忍者ブログ
マンガ家Mの日常
リチャード・ギア、スティーヴ・クーガン共演のドラマ映画。

プログラムの映画紹介を見て、少し期待したんだけど、微妙。
オランダの小説が元だそうだけど、舞台劇のような感じ。
やたらセリフが長い。


元歴史教師ポールは遺伝性の鬱病で入院歴あり。
兄のスタンは上院議員で、重要法案の可決と次期知事選挙を控え、多忙な身。
スタンの招待で両夫婦で高級レストランで会食。
実は、会食の目的は、双方の息子達の問題について話し合い、
決断を下す為であった。

ポールの息子マイケルと、スタンの息子リックと、養子のボーの3人は
ある夜ATMに立ち寄り、中で寝ていたホームレスの女性に暴行し、
火のついたマッチを投げつけていたら、激しく燃え出し、女性を焼死させた。
直接手を出していないボーがその時の動画をアップして、事件が発覚。
身元不明のホームレスの事件はうやむやになりつつあったが、
スタンは息子達の為にも、公にすべきだと考える。
息子を庇いたい、ポールの妻クレア、
スタンの政治生命を第一に考える、スタンの二番目の妻ケイトリンは、
激しく反対する。

ポールは動画の出所がバレなければ良いと考え、
元々気に入らなかったボーを殺害しようとする。
スタン達が帰宅して、ボーを石で殴ろうとしていた手が止まる。

その時、スタンの法案可決の見通しが立ったとの情報が入り、
知事を目指すスタンの前途は確実なものとなった。


...っていう事で、おそらく、
法案を通したいのと出世したいのとで、
言い出しっぺのスタンも息子達の不始末を揉み消す判断を下すのだろうね。

原作小説をきちんと読むと、また違った感想が描けるかもしれないのだけど、
映画では、イマイチポイントが分からない。
傲慢な少年達がホームレスを暴行し、挙句に焼死させ、
その様子を面白がって動画撮影するという、残酷極まりない事件の処遇について
両親達がセレブな高級レストランで食事しながら話し合うという、
罪の意識すらも凍ってしまう、冷え切った状況。
それが既に答えになっているのかな。

リチャード・ギアがメインの映画だけど、
ローラ・リニー、レベッカ・ホール、クロエ・セルヴィニー等、
女優陣が良かったです。

スティーヴ・クーガンが演じたポールは、鬱病という事もあるのだけど、
自分の内面ばかり気にしていて、何だか分かりにくい人物だった。
喋りが長くてうるさいし。

出番はあまり多くはないけど、
ポールの息子マイケルを演じているのが、
「ゲティ家の身代金」で誘拐される孫息子を演じていたチャーリー・プラマー。
もうじきブレイクするのかな。

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック