、本人達の力量の問題によるところが大きい訳だけど、
視聴者側から見れば、それは素人でも歌って楽しめる歌だとも言える。
(オペラなんか、好きで覚えたとしても、あの通りには歌えないからね。)

私自身は カラオケに行ったりする習慣がないので 聴取者に専念してる。
カラオケって、ほぼ行かない。
普段 友人とそう会う機会もないんだから、
歌って時間潰しちゃったら もったいないものね。
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