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マンガ家Mの日常
続きを書きます。

カナダ映画と言う事であまり期待してなかったんだけど、
オドロキとユーモアに溢れた展開でした。

弁護士の話によると、
ダヴィッドが20代の頃に精子提供をして出来た子供が大きくなって、
生物学上の親の情報公開を求めて裁判を起こした、と言うもの。
精子バンクとの間でちゃんと秘密保持契約を交わしてたから
ダヴィッドに問題は無い筈なんだけど、まぁーその数が大問題。

なんと、1回のバイト代35カナダドルで、約2年間で693回の提供、
533人の子供が出来て、そのうち142人が大原告団を作った!
精子バンクが全部近場で提供しちゃったのがマズかった。

独身ダメ中年男のダヴィッドは533人の父親になった!

いやはや、数人の父親だったってのは実際にあったけどね、
ここまでの数字にしちゃうところが笑える。

でも、この数字には実はちゃんとした理由がある。
当時ダヴィッドの母親が不治の病で余命幾ばくも無かった。
ダヴィッドは母親に念願のヴェニスへの家族旅行をプレゼントする為に
日々精子提供のバイトにいそしみ、旅行代金を全額稼いだのだった。

家族の集まりの中でこの話題が出るので観客には事情が伝わるんだけど、
精子提供が周囲にバレても、決してこの事を言い訳に使わない。
アメリカでリメークされるそうで、そうするとどっかで
「母親の為だったんだ!」とかって、本人か別の人が言いそうだよね。
その方がわかり易く観客を説得出来るんだけど、
そうしないところが脚本の美しさ。

弁護士から原告団である子供達142人分の資料を渡される。
最初は捨てちゃうんだけど、気になって1枚だけ取り出してみたら、
なんと有名サッカー選手だった!
試合会場まで行って活躍を見たら嬉しくなっちゃって当然。
ダヴィッドは1枚ずつ無作為に取り出し、正体を隠して子供達に会いに行った。

(長くなったので、また後ほど続きを書きます。)




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