ビーチ・ボーイズの主軸ブライアン・ウィルソンの自伝的映画。
ビーチ・ボーイズというグループ名は勿論知っているけど、
世代が違うんで、詳しい事は何も知らなくて、ストーリーは新鮮に感じた。
ジャージーボーイズ同様、ヒット曲は聞き覚えがある。
歌の雰囲気から、お気楽なパーティバンド的なイメージだったけど、
ブライアン・ウィルソンの曲作りはまさしく天才的で緻密。
その人生もまた複雑なものだった。
1960年代に数々の大ヒット曲を生み出したビーチ・ボーイズの主要メンバー、
ブライアン・ウィルソンは、支配的な父親に悩まされ続けていて、
子供の頃に父から受けた暴力で、右耳の聴力を失うという過去もあった。
(被害妄想でそう発言したが、実際は先天性の聴覚障害だったらしい。)
新機軸の楽曲への取り組みからなるバンドとの不協和音、父親の影響、
加えて、右耳の不調から来る幻聴に悩まされ、
ドラッグの影響もあって、精神的に病んで来ていた。
ブライアンの精神状態に漬け込んだ精神科医ユージンは
過剰な投薬を行ってブライアンを支配し、好き放題に搾取していた。
ブライアンは回復するどころか、酷くなる一方だった。
80年代に入って、ブライアンがふと入った車の販売店で、
モデル崩れの美しい販売員メリンダと出会い、恋に落ちる。
メリンダはブライアンの魅力に惹かれながらも、
時々見せる精神病的な状態に不安を覚える。
ユージンは、ブライアンは妄想型統合失調だと言う。
ブライアンの邸の家政婦からユージンの投薬の実態を知らされる。
メリンダは家政婦の協力で証拠書類を手に入れ、ブライアンを法的に救い出す。
二人は結婚して幸せな家庭を築き、
ブライアンはミュージシャンとして復帰を果たす。
60年代と80年代が交錯する構成。
ありがちだなぁ...。そういうの、もう飽きたよ。
わざわざ姑息な事をせずに、ストレートに綴ったら良いのに。
60年代のブライアンをポール・ダノ、
80年代をジョン・キューザックがそれぞれ演じている。
もっちゃりとしたオタク系のポール・ダノが、20年の歳月を経たからといって、
クールなジョン・キューザックになるとは思えないんで、かなり違和感がある。
どうしてこういう配役になったんだろう。
だから、余計な事はせずに、ポール・ダノで時間軸通りにやれば良いのに。
でも、ポール・ダノ主演では興行的に厳しいとの判断だったのかな。
60年代の映像は古めのドキュメンタリータッチで撮っている。
ブライアンがスタジオで楽曲を縦横無尽に作り上げていく様に目をみはる。
単純なビーチソングと思っていたのは間違いで、楽曲は複雑に構成されている。
頭の中から音楽が湧き出る人って、
統合失調症の感覚とどこか通じるところがあるんだろうかとさえ思えた。
右耳だけとしても、聴覚障害がありながら、
音楽家として成功を極めるのは、天分としか言いようが無い。
衝撃的な人生が映画となったブライアンだけど、
ビーチ・ボーイズに参加していた次男のデニスは39歳で事故死、
3男のカールは51歳で肺癌でこの世を去っている。
世界的な成功を収めた筈のグループなのに、その生涯は悲劇の色が濃い。
ビーチ・ボーイズというグループ名は勿論知っているけど、
世代が違うんで、詳しい事は何も知らなくて、ストーリーは新鮮に感じた。
ジャージーボーイズ同様、ヒット曲は聞き覚えがある。
歌の雰囲気から、お気楽なパーティバンド的なイメージだったけど、
ブライアン・ウィルソンの曲作りはまさしく天才的で緻密。
その人生もまた複雑なものだった。
1960年代に数々の大ヒット曲を生み出したビーチ・ボーイズの主要メンバー、
ブライアン・ウィルソンは、支配的な父親に悩まされ続けていて、
子供の頃に父から受けた暴力で、右耳の聴力を失うという過去もあった。
(被害妄想でそう発言したが、実際は先天性の聴覚障害だったらしい。)
新機軸の楽曲への取り組みからなるバンドとの不協和音、父親の影響、
加えて、右耳の不調から来る幻聴に悩まされ、
ドラッグの影響もあって、精神的に病んで来ていた。
ブライアンの精神状態に漬け込んだ精神科医ユージンは
過剰な投薬を行ってブライアンを支配し、好き放題に搾取していた。
ブライアンは回復するどころか、酷くなる一方だった。
80年代に入って、ブライアンがふと入った車の販売店で、
モデル崩れの美しい販売員メリンダと出会い、恋に落ちる。
メリンダはブライアンの魅力に惹かれながらも、
時々見せる精神病的な状態に不安を覚える。
ユージンは、ブライアンは妄想型統合失調だと言う。
ブライアンの邸の家政婦からユージンの投薬の実態を知らされる。
メリンダは家政婦の協力で証拠書類を手に入れ、ブライアンを法的に救い出す。
二人は結婚して幸せな家庭を築き、
ブライアンはミュージシャンとして復帰を果たす。
60年代と80年代が交錯する構成。
ありがちだなぁ...。そういうの、もう飽きたよ。
わざわざ姑息な事をせずに、ストレートに綴ったら良いのに。
60年代のブライアンをポール・ダノ、
80年代をジョン・キューザックがそれぞれ演じている。
もっちゃりとしたオタク系のポール・ダノが、20年の歳月を経たからといって、
クールなジョン・キューザックになるとは思えないんで、かなり違和感がある。
どうしてこういう配役になったんだろう。
だから、余計な事はせずに、ポール・ダノで時間軸通りにやれば良いのに。
でも、ポール・ダノ主演では興行的に厳しいとの判断だったのかな。
60年代の映像は古めのドキュメンタリータッチで撮っている。
ブライアンがスタジオで楽曲を縦横無尽に作り上げていく様に目をみはる。
単純なビーチソングと思っていたのは間違いで、楽曲は複雑に構成されている。
頭の中から音楽が湧き出る人って、
統合失調症の感覚とどこか通じるところがあるんだろうかとさえ思えた。
右耳だけとしても、聴覚障害がありながら、
音楽家として成功を極めるのは、天分としか言いようが無い。
衝撃的な人生が映画となったブライアンだけど、
ビーチ・ボーイズに参加していた次男のデニスは39歳で事故死、
3男のカールは51歳で肺癌でこの世を去っている。
世界的な成功を収めた筈のグループなのに、その生涯は悲劇の色が濃い。
PR
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック