ハリウッド映画史に名を残すコメディアンの名コンビ、
ローレル&ハーディの晩年の活動を描いた映画。
映画雑誌で2人の存在は知っていたけど、実際の映画は見た事無いです。
1920年代後半から30年代にかけて、ハリウッドで名声を博したが、
ローレルと映画会社の上層部との軋轢から、徐々に仕事を失っていった。
全ての脚本を書き、映画に対するこだわりが強いローレルと、
飲酒とギャンブルが好きで、人好きのするハーディとの意識のすれ違いから、
一時期、コンビ解消状態になっていた。
新作映画の制作に情熱を傾けるローレルは、起死回生を賭けて、
資金集めの為に英国各地でコンビ復活のコントステージを開催する。
当初、観客が集まらずに苦戦したが、次第に人気を取り戻し、
終盤はロンドンの大ホールでの公演が完売になる。
しかし、太り過ぎで糖尿病を患うハーディが体調を崩し、ツアーは中断。
映画会社はローレルが企画していた新作映画の撮影を却下した。
マネージャーはローレルに別のコメディアンとの新コンビを提案するが、
ローレルはハーディの復帰を待つ。
体調不良を抱えながらも、ハーディは舞台に立ち、ツアーを完遂させる。
浮き沈みの激しい黄金期のハリウッドで活動するコメディアンの、
芸にかける熱い思いと、悲哀がジンワリと伝わる。
映画の黎明期だけに、コントも素朴な感じではあるけれど、
秒単位で計算され、練習を重ねた名人芸は、純粋に笑いをもたらす。
実際はどうだったかわからないけど、
落ち目になって、お金に困り、泊まるホテルも格下で、
それでも卑屈さを見せずに、日々の生活の中で笑いを楽しみ、
小さい会場でまばらな観客の前でも丁寧に演じる姿にホッとさせられる。
ローレル役のスティーヴ・クーガンは、
いつもながらのシニカルなハイソさの陰に、孤独感を潜ませる。
ハーディ役のジョン・C・ライリーは、特殊メイクでハーディそのもの。
ステージで披露する歌もやたらと上手い。
ツアー終盤にそれぞれ妻を呼び寄せるんだけど、
彼女達の夫に対する愛情の深さが、彼らの芸をより輝かせる。
観客に愛され、最後にはツアーが成功を収め、名声も再認識されたけど、
ローレルが願った新作映画は撮れず、ハーディは間も無く他界する。
物悲しさを交えた、中間くらいのハッピーエンド。
こうした映画は、見る側としてもタイミングを選ぶかもしれない。
若くてイケイケの時は、心に響かないだろうし、
疲れ切って不安な時には、落ち込みを増幅させてしまう。
ローレル&ハーディの晩年の活動を描いた映画。
映画雑誌で2人の存在は知っていたけど、実際の映画は見た事無いです。
1920年代後半から30年代にかけて、ハリウッドで名声を博したが、
ローレルと映画会社の上層部との軋轢から、徐々に仕事を失っていった。
全ての脚本を書き、映画に対するこだわりが強いローレルと、
飲酒とギャンブルが好きで、人好きのするハーディとの意識のすれ違いから、
一時期、コンビ解消状態になっていた。
新作映画の制作に情熱を傾けるローレルは、起死回生を賭けて、
資金集めの為に英国各地でコンビ復活のコントステージを開催する。
当初、観客が集まらずに苦戦したが、次第に人気を取り戻し、
終盤はロンドンの大ホールでの公演が完売になる。
しかし、太り過ぎで糖尿病を患うハーディが体調を崩し、ツアーは中断。
映画会社はローレルが企画していた新作映画の撮影を却下した。
マネージャーはローレルに別のコメディアンとの新コンビを提案するが、
ローレルはハーディの復帰を待つ。
体調不良を抱えながらも、ハーディは舞台に立ち、ツアーを完遂させる。
浮き沈みの激しい黄金期のハリウッドで活動するコメディアンの、
芸にかける熱い思いと、悲哀がジンワリと伝わる。
映画の黎明期だけに、コントも素朴な感じではあるけれど、
秒単位で計算され、練習を重ねた名人芸は、純粋に笑いをもたらす。
実際はどうだったかわからないけど、
落ち目になって、お金に困り、泊まるホテルも格下で、
それでも卑屈さを見せずに、日々の生活の中で笑いを楽しみ、
小さい会場でまばらな観客の前でも丁寧に演じる姿にホッとさせられる。
ローレル役のスティーヴ・クーガンは、
いつもながらのシニカルなハイソさの陰に、孤独感を潜ませる。
ハーディ役のジョン・C・ライリーは、特殊メイクでハーディそのもの。
ステージで披露する歌もやたらと上手い。
ツアー終盤にそれぞれ妻を呼び寄せるんだけど、
彼女達の夫に対する愛情の深さが、彼らの芸をより輝かせる。
観客に愛され、最後にはツアーが成功を収め、名声も再認識されたけど、
ローレルが願った新作映画は撮れず、ハーディは間も無く他界する。
物悲しさを交えた、中間くらいのハッピーエンド。
こうした映画は、見る側としてもタイミングを選ぶかもしれない。
若くてイケイケの時は、心に響かないだろうし、
疲れ切って不安な時には、落ち込みを増幅させてしまう。
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